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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
9/22

EPISODE:009 [デスマーチ あっ、止まれば死ぬよ?]

シャトルランを考えた人って誰なんでしょうかね~?

石斧で斬る。殴る。蹴ってノックバック。そして走る。斬る。殴る。蹴る。走る。斬る。殴る。蹴る。走る。この繰り返し。動く死体(ゾンビ)骸骨人(スケルトン)が数体寄って来たので、《叫び声》で相手を怯ませて距離を取る。


お客様ー、お触りは厳禁でーす。


まだ近寄って来たので、槍を手に取り、動く死体の腹に突き刺す。すると、自分から割りやすい位置に頭を持ってきてくれるので、有り難く割らせて頂く。

そして死んだのを確認する暇もなく走り出す。理由は後ろの亡者共と鬼ごっこしてるから。私以外全員鬼。いじめかな?

今までに合わせて10体以上は倒しているが、減る気配は全然無い。かれこれ20分はこんな状況が続いている。


・・・あ~、もうほんの出来心だったんだけどッ!?!?




___________________________________________________________________________________________________





[経験値が一定に達しました。個体、動く死体(ゾンビ)がLV1からLV2になりました。]



[レベルアップに伴い、各種能力値(ステータス)が上昇しました。]



[また、レベルアップに伴い、スキルポイントを獲得しました。]



お?


レベルアップ キターーー(゜∀゜)ーーー!!


何か変わったところ無いかな?無いかな!?


私は少し興奮気味に身体中を確認する。



・・・まぁ、そんな直ぐに変化しないよね。


相変わらず自分のステータスは見れないから、何がどれくらい変わったのかはよく分からない。だけど、能力値(ステータス)が上昇して、スキルポイントを獲得したとアナウンスがあったので、色々上がったのだろう。


一応能力値が上がったらしいので、動いて確認してみる。


走る・ジャンプ・殴る・回転蹴り。


うーん、少し速くなったり力が強くなったかも?確認したが、少し強くなっている。だけど少しなのであまり成長は感じられない。しかし、確かに強くなっているので、今後の成長に期待が高まる。


そしてもう一つのスキルポイントだが、こちらはどうすればいいのかが分からない。何か説明が無いものかと色々探すが、何も見つからない。この世界チュートリアルも無いのは流石に不親切では?


ログアウトする方法も聞かされていないから若干パニクる。しかし、流石に(ログアウト!!)と思ったら目の前に[ログアウトしますか?]と書かれたメニューが出て来たので安心する。



LVアップやログアウト方法は確認したので、次はあのスキルを検証しようと思う。そう、問題児の《叫び声》君です。こいつ、獲得したのは良いが、《鑑定》が無いのでどんなスキルなのかが分からない。アクティブスキルなのか、それともパッシブスキルなのかすらも分からない。それに効果も分からなく、変な所で発動されると困るのでこれの検証は急務だ。


だが、1人での検証には限界があるし、何よりそんな面倒くさいことをするより、レベルを上げて《鑑定》を取った方が早いだろう。

なので、調べるのは効果と範囲だけにする。発動条件は多分叫ぶことだから、黙っていれば問題ないと思う。


検証する為にはサンドバックが必要なわけで、そこの君!!時給1万の仕事あるんだけど興味ない!?



・・・この時の私は気付いていなかった。その動く死体の体表が少し黒いことに。ほんの少しだけ、動きが良いことに。



ちょっと、無視しないでさ~。興味ない~? ・・・因みに拒否権ないよ?


ガンッッ!!!


槍が頭にクリーンヒットし、前のめりに倒れ込んだ。


答えてくれなくてお姉さん悲しい!(笑)


起き上がろうとしていたので、頭を強めに踏む。すると、上手く起き上がれないのか手足をバタつかせる。虫みたいだな。


あっ、《叫び声》使うの忘れてた。・・・今からでも使うか?


「オ”オ”オ”ーーー!!」


叫ぶと、ジタバタしていた動く死体の体が一瞬ビクッと止まり、次の瞬間、お返しと言うように騒音レベルの叫び声を上げた。



「グゥオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ォォォォ!!!!!!!!!!!」



なんだコイツッ!!!


その叫び声はとんでもなく、天井から砂がパラパラと落ちてくる。いやうるせえ!!


私は我慢できず、まだ叫び続けているこの壊れたラジオの頭に石斧を叩きつけた。上から下への勢いもあってか、一発でしとめた。


何だったんだコイツ。急にデカい声上げやがって。耳潰れるかと思ったわ。私は驚かせられた腹いせに死体を蹴り、石斧を引き抜いた。



ここに留まっていたのが悪かった。直ぐにでも離れるべきだった。死者系でモンスターが叫ぶと言えばあれしか無いのに。まあ、結果はあまり変わらなかったかもしれないが。



少しすると、遠くからドドドドと沢山の足音がする。何だろうと思うと同時に、前後の角から歩く死体や骸骨人が数体走ってきた。その後も、何秒かに一回歩く死体や骸骨人が出てくる。



マジでか……!?




__________________________________________________________________________________________________





そして、今に至るわけである。あのガイキチスピーカー許さん!!!




眼痛い!!頭痛い!!頭が回らん!!!

・・・変なテンションになってるな……………


あ、一応書いておきますけど、スキルポイントは最初のキャラクリ時のスキルポイントと同じです。

それと、スキルにLVが入ってないのは一々面倒くさいからですね~

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