EPISODE:034 [育成方針]
唐突に、脈絡も無しに時間が飛ぶ!これぞ作者クオリティ!!
3000PVを突破したので早め?に投稿。
あれから数日が経った。
薄暗い石の通路をメイド服を着た骸骨人が戦鎚を携えて走っている。その前方には2体の動く死体と1体の骸骨人がいて、それぞれがあらぬ方向を向きながら鈍い動きで歩いている。
メイド服の骸骨は走りながら魔法陣を出して《土球》を3回放った。残念ながらその内の一発は外れたが、それらは動く死体を二人共とも吹き飛ばす。
ここで、周りの仲間が吹き飛ばされたのに気付いた骸骨人が戦闘態勢に入るが、それも虚しくメイド服の骸骨人に出会い頭に頭から戦鎚を振り下ろされて沈黙した。
吹き飛ばされた動く死体達は、《土球》を撃ち込まれたことによって胸がグチャグチャになって内臓が飛び出している。けれども、それがどうしたといった具合で立ち上がろうとしている。
そんなグロい光景にメイドふ…、フェルは少しも動揺せずに1体の顔面を下から叩き上げる。動く死体はその衝撃で仰向けになり、フェルは戦鎚の先っぽ?をグチャグチャのその胸に押し込んで殺した。
その間に完全に立ち上がった最後の動く死体は、フェルを視認すると即座に突進して腕を振り回す。
フェルは避けようとしたが完全には避けきれず、腕に当たったけれども踏ん張って距離を取る。その間に急いで魔力を集めて《火魔法》LV2の《火矢》を放つ。
《火矢》は無事に当たって動く死体は炎上した。痛みは無いけれどもたたらを踏んだその隙をフェルは見逃さず、戦鎚のスパイクの方で顔を抉って壁に叩きつける。そして後ろに跳びずさって、追い討ちを掛けるように魔力を集めて《土球》を打ち込んだ。
今度は警戒を解かないでそれぞれの死亡を確認し、全員が動かないのを見てから振り向いて私に自慢げに見せた。
これは……、アマゾネスかな?
そんな私の考えを看破したのか、フェルは怒ったように戦鎚を振り上げてくる。
おまッ。それ止めろ。
私は正直に言うと驚いていた。弱小貴族の世間の波も知らない箱入り娘に偶々拾われたスラム街の孤児が、こんな戦闘の才能を持っているとは思わなんだ。
まだまだ私に比べたら雑魚で荒削りだが、たった数日で格下相手にここまで戦えるようになれば上出来と言って良いだろう。
数日間私がログアウトしている間も戦わせていたお陰で、進化まで後少しのLV9に到達したらしい。その他にもスキルのレベルがちょくちょく上がっていて強くなった。
やはり暴力は全てを解決する。最初の頃は文句を垂れていたが、性根を叩き直す為に一度ボコボコに死ぬ寸前まで痛めつけると、その後は従順になった。
しかし、その後に私の線引きをある程度悟ったのか、私を苛つかせるラインのギリギリを攻めてくるようになった。
今では隙あらば粗を突いて煽ってくる。こいつの愛しのお嬢様にもこんな態度で接していたのか聞くと、真顔でお前だからだと返された。どうやら猫を被っていたようだ。
話は戻るが、こいつが言うには自分達は街の衛兵の強さにはまだまだ達していないらしい。奴らは今の私の種族、《高位・動死体》と1対1で勝てるそうな。
まあこの世界は魔物が居るのだから妥当か。それぐらいでもないと街を守れないだろうし。
私はそう考え、今後の予定を頭の中で立てていく。
現時点での最終目標が街の領主への復讐だとすると、暗殺が一番手っ取り早いか。しかし、あいつはそんな事では満足しなさそうだな。性格的に苦しめられるだけ苦しめて殺しそうだ。
・・・じゃあ拷問で殺すか?いやこれも拉致か監禁かで難易度が大きく変わるぞ……
あいつ、そんな事も何も考えて無さそうだな。う~ん、行き当たりばったりで良いか。私だけ真剣に考えているのがバカらしくなってきたわ。
そんな事を考えながら、私が戦闘を終えたフェルを引き連れて探索していると、目の前に下へと続く階段を見つけた。
相変わらずのこの地下墳墓の暗さでは、松明等の何かしらの光源か《暗視》のスキルを持っていないと、これに気付かないままに落ちていきそうだと、覗き込みながら私は思う。
その深さは目を凝らしてようやく一番下が見える程で、手すりなんていう親切設計も有る筈が無いので、足を踏み外すと下に着く頃にはスプラッターな肉塊になっていることだろう。
(疑問・降下・質問・肯定・否定)
(肯定・理由・我等・依然・弱者)
この階段を降りるか否かの是非を問うと、意外にも行こうという返事を得られた。
私としては降りない理由が無いので助かる。ド○クエ3の黄金の爪みたいに、こういう墓場系のダンジョンには中盤の終わりまで使える物をゲット出来たりすることもあるので、探索するに越したことはない。
あ、あと…、私達が弱いんじゃなくてお前だけが弱いんだからな?
そこ勘違いすんなよ?
お前と私とでは雲泥の……
《念話》の語句をこっちにした方が良いんじゃない?というのがもしありましたら、ください!!




