朝起きるのが辛いのは普通だろ?
いつものようにチュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえ、カーテンの隙間から微かに光が入り込んでくるこの時間。
嗚呼、このまま学校に行かずに寝ていたい。
そんなことを考えながら俺は2度寝をしようとしていると部屋の入り口からも光が差し込み、いつものように起きなければいけなくなった。
「兄さん、起きてください。朝食もできてますよ」
「お兄ちゃん、もう朝ですよ?学校に遅刻しちゃいますよ」
俺を起こしに来たこの"2人の女の子"はそう言いながら布団を剥ぎ取り、俺の鼻と口を塞いできた。
「モゴゴゴゴゴ?!」
「兄さん、やっと目が覚めましたか?」
「お兄ちゃん、朝食が覚めちゃいますよ」
俺は塞いでいた手を引き剥がし、一呼吸ついてから体を起こした
「あの、毎朝のようにこの起こし方をされるのは俺の身がもたないんですが……」
「そうでもしないと起きない兄さんが悪いんですよ」
「それとも、もっとキツイ起こし方にしたほうが良いですか?」
「スミマセン、今のままでお願いします」
2人は俺を起こした後、すぐに1階に降りていった。 この2人は一体誰なのかというと、違う血が通っているブラコンの義妹……なんてことはなく同じ血が通っている普通の双子の妹である。
俺のことを兄さんと呼んでいる子が双子の姉の猫谷リリ
お兄ちゃんと呼んでる子が双子の妹の猫谷ルル
2人は俺の2つ下の中学2年生。聞くところによると、どこかの誰かさんみたいに成績優秀で男子からの人気も高いらしい。
兄からしたら変な男に引っかからないか心配でしかないのだが……
俺はその後、洗面所で顔を洗い母特製の朝ごはんの待つ机へと向かった。妹たちはすでに半分以上食べ終わっており、俺も冷める前に食べてしまおうと箸を進めていった。
「兄さん、そいえば今日は体力テストがあるんでしたっけ?」
「げっ、そうだった……気乗りがしないな…」
「お兄ちゃんは運動音痴ですからね」
「そうはっきり言われると流石に傷つくぞ…」
俺は昔から運動が苦手で、よくからかわれたことがあった。体力テストなんてなくなってしまえばいいんだ。
「笑われ者にされないように精々頑張ってください」
「陰ながら心配してあげます」
「そこはせめて応援にしてくれよ…」
これが俺の日常。猫谷家の朝であった
またもや1日遅れ。大変、大変申し訳ないです。
今回は妹の登場!!某アニメを意識して双子にしたわけではなく、初期設定の頃から双子は確定しておりました。本当ですよ
でわまた来週!
PS.18話はすごい神展開になるらしいですね。