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女子でもサバゲーやるんです!  作者: 追い鰹☆
27/33

21話『最終戦!!』

前回の『女子サバ』☆

〈無事?に2日目を終えた悠依一同。仲に亀裂が生じたようにも見えた…〉とさ

3日目。今日も侑子がいない。


悠依「ねぇ、流石に侑子さん…大丈夫かな?」

有希「そうね〜。近い内に家にでもいってみる?」


確かにそうだ。毎日ログインしていた侑子が悠依達に何も言わずに突然いなくなるなど有り得ないのだ。


悠依「まー、いっか!」

凜咲「いや良くないって!?」


えへへ〜と悠依が笑うも、周りはシラケる。さらに時間的にはまだ激しい時間では無いものの、戦場には変わりない。気を抜いたスキを狙われるかもしれない。


美玖「ねぇ、そろそろそれぞれの位置についた方が…」

悠依「んーん!もうここで他のプレイヤーさん待とう!そして来たら撃とう!」

梨子「…決まりね。」


悠依は何気なく発した言葉がまさかホントの事になるとは思ってもいなかったのだろう、唖然とした。


有希「ねぇ、凜咲。侑子って今もしかして就活とか?」

凜咲「まさか〜。侑子は真面目さんだけど、逆に真面目さんだからゲームしない時はちゃんと連絡の一つくらい寄越すはずよ…」

有希「だよね〜。

あ!もしかして…」


有希は一つだけ心当たりがあった。それを知っているのは有希だけだろう。

これはまだ小学生の頃…侑子はいじめられていた。そして、有希は侑子をいじめていた。

しばらくすると侑子は学校に来なくなった。興味本位で侑子の家の前を通った時、有希は衝撃的すぎるものを見てしまったのだ。

目の前で侑子が首を吊ろうとしていた。


有希「侑子ちゃんダメッ!!!」

侑子「氷野さん…触らないで。死なせてよ!学校の人とか家族にいじめられてるのに、まだ生きなきゃいけないの?」


侑子はその場で泣き崩れた。


有希「…ごめんなさい!私…みんなが怖くて…自分も仲間に入らないといじめられそうで…だから、許してもらえないかもしれないけど、ごめんなさい!本当にごめんなさい!!」


侑子は泣きやみ、一つ問う。


侑子「ねぇ、少しだけ話を聞いてもらえる?氷野さん。」

有希「うん。私で良ければ…」


家族からもいじめられていた…

家庭に恵まれていた有希には家族からのいじめがどんなものかわからなかった。


侑子「お兄ちゃんはいっつも私を蹴飛ばしては踏みつけるの。。。」

有希「え…意味もなく?」

侑子「うん。そしてさ、お父さんからもいじめられてるの…」

有希「それはどんないじめ?」


侑子は押し黙った。


4年生の夏。侑子は家で父と留守番をしていた。その日の夜、侑子の父は部屋に無理矢理入り、侑子の胸ぐらを掴み取り、怒鳴った。


「お前みたいなバカはさっさと死ねば良いんだよ!この家はみんな賢いのに、お前だけ算数の計算も出来ないだなんて…お前はもう家の子じゃない。出ていけ!!」


それ以降、頻繁に父のDVが続いた侑子は学校に相談し、侑子の母の従兄弟に引き取られる事になった。


有希「で、でも待ってよ…もうすぐ引越ししちゃうの?」

侑子「うん…もう決まっちゃった事だから、明後日にはもうこの街を出るんだ。」

有希「そっか…従兄弟さんはどこに住んでるの?」

侑子「ここからバスで3時間の都会だって。」


バスで3時間の都会…最寄りのバス停は公園広場の所。


有希「よし…じゃあ、私大人になったらそこで働く!そして必ず侑子ちゃんを見つけて一緒に遊ぶ!」

侑子「氷野さん…」


生まれてから1度も友達の温かみを知らなかった侑子は有希の言葉で泣いた。


有希「あと…氷野さんじゃなくって、有希って呼んでほしいな?」

侑子「うん…有希…?」

有希「そう!そんな感じだよ!!」

侑子「有希ちゃんは将来何になりたいの?」



「…ーい」

「おーーい」

凜咲「おーい!有希!教えてよー。何さ?」

有希「あぁ、ごめん。後で教えるわ。」


前方に2人のプレイヤー。


凜咲「どうせあいつらカスだろうし、倒しながらでも余裕っしょ!」

有希「ほんとにあなたって人は…」


凜咲のポジティブさに引き付けられ、有希は前を向く。


有希「梨子…敵よ。見てなさいね!」

梨子「言われなくても見るわよ…」


こうして謎が残るも最終戦が開催された。この後どうなっていくのだろうか。そしてここで明かされなかった侑子の過去とは…?

少し話しが長くなってしまいました!逆にこれ位が良かったりして?w

評価など待ってます!

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