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女子でもサバゲーやるんです!  作者: 追い鰹☆
32/33

番外編 前半『PK』

※本編の後日談です

ライフルのスコープを覗く1人のプレイヤーの後ろに近づく。まだ気づかれていない。

2丁のマシンピストルを構える。未だに気づかれない。

「パンッ」と乾いた音を立て、放たれた5.7m弾はスナイパーの後頭部を貫いた。頭から血を流し、その場で倒れる。その後すぐにHPが消滅した。

周りにプレイヤーがいないのを確認した有希は軽く休息を取ることにした。


有希「あと8人…」


有希は PK によって不正なG稼ぎをしていた。たとえ自由なゲームであろうと他人のプレイを阻害する行為は人としてやってはいけないのだ。だが有希には【やらなければならない理由】があった。



あの日、1人の若い女性がこの世を去った。有希にとって、まだ幼い頃からの親友を失くしたショックはとても大きかった。


侑子「私のアカウントの装備とか…全部あげる。悠依さん達に使ってあげて。」


彼女…侑子が有希に残した最期の言葉だった。

後日、有希は侑子のアイテムなどを全て自分のストレージに収めた。次に有希は侑子が愛用していた武器に目を向けた。


有希(80000Gあればフル強化出来る…)


有希は現在のGと侑子からもらったGの合計を数えた。


有希「まだ全然足りない…」


現在の所持Gは目標の半分にも満たなかった。そこで有希が考えた案は3つ。

1つ目は他の仲間からGを集めてなんとかする。

だがこれはすぐに消去された。全員、自分の武具の強化にGを最優先させているためだ。そして気を遣わせたくない…そんな気持ちもあったからだ。

2つ目は他のプレイヤーを殺る…PKをし、プレイヤーが落とした装備をGに変える。

有希はPKがやっては行けない行為の1つなのは知っていたため、やる気は無かった。

3つ目は地道にクエストをクリアしていく。

今は時間的な効率を重視したい有希にとって、3つ目は絶望的だった。本気を出しても1週間はかかる。

以上の3つを思い浮かべたが、時間的な効率、そして稼ぎのいい方法は…やはりPKしか思いつかなかった。PKならば1人あたり大体1000〜3000Gは収益が出る。稼ぎは良いが、PKをし過ぎるとアカウントが消去させられる可能性があった。それでも、侑子の望みが叶うなら…と、有希はPKを選んだ。



そして今に至る。

有希は装備の確認をした。

まずはメインウェポンのマシンピストル。マシンピストルには好きでよく使っているサプレッサーを付けているので銃声により遠くのプレイヤーに位置バレすることはほぼない。

次に防具のバトルスーツ。機動力重視のバトルスーツは静かに移動出来るだけでなく、名の通り素早い移動を可能とする防具だ。

あと稼ぐ予定のGは22000G。何人も殺してきた教訓から、有希はスナイパーを狙うようにしていた。

スナイパーの武器【ライフル銃】など、ライフル系統の武器が高く売れることに気づいたからだ。


有希「全ては今は亡き侑子のために…」


続いての目標を定め、有希は走り進んだ。全ては今は亡き1人の有希と悠依達のために…

後編を投稿した後は文の訂正や裏シリーズの投稿を済ませて完結となります\('ω')/

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