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心配は無用だ

戦闘シーンです。


タイトル変更しました。

夜闇を煌々と月が照らす。

その月に群がる様に雲が集まるが、夜に明かりをもたらす月を完全に消すことは出来ずに流れては消えて行く。

そして、その雲の様に狼を屠る影がとある屋敷の庭を舞っていた。


「ゴガアアア!」


威嚇か、はたまた己を鼓舞するためか、巨大な咆哮を一つして狼は少女に向かって牙を剥いて飛び掛かる。

一閃、夜の暗さでも目立つ赤が辺りにぶちまけられる。

それと同時に地面に何かがぶつかる様な鈍い音が響いた。

無手の少女と、他の動物を狩って生きる狼、どちらに軍配が上がるかと言えば普通は狼であろう。

しかし、常は覆される。

地に臥すは喉を掻き切られた狼の死体が一つ。

闇すらも霞むほどの存在感の薄い護衛者が少女を凶狼から守っていた。

少女の名はクルル、護衛者はリーヴァ。

狼はクルルの眼前に居るはずの彼に気付きもせず、ただただクルルに飛び掛かり無様な隙を晒してことごとく打ち倒されていった。

ここに、この戦闘を見る者が居たのならクルルが手も触れずに狼を屠りつづけるという光景が広がっているだろう。


「すごいっ」


リーヴァの強さにクルルは感嘆の声を漏らしていた。

あれだけの狼を相手に一撃も受けていないし、逆に全て一撃の元に屠っている。

とてつもない技量をリーヴァは持っているのだとクルルは確信していた。

実際は、狼はクルルしか狙ってこないのでリーヴァに攻撃は当たる訳も無いのと、狼が存在感の無いリーヴァに気付いていないのでほぼ奇襲に近い攻撃を行えるからなのだが、それはクルルの想像外の事態であった。


「……(胸が痛むな)」


崇敬に近い眼差しを一身に受け、リーヴァは罪悪感に囚われる。

リーヴァに相手が気付かないの生来の仕様なので仕方ないのだが、彼の戦法はクルルを囮に使っているようなものだ。

リーヴァとしては、己が身を楯にしてもクルルを守る気概に溢れているのだが、相手がリーヴァに気付かないのだからしょうがない。


襲ってくる狼達を一方的に屠り終え、リーヴァとクルルは敷地内から出るべく走り出した。

探査、操作術式にリーヴァはともかくクルルが引っかかるが、リーヴァに精霊魔法の解除は不可能だ。

多少は気になるが、脱出してしまえばこちらのものだとリーヴァは割り切った。


「むっ!?」

「きゃあああ!?」


クルルの左側の地面に炎の柱が立ち上り、煽りを受けてクルルが吹き飛び、リーヴァの胸にぶち当たる。


「……大丈夫か?」

「っす、すいません」


幸い炎はクルルを焦がすことは無く、爆風が彼女を襲っただけのようで怪我は無い。

だが、それは逆にリーヴァの危機感を掻き立てた。

炎の柱が立った地面は、キラキラと光を発している。それはガラスの煌めきだった。

これは地面が千二百度以上の高温で焼かれた事の証明に他ならなかった。

にも関わらず、クルルの体は愚か髪や服も焦げ痕すら見られない、これを成した術者の腕が窺えた。


(細かな制御が難しい炎の精霊でここまでの空間指定……かなりできるな)


精霊の中でも炎の精霊は比較的扱いやすい部類に入る。

これは人、亜人達が火と共に文明を成長させて来たからだと言われている。

それに水や風、雷と違い火は色々なものに着火し活性化しやすく、低位の術者でも自分への被害を考えなければ、同程度の他の精霊を操る術者よりも数倍精霊を行使出来る。

反面、火は細かな制御が非常に難しい。

燃やそうとした範囲に燃やしたくないものがあれば、燃やせという命令の他に、それは燃やすなと別個の指示を与えねばならないからだ。

 

