表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
零也の日常。  作者: 忍者
5/8

第四話 死闘もどき




point of view 【神崎 零也】



「ふふっ!私、お兄ちゃんと二人で登校するのが夢だったの。」


俺は志織といっしょに学校へ向かっている。朝は一人でいたいのだが、ついつい流されてしまった。


「つーか、この歳で兄妹で一緒に登校する人いんの?」

「お兄ちゃん?愛に国境は無いのよ?」

「明らかに使い方違うと思うぞ。俺ら二人とも日本人だからもともと国境ねぇし。」


なんか会話の内容が意味わかんねぇがそこは気にしないでくれ。俺らにとっては普通なんだ、これが。

と、まぁ適当に歩いていると遠くから声が…


「あ、零ちゃーん!一緒に行こっー!!」


綾香が俺を誘う。

んで、隣りにいる志織が綾香を睨む。んでまた、志織の存在に気付いた綾香が志織を睨む。要するに綾香と志織が睨み合ってるってことだ。


「「ねぇお兄ちゃん (零ちゃん)?だれ?この人」」


綾香と志織の声がハモる。綺麗に。歌声のように。

だが、怖い。綺麗すぎて。ただ怖い。


「こちらが幼馴染みの月代綾香でこちらが義妹の神崎志織。」


「フーン。

お兄ちゃんは私と行くから、さようなら。」

「ちょっと待ちなさいよ!!

私はいつも零ちゃんと学校に行ってるの!!だから私は零ちゃんと行くの!!」


おいおい。朝っぱらからケンカか?ったく、朝からなんでそんなに元気なんだよ。でもまぁ、俺が兄貴として。幼馴染みとして。男としてこのケンカを止めるとしょう。


「おい、朝っぱらからケンカなんてして…」

「お兄ちゃん(零ちゃん)は黙ってて!!!!」

「…はい。」


オラ弱っ!!泣いていい?オラ泣いていい?


《ギャーギャー》


いつまで続くのケンカ?


《ギャギャ》


もっとのばそうよ


《ギャーーーーギャーーーー》

のばしすぎ


《魚介類ー》


ドコにツッコムべき!?

ってどんなケンカだよ!?


まっ、いいや。

ケンカ止めんのめんどくさいから、先行こ。

ビバ、楽。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