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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
44/47

EPISODE:044 [第一村人発見!!!「ハr」「お前人間じゃねぇ!!」→(´・ω・`)]

第一村人逃げて!超逃げて!!

ドォン!!


おかしい。


私は不死者共を相手に無双しながら思う。


明らかに出て来る数が少ない。いや、真正面の通路から一体も現れない。

他の通路からはわんさかと出て来るというのに、そこだけが不気味な程に静かだ。


一旦、周りの雑魚を一気に殲滅して耳を澄ませてみる。


すると、あの通路から微かに戦闘音がしている事に気が付いた。


あの通路の奥に、誰かが、いる。


不死者共は外的要因、または低確率の()()()()()でしか殺り合わない。

となると、いるのは不死者と敵対している存在。


何者なのか。何人いるのか。そもそも知恵はあるのか。


全てが分からないが、蛆のように湧いてくる奴等を狭い通路で一人残らず殲滅出来ているので、その強さにはある程度期待が出来る。




・・・よし。



突撃、お前が晩御飯(メインディッシュ)!!!


勿論サブメニュー(不死者共)も有るよ!?



対処するのが面倒くさい〈浮遊霊(ゴースト)〉を先に全個体始末すると、私はまだ戦っているフェルの首の骨を掴んでその通路へと走り込んだ。


カチコミ(モンスタートレイン)じゃあぁ!!



追ってくる不死者の相手、特に足が速い〈骸骨人(スケルトン)〉系統の相手を片手間にしながら走る。


「ア”ア”ア”ー」


「カタカタカタカタカタカタッ」


「オ”ゥ”ア”ァ”ー」


(解放・解放・希求・解放……解放・する・求める・ます)


お。フェルも念話のレベルが上がったか。


私はフェルの要求を無視して、改めてその首を掴み直す。


フェルは片手に戦鎚を持っているが、レベルが上がった私にとって、戦鎚+骨格標本+冥土服一式を片手で持って走るなんて、造作も無きこと。



いや、ちょっちキツい。



・・・だいぶキツい。



けれども、今更放すのは癪に障るので、《魔闘法》で身体強化をしてなんとかこの状態を維持する。





そこから暫く走っていると、この長い一本の通路の奥から光が不規則に見え、それに呼応して爆発音が鳴り響いてきた。


様子が気になって目を凝らしても、光の所為でチカチカしてよく見ることが出来ない。けれど、その光とは別に、この先の広間が《暗視LV3》無しでも見える位に明るいのは分かった。


何か面白い事が起きる予感に、動いていない筈なのに心臓がドキドキと鼓動し、息をしていない筈なのに息が荒くなる感覚がする。


走る速度をさらに上げて、一気に後ろを突き放して広間に躍り出ようとしたその瞬間、私を迎い入れるように光の、太い線?が私の顔面目掛けて迫ってきた。


私を他の有象無象と一緒くたにして殺そうという、完全に舐められている相手の攻撃。


途轍もなく、不・愉・快・だ!!!


ジュッ…


怒りを胸に首を必死に仰け反らせて、避けようとする。そして、狙いがそもそも良くなかったお陰か、顔を削られる程度で済んだ。


ドパンッ…パァンッ!


しかし、後ろにいた奴らは気づく暇もなく、その空っぽな頭を爆散させていってそのまま動かなくなった。

その魔法の威力は凄まじく、魔法の攻撃で出来た傷口がその熱で焼けてケロイド状になっている。


だが、私は今そんな事を気にしている場合では無かった。


痛いのだ。光魔法と思われる攻撃で抉られた顔が。


この死体の体は今まで痛覚は無かったのに、顔の右目の周辺を中心に、焼かれるような痛みと、薬品で溶かされているような痛み、ヤスリで骨まで削られているかのような痛みの、トリプルパンチが襲いかかっているのだ。


常人ならもう発狂している程の苦痛だが、幸(×)か不幸(○)か、蠱毒民は痛みには耐性がある。これくらいの痛みで動けないならば、そいつはただの雑魚だからな。

ていうか、塩酸のプールに沈められながらクソきもいトカゲに生きたまま食べられた痛みに比べたら、屁でもないな。


冷静になったら、痛みはさほど気にならなくなった。試しに顔を触ってみると、ザラザラとしてかなり窪んでいる顔の感覚と共に少量の血が手に付いた。

再生はまだ始まっていない。


その手を装備の布部分で拭いながらステータスを見ると、HPが2割程度消し飛んでいる。


一発のカス当たりでこれって、かなりヤバい相手なのでは?


私は、何故か追撃はして来なかった()()を観察する。


人間。意外にも性別は女で、プラチナブロンドの髪に黄色の目で姿形は整っている。いかにも冒険者です。といった服装をしていて、よく手入れがされている、装飾が施された軽鎧(ライトアーマー)を身に着けている。

手にはそれぞれ両刃の直剣が握られていて、その構えに隙は無く、こちらを油断することなく見据えていた。


しかし、その目を見ると困惑の色が露骨に映っていて、今がチャンスだということが分かる。


理由は知らんが、相手が混乱している間に仕留める。


そのためにも、私は《念話》でフェルと作戦を急ピッチで立て始めた。

『塩酸プール』と『クソ』と『トカゲ』の3つのワードで分かる人は分かると思う。

あれらが痛み有りでVRになったものをするとしたら、作者は廃人になる自信しかない。

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