1話 裏『妄想と現実』
悠依はゲームの待ち合わせのために家へと急いでいた。
悠依「あと2分…」
家に着いた。悠依はコートを脱ぎ捨て、スカートを下ろし、ワイシャツを脱ぎ、汗で濡れた下着も脱ぎ捨てて、裸の状態でゲームにログインした。(寒くないのだろうか…?)
悠依「今4時2分…間に合って…なんでもしますから!」
街が画面上に描かれた瞬間に悠依は中枢区のカウンターへ走った。ログアウトした場所がカウンター近くだったのですぐに着いたのだが…
悠依「嘘でしょ…みんな行っちゃったの?」
見慣れた顔が無い。
…いや、正確には一つだけある。カウンター内部に立ってるNPCのメガネっ子だ。
悠依「あの!さっき4人組でクエストに行ったグループありませんでしたか?」
NPC「先程、、、ちょうど今ですね。はい。クエストへ向かわれました。ドラゴンテイルの奪還クエストです。」
悠依は絶望した。
ゲームを一旦ログアウトして、泣いた。そして泣いた事によって涙が腰部に落ちた時に悠依は顔を真っ赤に染めた。
悠依「私…裸じゃん!!」
部屋のドアは全開。大きい窓のカーテンはレースカーテンすらも閉じていなかった。そう、まさに裸の高校生が泣いている所を公開されているのだ。いや、自分でしたのだ。
悠依はあまりにも恥しくて布団に潜り、パンダのぬいぐるみに抱きつくように足を絡めてそのまま寝てしまった…
起きた時には部屋に妹がいた。もちろん悠依は裸。目覚めて早々、泣く事になった。