イヤすぎる王様!
コンラードはアクセルくんの補佐、宰相なのだ。
なのだが、もしかしたら、領主よりもコイツのが最悪かも知れなかったり(汗。
「陛下。お昼過ぎにオーストリア皇帝とのお食事会がございます」
「あ、そ」
アクセルくんは拳銃を磨いていて、聞く耳なんか持っちゃいない。
「陛下。陛下!」
「ふうん、それで?」
「・・・・・・陛下・・・・・・この、クソガキ! 真面目に聞きやがれ!」
アクセルくんはにやりとほくそ笑みながら、黒い銃口をコンラードに向けた。
「誰に口きいてやがる! てめー、身体のどこかに風穴ぶち抜かれてぇか!?」
コンラードはカツラをなおし、涼しい顔で、
「なあんだ。聞こえているなら返事してくださいよ」
「うるせー。出かけてくるぜ」
アクセルくんは拳銃を二丁、腰につけて出かける用意。
「陛下、陛下がお留守の間はこのコンラードが責任を持って、守ります故」
「ああ、まかせるぜ」
コンラード、ニヤリ。
「しめしめ、陛下がお留守の間は自由時間ですからな」
コンラードさん、さっそくお茶のご用意。
こんなので宰相なんか、つとまるのかよ;
町へ徘徊したアクセルくん。
いーんです、コイツときたら徘徊症なんだからっ。
しかも、アクセルくんは娘さんにむかって、お下品な言葉を連発ばっかり。
「あいつ、またきたわよ。いじめちゃいましょう」
顔はいいのに性格が悪いから、もてないかわいそうな人。
イヤすぎるこんな王様(泣;
娘らは一丸となって、アクセル様に容赦なくバケツをかぶせる!
水をかけられたアクセルくん、顔を真っ赤にしてかまわず娘たちを追いかけ回し、あげくに発砲!
「止まりやがれ! てめえら、ぜってー、ひとり残らず犯してやる!」
だからあんた、いやすぎるっつの;
「うるせー、誰が貴様を王と認めるか!」
と売り言葉に買い言葉・・・・・・。
はー、やれやれ。
今日も下町は平和ですね(はぁと)
と、思いきや。
修道士の格好をしたアヤシイお兄さんが登場。
アクセルくんより目立つブロンドに青い瞳が印象的なこのお方、むむ?
どこかでお会いしましたか?
「きゃ〜、ヘルギ様よ!」
はは、どうりで^^;
こいつ、ヘルギじゃねえか!(汗。
「ちっ。なんだあのヤロー。いけすかねえ」
アクセルくんは両手で黒いシリンダー銃を手に、ヘルギ先生に近づいた。
「てめえ、名をなのれ。その前に・・・・・・俺がだれだか、知ってるんだろうな」
ヘルギ先生は余裕綽々と言ったかんじで、
「ほ、知っていますよ。国王陛下。あなたはこのプロシアの王様、アクセル様でしょう」
「なんだ。わかってるじゃねーか」
と、アクセルくんは言いながら右手を差し出す。
「おや、なんです?」
「決まってるだろ。通行料さ。俺の許可証がなきゃ入れないぜ。たっぷりもらうからな」
「がめつい・・・・・・」
ヘルギ先生は錬金術を扱う悪魔、ナベリウスを召喚し、たっぷりの黄金をアクセルくんに渡した。
これに味をしめたアクセルくん。
「よう、ヘルギ。仲良くしようぜ。なっ兄弟」
調子がいいときたら・・・・・・。
ヘルギ先生は肩をすくめて舌を出す。
ヘルギ先生、やっぱりでてきてくれなきゃね〜
今回は悲劇ヴァージョンやめたいなー;