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月日王帝物語~Requiem for the Empire~  作者: 花縫ゆりは
序章 御伽噺の始まりは
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序章 御伽噺の始まりは

みーんなが知ってる昔ばなし。

下界に降りた月の魔女と太陽王のお話。

貴方は知ってる?


昔々、今から数百年前。

エテール大陸にはたくさんの小国がありました。

そんな国々は日々憎み、争い合ってきました。

大地は剣で刻まれ、空は嘆き涙を流し、川という川は血で赤く染まったという。人々は夜に怯え、明日の陽光を呪うほど、救いのない日々が続いておったそうな。

その中でも特に大きな国、サンスーン王国には"太陽王"という叡智を謳われた皇帝がいたそうで。太陽王のその瞳は灼熱の太陽のごとく鋭く、彼が口を開けば、知恵の言葉が黄金のように溢れ出したそう。

そんな戦禍の中、大陸のもう一つの大国、ルナイト帝国に異郷より1人の魔女が舞い降りた。

彼女の名はセレニ、異郷より舞い降りた月の魔法使い。

舞い降りたその魔女の碧色の髪は夜露を浴びた蜘蛛の糸のように輝き、その指先が触れるだけで、凍てつく大地に青白い花が咲いたという。

彼女はその力を使いルナイト帝国の皇帝へと手を伸ばした。求め続けた女王の地位を手に入れたのはこの世界に下りてから五度、雪が降り積もり。五度、草木が芽吹いたころだった。異境の魔女がこの地の冷たさに慣れ、その冷徹な美貌で帝国の頂を掴み取るには、それだけの月日が必要だったのさ。

王となり、国の代表になった魔女が始めたのは国々の和解。

残るはサンスーン王国だけとなったときに、太陽王は月の魔女に終戦条約の条件として月の魔女を差し出すことを述べた。

月の魔女はそれを拒んだ。

太陽王は、月の魔女に説得され終戦を決めた。

太陽王と月の魔女は結ばれることはついぞなかったそうな。

めでたし、めでたし……とはいかぬのが、この世の常。二人は手を取り合うことなく、背を向けて歩き出した。そうして、この物語は最も残酷な一言で締めくくられることになる……。

そう。

They lived unhappily ever after.

と。



もう一度始まった御伽噺は地獄を見るか?

はたまた事象の繰り返しか?

それを決めるのは誰だろうか。

"行こう、あなたと"

"この国の物語を始めよう"


これは、太陽と月の国の革命の話。

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