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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
38/42

EPISODE:038 [SCRAMBLE!!!]

罠を踏んだだけなのになんで向かってくるの?という人も居ると思いますので、軽く説明すると、この罠は武器としての側面も持っているからですね。


セツナが罠を踏んだ。(スイッチを押した。)→広範囲に不快感を抱かせる魔法が発動。→お前がスイッチを押して攻撃してきた。死ねー。(ダダダダッ)


こんな感じです。理不尽だね。

(迎撃・迎撃・迎撃)


私は魔法を準備しながら、《念話》で繰り返し叫ぶ。


「《闇矢(ダークアロー)》」


腕の先に集まった魔力は黒色の矢の形になって、こちらに向かって来ている不死者(アンデッド)の1体に突き刺さった。それは動く死体(ゾンビ)の胸に突き刺さると《闇球(ダークボール)》よりも小さい爆発を起こし、その体に小さな穴を穿つ。

穴を開けられた動く死体は心臓の魔石も貫かれたのか、倒れた後に動く様子は無かった。


どうやらこの魔法は、《闇球》よりも爆発力を減らして、その分貫通力を増やしたものらしい。MP消費は《闇球》より少し多く、面での《闇球》。点での《闇矢》として使えるだろう。


今は完全に群がられる前に少しでもその数を削っておきたいので、この魔法は十分に使える。


ふと、フェルの方を確認すると、この数に怖じ気付いているようで全然魔法を撃っていない。その証拠に、フェルに任せている一方を見ると、数体しか倒せていない。


クソッ。何の為に鍛えてやったんだよ。この数じゃ真面目にしないと全滅もあり得るぞ。


私は急いでフェルの元に向かい、その頭をはたいて《念話で》文字ではなく怒りのイメージを送る。


そうしてやっと、フェルは正気を取り戻して魔法を撃ち始めた。動く死体には《火球》を。骸骨人(スケルトン)には《土球》を。


私はそれを見ると、元の場所に戻って魔法を撃っていく。《闇矢》で心臓の位置にある魔石を狙って数を減らし、《闇球》では足を狙って部位破壊を試みる。

というのも、こいつらは馬鹿だから足が1本無くなるだけで這うしか出来なくなるのだ。これで、かなりの時間を稼げる。


しかし、魔法の連射速度にも限界はあり、撃ち漏らした骸骨人がこちらに攻撃してくる。


私はそれを半身になって躱すと、手に持っている剣で即座に首を撥ね、返す刃で背骨ごと魔石を叩っ斬った。正確に言うと魔石は斬れていないが、倒したから別に変わらないので良し。


そこで私はある事に気が付く。


私でも撃ち漏らしが有るという事は、フェルも有るという事では?


そう思ってフェルを見ると、意外にも耐え忍んでいた。近付く者は戦鎚による一撃で魔石毎叩き潰し、それを両手で持ったまま《土魔法》と《火魔法》を使い分けて牽制している。


どうやら魔法を撃つのに手を翳す必要は無いらしい。・・・いや、こっちの方が狙いがつくし撃ちやすいもんね……。




その後はひたすらに魔法を撃ったが、MP残量を気にして《鑑定》で自分のステータスを見てみると半分を切ってしまっていた。

このままのペースで魔法を撃つと、全部倒し終えるまでにMPが無くなるのは確実だ。万が一の事を考えて、これからは近接戦闘で減らしていく方が良いだろう。


幸いにも、不死者達が10体以上の大きな塊になって来る事は殆どない。更には、魔物を引き寄せる罠と言ってもそれ程広く無かったのか、この広間に入ってくる不死者の数が少しながらも減ってきていた。


槍ではなく剣を持っているのは、槍ではどうしても突く攻撃が入ってしまうからだ。次から次へと襲いかかってくるのに、一々引き抜く手間が掛かってしまう。

確かに私レベルになるとその隙は僅かなものにはなる。だが、戦闘においてはその僅かな隙で足元を掬われるのだ。


魔法を撃つためにしていた左手を翳すのを止め、その代わりに腰から分厚い武骨なナイフを引き抜いて構える。


さあ、かかってこい!!


私は今までの防御重視の戦法から打って変わり、向かい出るようにして不死者共に走り出す。


すると、数体の浮遊霊(ゴースト)が私を迎撃する為に、各属性の《球》の魔法を放った。しかし、それらの狙いは全然定まっておらず、避けることは容易だった。


なので、散発的に魔法を撃ってくる浮遊霊は無視して、先に動く死体と骸骨人を始末する事にした。


「ガ"ア"ア"ア"ッ!!!」


先ずは《叫び声》で動く死体を一瞬スタン(怯え)させて、その間に斬りつける。下段から掬い上げるようにして繰り出された逆袈裟は、硬い感触に阻まれ、そいつを浮き上がらせて後退させるだけに終わる。


チッ。殺せてないか……。


進化して力が上がったとは言え、攻撃を魔石まで届かせて砕くのは流石に無理があったようだ。槍ならば届くだろうが、やはり隙がデカ過ぎるだろうな。


だが、腐っても私はこいつ等よりも一段階上の上位種。斬りつけた体からは、折れかけた肋骨が覗いている。


《魔闘法》を使えば、いけるか?


私はそう考えて身体に魔力を行き交わせ、《魔闘法》を発動する。


身体の身体能力が上がるのを確かに感じ、ナイフを一旦腰に戻して長剣を両手で持つ。

そして、斬られた所為でバランスを取るのに苦労している動く死体を見据えて、一歩踏み込んで力のままに長剣を振り抜く。


「ア"ーー、ア"ァッ!?」


剣は動く死体の左腕に当たると、少しの抵抗の後に切断してそのまま胴体に食い込む。それから、私が更に力を込めると剣は動く死体の体を更に進んだ。


そして、遂には長剣は食い込んだ側から反対の方から出てきて、私は動く死体を上下に両断したのだった。

そういえば不死者達の声をあんまり描写した事無いですねぇ。


しょうがないじゃない……、あいつ等喋っても「ア"ー」か「カタカタッ」で、そもそも喋らない奴も居るんだから…………。

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