魔法の鍵
城壁からのぞく無数のオーラ・・・・・・。
それは町娘たちの気配(汗。
アクセル様!
どうかご無事で(号泣!
冗談はさておき・・・・・・。
ヘルギ先生のことが気になって仕方ないアクセルくん。
噂によると、ヘルギ先生は世界で唯一の『ホムンクルス』を創造したときく。
だが肝心のホムンクルスはどこにもいなかった。
それに弟子の存在もわからない。
「あんたは、ジュリアーノ・ヴィスコンティと言う弟子をとっていたんだろう? そいつはどこにいる?」
ヘルギ先生の顔色が変わったのは、アクセルくんからジュリアーノの名前を聞いたときだった。
「私は弟子など、とっちゃいないよ」
「嘘だ。俺はちゃんと、聞いたぜ。ジュリアーノという人と、もうひとつ、ホムンクルスを創ったって」
「知らない。そんなこと・・・・・・でたらめだ!」
ヘルギ先生は足早に廊下を抜けて外へでていってしまった。
「ヘルギ・・・・・・」
アクセルくんはヘルギ先生が落としていった銀色の鍵を拾って、手に取った。
「何だこれは・・・・・・」
ヘルギ先生はアクセルくんが拾ったことを知らず、懐を探る。しかし鍵が見つからないことに気づく。
「しまった!」
あわてて引き返すが、アクセルくんの姿はどこにもなく、ただ鍵だけが転がっていた・・・・・・。
「アクセル!」
ヘルギ先生は頭を抱えて、混乱した。
どうするヘルギ先生!
どうなるんだ、いったい・・・・・・。
この間書いた作品と異なるので、ちょっとわくわく。