部活動の選択って大切だよね・下
俺たちはその後も笑い合いながら天体観測を続けていた。が、流石に帰るのがこれ以上遅くなるのはまずいという熊谷先生からのお叱りを受け、皆帰宅するのだった。
そして迎えた入部届けの提出日。
この学校では6時間目のLHRで、各々が入部したい部活の部室へと入部届けを提出しに行く仕組みとなっていた。
俺はいくつかの部活に体験入部にいった。そのどれもがとても魅力的な部となっていた。が、迷うことはなかった。迷う必要がなかった。
6時間目が始まり、体育館に集合し、諸注意がなされた後すぐに解散となった。俺は部室へと足を運ぼうとしたら狐火とスズは体育館の出入り口で待ち伏せをしていた。
「1人で行くなんて水臭いよかーくん!」
「向かうところはきっと一緒なのですから共に行きましょう」
「はは、それもそうだな。それじゃ3人で行こうか!天文同好会に!」
部室の前には【天文同好会だよ☆】と書かれた紙はすでに無くなっており、代わりに【天文同好会】とだけ書かれた紙が貼ってあった。
「よし、開けるぞ!」
俺はその一言だけを言って、ドアを開けた
ドアの先には待ってましたと言わんばかりの表情の先輩と熊谷先生、そして綺麗に飾られた教室があった。
「3人とも来てくれたんだね!」
「お前らなら来てくれると信じてたぜ!」
「天文同好会にようこそ〜」
先輩たちは嬉しそうに俺たちの元に歩み寄ってきて、部室へと迎え入れてくれた。
「あの、先輩?なんでこんなに部室が飾られてるんですか?もしかして誰かの誕生日だったり…?」
「違うよ〜。光星くんが「折角なんだから部室を飾り付けようぜ!」って提案してこうなっただけだよ〜」
俺の問いには橋咲先輩が答えてくれ、みんなの目線は一斉に西谷先輩へと向いた。
「どうせなら綺麗な部室で新入部員を迎え入れてやったほうが気分はいいだろ?」
西谷先輩は少し照れながら理由を話してくれた。
「で、3人共入部しに来たんだよね?」
話が少しずれているところを熊谷先生が戻してくれた。
「もちろんです!」「はい!」「はい」
俺たちはそう答えると同時に、入部届けを神崎先輩へと手渡した。
「よし!これで3人共今日から天文同好会の部員だね!よろしく!」
こうして天文同好会の部員は3人から6人に増えたのだった。そして俺はこれからの学園生活がより一層楽しくなるであろうことに胸を躍らせるのであった。
1日遅れです。スミマセン
「1人で行くなんて水臭いよかーくん!」
「向かうところはきっと一緒なのですから共に行きましょう」
「はは、それもそうだな。それじゃ3人で行こうか!帰宅部に!」
〜完〜
みたいなことを考えながら書きました。もちろん俺が戦闘不能にならない限りまだまだこの作品は終わりません
それではまた来週!