timebankgame
時間を浪費するなと…親に言われた。
ベットに横たわりだらだらと過ごしながらスマホを見る俺の名前は【篝 凛】。
23歳にして実家暮らしの駆け出しゲームプログラマだ。
「はぁ…時間がねぇ…」
どれだけプログラムを書き換えようが、修正が入る。どれだけ考えても出てこないアイディア。
時間をどれだけ使おうと一向に上達しないプログラミングの腕前…
「時間が無限だったらな…」
もしそうならアニメの主人公みたいに何かしら努力を続ければ秀でた才能でも開花するのだろうか…
はたまた堕落し何もなさないまま苦痛の日々を過ごすか…
そんなことを考えつつネットサーフィンをする。
アイディアが固まらないときは他の人が作ったゲームをプレイするのが俺の日課だ。
「ん?なんだこれ」
そこに表示されていたのは一つのスマホゲームだった。
【timebankgame】
時間を他人から奪いその時間を生きる生存型のゲーム。
他人からのゲームに勝つことでTポイント(タイムポイント)をゲットすることができる。
「へぇ~面白そうじゃん…」
アプリをインストールしゲームを開始する。
その瞬間。俺の視界は闇に飲まれるのだった。