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部活動の選択って大切だよね・中ノ上

「やほろんーみんなー」


部活動の勧誘、そして体験入部が始まったこの日の放課後。スズは元気に俺たちの元に訪れていた


「なんだよ"やほろん"って」

「やっほーの進化系に決まってるじゃん!授業中に考えてたんだー!」

「授業中は勉強しなさい、それと進化系じゃなくて退化系の間違いじゃない?」


俺はスズのおでこにデコピンを食らわせながらやっほーの進化系らしいその単語がまだ頭に引っ掛かっていた。


「いっったいぃ……むー!退化系なんてことはないんだよ!シュンくんと狐火ちゃんはどう思う?!」


少し怒ったスズが助けてくれと言わんばかりに教科書を片付けていた二人に意見を求めていた。


「やほろんのことですか?私はすごく良いなって思いましたけど…?」

「俺もわりと好きだな」


思ったより好評だった。


「ほら!やっぱりみんな良いって言ってるよ!かーくんも認めちゃいなよー」


味方を得たスズはこれでもかと俺にアピールをしてきた。これでは分が悪い……そう考えた俺はとりあえず話を逸らす方向で行くことにした。


「そいえばユズはどうしたんだ?」

「あ!話を逸らすつもりだな!まぁいいやー。ユズちゃんならここに来る前に『うちは先に体験入部に行ってくるね〜』って言ってたよー」

「柚木ちゃんはなんの部活に行かれたんでしょうか?」


お互いの呼び方がいつのまにかちゃん付けになっていることに少し違和感を覚えながらも、俺はその答えをすぐに見つけることができた。


「ユズのことだからきっと漫画研究会のとこだろうな」

「漫画研究会……ですか?」


狐火は不思議そうに聞き返してきた。


「ユズは漫画描いたりするのが得意なんだよ。得意と言うより好きって感じかな?」


ユズは昔から絵が人一倍上手で、自作漫画を描いてはよく読ませてもらったりしていたのだ。今でも時々描いてもらってはみんなで読ませてもらっているほどだ。


「そうなんですね。今度読んでみたいですねそれは」


狐火はいつも以上に目を輝かせていた。


「カズ、俺もそろそろ体験入部の方に行ってくるよ」


と、シュンが今日の本題の話に戻してくれた。


「まあ、シュンの場合だと体験入部って言ってもすでに部員みたいなもんだけどな」

「シュン君は陸上部……でしたっけ?」

「そうだよ。とは言っても本格的に走り始めたのはこの学園に入学してからなんだけどね」

「私は運動が苦手なんで羨ましいです」

「狐火さんは苦手なんだね。今からでも少しずつ走り込みでもしてみたら?っと、時間がやばそうだから先に行くね。また明日!」


そう言い残し、シュンは教室をあとにした。


「さて、俺たちはどうする?」


この場にいる狐火とスズに問いかけると、二人は少し悩み


「とりあえずカズ君について行きますね」

「とりあえずかーくんについて行くよー」


と、全く同じ答えを出した。いや、他人任せすぎだろ


「あっ…あの?お二人とも行ってみたい部とかはないの?」

「私は部活動一覧のプリントを今日頂いたものでまだ詳しく確認してないんですよね」

と、狐火

「確認するの忘れてたー!」

と、スズ

「おっ…おう、そうか。なら今日は俺が選ばせてもらうな!あとスズはちゃんと確認しておくように!」


俺がそう言うと、スズは面倒くさそうに「は〜い」と、狐火は申し訳なさそうに「お願いしますね」と、言った。


「それじゃあ行くか!」

「ですね」

「はーい!」


こうして俺たちも教室をあとにするのであった。

梅雨!雨!!辛いですよねぇ

親からしたら洗濯物が乾かない!なんて事案もあるのではないでしょうか?


さて、今回は体験入部に出発するまでの雑談パートみたいな感じですかね。狐火たちはいつのまに女子陣と仲良くなったのでしょう?


では今回はこの辺で!来週またお会いしましょー!

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