「やっぱりもう一人いるのか?どうも狼達のやられ方がおかしいと思ったんだよ」


リーヴァは声のする方に勢いよく振り向いた。

そこには、赤い髪を耳まで届かせた長身の男の姿があった。

筋肉はそこまでついているように見えないが、赤い髪の間から二股に分かれた角を左右に二つ生やしている。おそらくは竜人だ。


「イグニス……」


リーヴァは小さく呟く。男の正体はドラゴン・イグニス。

九大竜族の一角、火の竜人だった。










ほんのり暗い色が混じった赤い髪を掻き上げ男アシュトン・リージアンは依頼された庭の監視に付いていた。

依頼主の素性も、この邸内に何を隠しているのかも彼は知らない。

彼は純粋に興味が無かった。

報酬すらも彼には精々その日を問題無く暮せればそれでいい程度、もちろん多ければそれなりには嬉しいが、重要では無い。

彼の目的は戦う事、ただ強い者と戦いたい。

そして自分の強さを今ここにいる己を実感する。

それだけが彼の目的だった。

が、そんな彼にこの依頼は肌に合わなかった。

ただこの屋敷に潜入する者、逃亡する者を容赦無く焼き尽くせとの命だけを受けただけのつまらない依頼だ。

故に近いうちに手を切ろうと彼は決心する。

そうなると余計に依頼に身は入らない。

幸い火の精霊の恩恵を受けるドラゴン・イグニスたるアシュトンなら昼夜に問わず熱感知で、庭を監視するのは大した労ではない。

適当に屋根に寝そべっているだけで十分だ。

そのまま、何事も無く今日も過ぎるだけかと思うと、俄かに邸内が騒がしくなる。意図的に情報を遮断していた邸内の熱感知に感覚を傾けると邸内で火事が発生したことが分かった。火の精霊の反応からすると、魔法でつけられたものではないことが分かる。


「……あの駄犬の部屋からか……酔っぱらって灯りでも倒したのか?」


アシュトンは血の臭い蒔き散らかしまくる人狼の男――――ランドを酷く嫌っていたので未だに部屋の中ぶっ倒れているだろうランドの心配なぞ露ほども心配しちゃいない。むしろ死ねばいいと思っている位だ。


「あいつ、いっそ死なねぇかな」


心底忌々しそうにアシュトンは呟く、薄々ではあるがあの男が屋敷内でしていることには心当たりが付く、数々の生きた人の体温の形をしたモノを詰めた箱と、あの男の血の臭いは決して無関係だとは思えない。

 

「ん?」


邸内を監視していた火の精霊が、庭を移動する一つの熱源をアシュトンに伝えてくる。

形は人、体温分布からおそらく女性……身長から察するにまだ子供かと、アシュトンは適当に考えた。

仕事でもするかと、寝そべっていた屋根から立ち上がるがその動きは酷く緩慢だ。

別に彼が動かなくても庭には狼が放たれている。

子供程度に手こずるようには思えない。

 

彼の予想は大きく外れる事になる。

子供は狼をまるで相手にせずに屠っていった。


「妙だな……あの動きで狼を倒すなんて……ん?んん?」


狼を倒した子供は、誰もいない空間に話しかけている。

不審に思い精霊知覚で熱感知を行うも、やはり何も見えないし、精霊も全く反応しない。

現状では誰も居ないはずだ。相手がよっぽど精霊制御に長けていない限りは。

そう思うと、思わずアシュトンは舌舐めずりしてしまう。

もしかすると彼が待ちに待っていたような強者がいるかも知れない、……そうでなかったとしたら狼の群れを死角から攻撃する術を持つ少女ということになる。

どちらにしても中々に楽しませてくれるだろうと彼は考えた。


「とりあえず牽制でもしてみるか……炎よ」


火柱が少女の隣に顕現し、少女は煽りを受けて不自然な形で支えられる。


「やっぱりもう一人いるな?どうも狼達のやられ方がおかしいと思ったんだよ」


アシュトンは驚く少女の眼前にその姿を全く隠すことなく表した。 









アシュトンは歪む口角を抑えられなかった。

少女の体勢からそこにいるだろうと当りをつけて、その空間に視線を向けていると、黒髪の少年の姿がぼんやりと視界に入る。

姿でやっとその程度、気配は完全にしないし、最も信頼のおける精霊知覚に至っては無反応。

町中で擦れ違ったとしても決して気付くことはないと確信できるほどの隠密性。

余程精密な精霊制御が出来なければこうはいかないだろう。

少なくとも自分よりは上だとアシュトンは完全に誤解する。

かなり……いや相当な使い手だとアシュトンは警戒のレベルを最大限にまで引き上げる。



「一応、ここから無許可で出て行こうとするやつは焼き殺せって言われてんだよ……嬢ちゃん?せっかく逃げられると思ったところ悪いんだけど……殺されてくれないか?」


殺気と共に熱波を放ち、脅しではないと無言でアシュトンはリーヴァとクルルに伝える。

隠そうともしない殺気にびくっとクルルは体を膠着させてしまう。

人狼の男の欲望に塗れた殺気とはベクトルの違う、高純度の殺気が込められたただ殺すというだけの意思。

人の機微に敏感な年頃なだけにその殺気にモロに当てられてしまったのだ。


「……大丈夫だ。心配は無用だ」


がくがくと膝が震えだしそうになった時、彼女よりも幾分か大きい手が彼女の肩に優しく乗せられた。

手の持ち主リーヴァはクルルの方からゆっくりと手を離し、クルルを背に庇いアシュトンを正面に見据える。

彼自身は女王ミトラの訓練で死ぬような目にあっているため、この程度は平気だった。

 

