小悪魔ちゃん
「とりあえずアグリッパは懲らしめて、地下牢につないだが・・・・・・」
ヘルギ先生は、こった両肩をたたきながら、ジュリアーノとリューを見やって、
「こいつらをどうにかしてくれ;」
とアクセルに言った。
「俺にどうしろというんだ」
ラブラブなふたりの間には、何人たりとも入ることができない(汗。
「リューちゃぁん、子供は何人ほすぃ?」
「ふたりでいいわ;」
「え〜っ、もうちょっと妥協しようよぉ。せめて・・・・・・五人でどうだ」
「ちっとは、リューをいたわれっ。俺の娘だぞ・・・・・・畜生;」
ヘルギ先生、ブチキレ寸前!
「先生からも説得してよぉ。リューのヤツ、ちっとも俺のお願いを聞いてくれないんだ」
「おめーが浮気ばっかり、するからだろ;」
ヘルギ先生のどぎついつっこみに、ジュリアーノはあわてて口を塞ぐ。
「わっばか、先生! そのことは・・・・・・」
「ジュリアーノ・・・・・・?」
ジュリアーノはゆっくりリューを振り返る。
その表情は恐怖に打ち震えていた・・・・・・。
「浮気って、いったい何のこと? ヘルギ!」
「いや、それは、まあ、その」
「先生、フォローしてくれって;」
「弁解の余地、なし!」
リューのジャイアントスイングが炸裂し、ジュリアーノ、ノックダウン!
「浮気は許さないって、あたし、いったはずよねぇ、あ・な・た」
「ももも、もうしましぇん・・・・・・がくっ」
――恐ろしい女だ・・・・・・。
アクセルは二度とこちらの世界に関わりたくない、そう願っていたが――。
ヘルギ先生の魔法で、もとの時代に戻ったアクセルくん。
かの事件から三カ月が経とうとしていた。
「ジュリアーノたち、元気かなぁ」
と懐かしむのもつかの間。
コンラードがかわいらしい娘を連れて、アクセルのもとにやってきた。
「なんだい、コンラード。その子は」
「はい。なんでもジュリアーノ様のお子と申しておりますが」
アクセルくんは引きつった笑みを見せる。
「ユーリと言います。『ユール・クラップ』が語源なんですって。アクセル様のこと、お母様やお父様からよぉぉぉく、お聞きしましたわ〜。これからよろしくと、父が」
「うわあああ、悪夢だ! これは悪夢だぁ!;」
アクセルくんは急いで外へとかけだした。
「陛下、お逃げになるのですか。許しませんよ」
コンラードの目が輝き、しかけておいたピアノ線でアクセルを引っかける。
「コンラード、てめー;」
「リューさんから頼まれていますゆえ。いろいろとね(はぁと)」
コンラードとユーリは、顔を見合わせて邪悪そうに微笑んだ。
アクセルくんの、ちきしょーという悲痛な叫びが、今日もプロイセンの町を響き渡る。
あ〜。今日も平和だねぇ。(違;。
fin
足りない部分が多かったかな^^;
前に書いた内容も、そうとうおおざっぱだったので、もっとわかりやすい内容に、とつとめた結果ですが・・・・・・。汗
まあ、アグリッパの野望はうち砕かれたってことで(笑。