20話『帰りたい…』
前回の『女子サバ』☆
〈遂に始まった新たな争い。悠依達に助けられながらも梨子はFPSに対して心を開いていき、本来のツンデレ梨子に戻りつつあった…〉とさ
2日目。珍しく侑子がいない5人で争いの地に立っていた。。。
梨子「もういいでしょ!帰ろーよ!」
悠依「まーだー!今日含めてあと2日だよ。頑張ろ?ね?」
2人の喧嘩は終わったものの、狙いを定められている事に気付くのがコンマ1秒遅れた。
男「行けっ!今だ。多分プレイヤーは回線落ちだ。キャラが消える前にアイテムだけでも奪い取れ!」
梨子「…うるさいわね。キモイのよ。。」
梨子はホルスターから自分の相棒を引き抜き、咄嗟に3発発砲。どうやら当てる気は無さそうだ。威嚇射撃だろう。
男「っ…囮か。いや、殺せ!低レベルの初心者共だ。」
悠依「失礼な大人もいるもんだね〜。」
悠依が光学銃を撃とうとした時に彼女が現れた。彼女は咄嗟に男のもつウィンチェスターライフルを奪い取り、頭に銃口を向けた。
有希「へーぇ?誰が初心者ですって?…まぁ、彼女達が囮では無かったけどほぼ囮みたいな感じだったし?状況を見抜いた所だけは認めてあげる。でも囮なら近くに囮による仲間もいるはずよね??」
男「ちっ…撤退だ!勝てっこない。。。」
凜咲「逃げたいのかな?子猫ちゃ〜ん。」
いや、子猫…なのか?
作者と同じく、男もそう思い、少し動きが止まった。
凜咲「有希!今よ!」
有希「りょーかい!隊長様!!」
凜咲「いや、隊長あんただし…」
有希は奪い取ったウィンチェスターライフルでリーダーであろう男の首を撃ち落とした。
…
悠依「やったね!これで3キル!」
梨子「今日はこれで終わり?」
美玖「んん。まだあるけど〜、あとは見回りだけだし、悠依達は先に落ちて大丈夫だよ。」
梨子「あっそ、んじゃ…」
凜咲「今日はあと2時間…私とあなたでタレットやら何やら整備と点検よ…」
梨子「き、聞いてないわよ!そんなの!…はぁ、帰りたい…」
梨子は凜咲についていきながらつい本音を口に出してしまい、焦った。だが幸い、凜咲も肯定…までは行かなくとも話を聞いてくれた。
凜咲「ふ〜ん。まぁ、分からなくもないけどね?」
梨子「そういえば、侑子はどうしたんだろ…毎日ログインしてたのに。」
凜咲「あの人もあの人で忙しいんだから。明日には戻ってくるさ。」
そんなこんなで2日目を乗り越えた悠依達。3日目もこの調子で乗り越えてくれればいいが…
「よし!ようやく日程が落ち着く!」と思ったらまさか体調を崩す事に…皆さんも夏風邪にはお気を付けて下さい!
評価お願いします!!




