3話『最初の1歩』
前回の『女子サバ』☆
〈夜中にボイスチャットで話しつつ合流したポンコツ悠依とツンデレ梨子。装備を整えたつもりが悠依は防具を忘れるドジっぷり。ドジとツンがクエストを開始する…〉とさ
イベントクエストを開始した2人。まずはエリアの情報と2人の状態の確認をした。
梨子「悠依。ここって…」
悠依「そうだね。激戦区の疎外区だね。でも無理しないで。多分要所要所に地雷が埋め込まれてる。特に梨子は戦闘時に接近して敵に集中しないといけないからね。」
梨子「了解。…悠依こそ、間違って踏んだら斬るからね?」
…冗談半分で梨子はナイフを鞘から抜く。
悠依「う、うん。分かったから!許して〜」
梨子「うそよ。うそ!お互い地雷を踏んだら支援ね。分かった?」
悠依「うん。私、頑張るもん!」
早速画面左上に表示されているMAPに3つの反応。
梨子「悠依?そう言えば、予備のマガジンは?」
悠依「ブラックテイルに使う12発マガジンを4本持ってきたよ。あとは1本、本体に入ってる。」
梨子「万端ね…じゃあ、後衛よろしく!!」
梨子はそう言い放ってナイフを構え、一目散に敵に向かっていった。
《敵ステータス》
夜行トカゲ×3
HP 500 攻撃力 390 防御力 100
攻撃モーション
クロー→威圧→突進
悠依が敵を特定した頃には梨子ももう敵を特定していた。
梨子「悠依!ちょうどいいわ。2体は私が殺るから、1体任せるわよ!」
そう言って梨子は夜行トカゲの片方の首筋を切りつけ、続いて右前足、下腹部と切りつける。大量の鮮血を切り口から吹き出しながら夜行トカゲは黒く変色し、爆散した。敵のHPが底を尽きたのだ。
悠依(そうだ!見てる暇は無い。早く1体のタゲを取らなきゃ…)
悠依はブラックテイルを構え、狙いを定める。狙うは、トカゲの頭部。悠依は引き金を振り絞った。弾道は狙ったトカゲの頭部よりかなり右に逸れた。
悠依「…なんで当らないの!やっぱり銃は難しいよ。」
だが狙っていたトカゲは悠依にターゲットを変更した。これで悠依の目標は達成したが、問題はそこからだった。
悠依「あとは どうやってアイツを殺るか だね。」
そう考えてる間にもトカゲは恐るべき速さで距離を詰めてきた。恐らく残りの距離10m。
ここでJKの頭が閃く。
悠依「そっか!至近距離なら当たる確率も跳ね上がるはず…よし。」
悠依の決心によって近くに接近し、悠依を切り裂こうとしていたトカゲは僅か2mを残して頭に穴を開け…爆散した。トカゲの間近で悠依のブラックテイルが火を噴いたのだ。倒したのはいいものの、悠依の顔には大量の返り血が付いていた。
悠依「ハァ、ハァ、やった。やったよ梨子!」
そう叫んだ時には、梨子の方も戦闘を終えていた。
梨子「やったね!悠依!あんたやっぱり才能あるじゃないの!」
こうして見事なチームプレーを見せた悠依と梨子。こうして悠依はさらにガンシューが好きになったのであった。
今回『最初の1歩』に続き、次回『戦闘テクの差』でも残酷なシーンが出てきます。グロさは今回と同じ位で、あまりキツくない回にする予定です!