(微妙に俺に気付いてるか……正面からってのは苦手なんだが……とりあえず)


リーヴァは淀みなく魔力で白色のナイフを構成し、一気に相手に肉薄する。

奇襲が出来ない以上、彼に出来る策は多くない。

急な動きをすれば勝手に相手は自分を見失う、揺るぎない信頼の影の薄さを今ばかりは感謝した。

 

「くっ!?」


火の精霊は体温を感知できるため、空気の流れを感知する風の精霊に次いで多くの情報を得られるため戦闘時に限らず探知と点ではかなり優れた精霊と認識されている。

むしろ場合によっては体温から相手の状態も分かるため、一番感知に優れていると豪語する者もいる程だ。

何故か微妙にピントの合わないリーヴァが急に消えた事で、反射的に精霊知覚に頼った男の反応の速さはまさに歴戦の猛者と呼んで差し障りの無いものだったが、ことリーヴァ相手にその手は悪手だった。

彼は精霊にすら気づかれない影の薄さが売りの男。

精霊知覚は彼には無意味。


「ちっ!ぐぅ!?」


アシュトンにとってリーヴァが正面から来るのは想像の埒外。

それでも、視界に僅かに映る影をリーヴァだと判断し、炎をお見舞いしようとしたが、浅く顔面を斜めに切り上げられ、それを中断させられる。

鮮血を散らしながらアシュトンはバックステップで距離を開ける。

それは一度のみならず、数度繰り返す。

リーヴァの姿が見えない理由がいまいち理解できなかったからだ。

精霊知覚をよりも今のところ多少は役に立つ素の視覚を重視し、リーヴァの姿を探す。


「ど、どこだっ!?」


きょろきょろと辺りを探るが、リーヴァの姿は彼の眼には映らない。


「ちっこれでならどうだ!」


業を煮やしたのかアシュトンはクルルに向かって炎を放つ。先までのリーヴァの様子からリーヴァが彼女を守るだろうと踏んだ外道極まる行為。

アシュトンの右の掌から炎は火炎放射器のよう放射される。

だが放たれて僅かもしないうちに、アシュトンの右手の前腕にリーヴァの銀のナイフが尺骨側から深々と突き立てられ、アシュトンは炎を放射を中断させられた。


「そこかぁ!」


右手にナイフを刺されたにも関わらず、アシュトンは引き裂く様な笑みを浮かべ、左手をフックの様に右側に振り抜いた。

未だに気配はほとんど掴めないが、ナイフの刺さったという事はそこに相手は居るはずだ。

そう思って振り抜いた拳は虚しく振るわれた。リーヴァはそこに居なかった。


「なっ!」


リーヴァは自分の特徴を嫌になる程、理解している。

自分の影の薄さ、存在感の無さにかけては他の追従を許さない事を知っていた。

そして、居場所が知られた時にどれだけ不利かも知っていた。

そんな彼が、無警戒に相手に近づくなどと言う愚を犯すはずが無かった。

最初に正面から攻撃を行ったのは、接近戦を印象付ける為と、咄嗟に動けば自分が相手の目にどう映るかを知り尽くしていたからだ。

腕を振り抜いて体勢を崩したアシュトンに無駄に気配無く接近し、その顎を思い切り蹴り上げる。

上下の歯が激しくぶつかり、アシュトンは勢いそのままに後ろに転倒しそうになる。


「ぐぅううぅ……ぉぉおおおお!!」


気力でなんとか、堪えるも前のめりになり膝をつくのは避けられなかった。

他の亜人ならともかく、人間程度の身体能力で竜人を昏倒させるのは無理なようだった。

しかし、顎のへの攻撃が有効である事には変わりはない。

  

(脳を揺すられたかっ)

