魔王と悪役令嬢
「はぁあああああっ?!ペット?!この私が?!」
「そうだ、お前は今日から我のペットになる!」
男は淡々とそう答える。ココアは理解できない。
「どうしてよ?!」
「お前に…、その…、気にいったからだ!」
「は?!助けてくださったことは感謝いたします。でも、ペットになんてならないわよ!」
「逃がさない。」
「?!」
男に無理やり押し倒される。非力な悪役令嬢はそのまま床に押し倒された。
「きゃ?!」
「大丈夫。言うことを聞けば乱暴には扱わない。」
男はそういいながら彼女の首に首輪を付ける。
「やだ!やめて!」
「これでお前は我の物だ。名前は……」
「ココア!ココア・クラフトよ!名乗ったんだから貴方も名乗りなさいよ!」
「我は魔王!魔王ディバルドだ!」
「ま、おう?」
ココアは一瞬理解ができなかった。目の前にいるのが討伐対象の魔族で、さらにその王たる魔王だと言うのだ。
「ふ、ふざけないで!貴方が魔王なわけ……」
「我以外に魔王などいないぞ。小娘。」
ココアはようやく事態を飲み込めた。眼の前にいるのは魔王で勇者たる自分が倒さなければならない相手なのだと。
「お前、何か呪いをかけられているぞ?」
「へ?」
「腕に何か模様が浮かんでいる。」
「これは……」
「何よ!これ?!」
「魔王を倒さなければとけないらしい。」
「は?」
ココアは戦慄した。目の前の魔王を倒さないとこの呪いはとけない。つまり、あの翁が呪いをかけ魔王討伐を自分に無理やり任せたのだ。
「ふ、ふざけんなーーー!!」
ココアは今まで出した事の無い大声でそう叫んでいた。
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