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女子でもサバゲーやるんです!  作者: 追い鰹☆
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23話『最終日!』

前回の〈女子サバ〉☆

〈最近ログインしない侑子。そして彼女を心配する有希。有希は侑子との切ない過去を思い出した…〉とさ

有希(もうこの距離なら後ろからの奇襲は無理だしサプレッサーも意味がない…)

悠依「私、行きます。」


悠依は背中に担いでいた光学銃を構える。


悠依「約100mだね。」


この距離から光学銃による狙撃を可能とするのも、前に装備を整えた時にスコープを高性能の物に変えたからだ。


有希「あんまり無理しないでよ?梨子の前で死んだら、かっこ悪いからね???」


梨子「死んでもいいのよ?」


悠依は2人からの煽りを無視し、照準を合わせる。


悠依「1人は多分だけど囮だよ。装備付けてないから…

もう1人はウィンチェスター装備。防具が機動重視の軽装だから…とりあえず囮の方を撃ってみるね。」


引き金を引くと銃口から鮮やかな赤色のレーザーが放たれる。

後ろで見ていた美玖からの通達。


美玖「着弾したね。場所は下腹部…大体腰くらい…かな?」


悠依「HPは?」


美玖「全然減ってない。1割も削れてないよ。うん…多分。 」


凜咲「多分…?ビーム耐性ついてたりして」


美玖「じゃあ次、私狙ってみます。」


美玖は地面に設置しておいた自分のライフルの元へ行く。

前に改造した時にバレルや弾倉を調整したが、スコープは買った当時のままだ。(実はGの関係で…)

それでも悠依の物よりは高性能だ。ズーム機能やら移動距離の測定などと色々な性能を兼ね備えているらしい。


美玖「攻撃されたのに動いてないよ!?」


有希「んー…そっか。接近を試みる?」


美玖「いや、罠があるかも。もうちょっと見てもいい?」


よくある罠としては地雷がよく挙げられる。戦闘に夢中になっている時などに引っかかる場合があるが、地面にそのまま置いておかなければならないので、冷静になれる人ほど地雷は効かない。


美玖「悠依、さっきの囮っぽい人、囮じゃないわ。多分バリスタを設置してるんじゃないかしら…あれ」


有希「めんどくさいねぇ〜。バリスタで攻撃されたら即死ね。」


バリスタは基本的に対人戦では用いられない物だが、人に使ってはいけないというルールはない。その分、バリスタの威力は壁を容易く破壊するほどなので、人に当たればどんなタンクでも即死級の威力なのだ。

上記の通り、対人戦であまり使われない物を使ってはいけないというルールはない。なぜなら…このゲームはほぼ自由なのだから。


悠依「今どのくらい出来てる?」


美玖「まだ3割って感じ…狙うならまずは装備無しの方だね。」


そう言うと美玖は不意に引き金を引いた。美玖のライフルはライフル銃の中では小経口の部類に入るが、威力に大差は無い。だが弾が貫通する性能には大きな差が生まれる。ライフル銃の取り柄はいくつかあるが、他の銃よりも弾が貫通しやすいのが大きな取り柄と言えるだろう。

そして小経口のライフル銃なので、弾も大経口の物より小さい。小さく鋭いからこそ、着弾時に貫通の性能が高まるのだ。


そして銃口から放たれた5.7mmの弾は無装備の男の頭を撃ち抜いた。そして男は倒れ、無くなった。


美玖「次は隣…」


美玖はスコープ横のコッキングレバーを引いて手早くコッキングを済ませ、もう1度、次は隣の軽装の男を狙った。


惜しくも肩を掠める程度だったが、HPの減りは悠依の光学銃より明らかに大きかった。

立て続けにもう1発。左足を捉え、HPの大半を削っだ。


凜咲「たまには私にも出番下さいな!」


凜咲もスコープを覗き、狙いを定める。凜咲のライフルは光学銃の部類なのだが、改造したことによりダメージの軽減を6割無視してダメージを与えることが出来る。だがチートではなく、【課金武器】である事は分かって頂きたい。


緑色のビームが見えた頃には相手のHPは0になっていた。


有希「てことで…以上で終わり!」


梨子「とりあえず、シャワー浴びて寝たいから早く落ちたいんだけど…」


悠依「あと5分もすればログアウト出来るから、我慢我慢!」


悠依は部屋の時計を見る。23時。

彼女達は残り一時間を残してまた一つ、新たな戦いを勝ち抜いたのであった。


その頃侑子は…


侑子「...」


部屋にはほぼ何も無い。あるのは、椅子と輪を作った縄。

夜だが侑子の義父や義母は仕事の関係により昨日から3週間ほど家を空けている。


侑子「まだ…だめ。」


そう言うと侑子はキッチンでコップに水を注ぎ、一息で飲み干した。彼女はずっとこの日を待っていたのだ。


侑子「死ぬのは…怖いけど、今は生きてる方が怖いよ…」


そう言って侑子は部屋に戻り、その場で倒れるように寝てしまった。

朝、侑子は起きて真っ先に椅子に乗り、ロープに首を掛けた。そして…


侑子「ありがとう。さようなら…」


椅子を蹴り飛ばし、首を吊った。




最近忙しくなりまして小説に手が出せない日々が続いてます。本当に申し訳ございません!

あと前書きの書き方ちょっと変えました。気づいてくれたかな?

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