「そこかあああっ!」


視界内に僅かな人影が入り、アシュトンは視界を追う様に右へと膝をついたまま体を捻る。

精霊知覚は相変わらず意味を成さないが、視界に入っていれば十分だとばかりに、アシュトンは炎を練り上げ、幾つもの炎弾をつるべ打ちする。

脳を揺すられた影響と、気配を感じないが故に行動を読めないリーヴァにそれは当たる事は無かったが、アシュトンの狙いは別にあった。

リーヴァにこれ以上の接近を許さず、別の術式を組み上げ精霊の名を読みあげる。


「我らと共に歩みし炎よ。風を喰らえ、我が血を受けよ。来たれ火蜥蜴サラマンダー


アシュトンの体に炎の蜥蜴が絡みつく。

中級精霊召喚。

そこらにいる自然精霊と違い、より強い意志と力を持った精霊の総称。

より強い精霊制御と、血による契約を必要とするが、より威力が魔法が可能であったり、精霊の制御を容易に奪われないといった利点も大きい。

特に今のアシュトンには、後者が重要だった。


「閃火」


先程放った火炎放射とは違う、赤い熱線がサラマンダーの口から放たれる。

高い誘導性を付与されたそれは、狙い違わずにリーヴァへと吸い込まれるように向かうが、リーヴァは少し横に逸れただけで簡単に避けられてしまった。


「はぁ?おい!サラマンダー!」


目の前に居るリーヴァにあっさりと魔法が避けられ、アシュトンはサラマンダーを怒鳴りつける。

自分よりも探査能力に優れるはずの中級精霊が狙いを間違えたと思ったのだ。

だが、サラマンダーは爬虫類故の表情の読めない顔をゆっくりと傾ける。

何故、自分が怒られたのか分かっていないのだ。


「なに!?、どこに敵が居るのかだって?目の前にいるだろうが!!」


低級精霊の制御が奪われるのは力の差があれば、ままあるがそれが中級となればそうそう奪わることは無い。

とうかサラマンダーは完全に自分の制御下にあるはずなのに、なぜ相手の位置が掴めないのかアシュトンはパニック状態に陥っていた。

リーヴァは相手がかなり焦っているのを見て、ここが攻めどころと一気に距離を詰めた。

左右に体を走らせ、自分の気配の無さを最大限に使う事は忘れない。


「ち!?サラマンダー!」


リーヴァをなんとか見えるアシュトンが指示を出すが、リーヴァを知覚出来ないサラマンダーはアシュトンの指示通り誘導に優れた閃火を立て続けに打つが、どこに誘導するか明確に決めていないそれは、てんでばらばらの方向に飛び交い屋敷に次から次へと着弾し、屋敷を燃やしてしまう。


「ふっ!」

「いったいてめぇは何者なんだぁ!?」


本来なら避けられるはずの無い中級魔法の連発をあっさりとリーヴァは避け続ける。

思い通りにいかない状況に、思わずがなり立てるが事態が好転することは無い。

それどころか……。


「このクソトカゲがあああああああ!」

「!?」


横合いから狼の上半身をした男がいきなりアシュトンに飛び掛かる。

サラマンダーと火の精霊の警告を受け、咄嗟にアシュトンはその身を右に転がらせる。

アシュトンが今まで居た空間をナイフのように研ぎ澄まされた五爪が切り裂いた。


「ランドてめぇ何しやがる!?」

「それはこっちのセリフだぁトカゲ野郎が!」

「あぁ!?てめぇ何を言ってやがる!」


完全に人狼したランドとアシュトンは互いに向かい合って対峙する。

どう考えても敵意しか抱いていないであろうランドにアシュトンは怪訝な顔して怒鳴り返す。

遂に頭までイッちまったのかと危惧する。


「お前が屋敷に火をかけたんだろう?ついさっきこの目で見たんだよ!!」

「っ!?」

(―――――――――――――あいつそこまで考えてっ!?)


気配を消しつつ巧みに自分を誘導し、中途半端な攻撃で思考力を奪って味方に攻撃させる。

先までの怒りが静まり、ぞっと背筋が冷たくなる。

同時に、もう言い訳が出来ないことも彼は悟る。

あれほどの隠密の使い手だ、少女を連れていてようやくアシュトンも違和感に気付くことが出来たのだ。

気付いているのは自分だけ、釈明する材料が見つからない。

ランドの狂ったように振るわれながらも、早く鋭い攻撃を躱しながら、アシュトンは内心で深いため息を吐いた。


(大半は自分でやったとはいえ、これはかなり人目に付くだろう……早く逃げねば捕まるな)


サラマンダーに辺りを探らせると少女の反応が大分遠くまで離れている。

最後まで相手の掌とは何とも歯がゆいと、歯ぎしりを彼は一つする。


実際は策でもなんでも無く、これ幸いと状況に任せてリーヴァが逃げた事を彼は知らない。

敵に比べて戦闘方法が地味すぎるリーヴァ。

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