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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
31/34

EPISODE:031 [男は要らない!!!(百合過激派)]

場面は所変わって、葵達に。




内容:え、男が居るって?ならTSさせるんだよぉ!!!!!!!!!!!

TS百合も可。



ところで、TS転生?した魔法少女が煙草吸っているのをソシャゲの主人公らしき男が見る所から始まるやつって作品名何でしたっけ?

面白いから久し振りに見たいんですけど。誰か知りません?(お前勉強は?)

「そろそろ待ち合わせの時間だし、少し早く始めておこうかな?」


僕は時計を見て、そう判断する。

早くて怒られることもないだろうし、早く始めるに越したことは無い筈だ。


彩がAWTを手に入れるのが遅くなってしまい、始めるのは二日目だけど、別に僕達はガチ勢って訳でもないから問題はない。


自分の部屋に戻り、机の上に置いてあるゴーグル型のVR機器を手に取り、AWTのソフトを差し込む。ちゃんと差し込まれているのを確認すると、それを被ってベッドに横たわる。


そして、両側面に付いているボタンを押してダイブを開始する。


・・・いつやってもこの吸い込まれる感じは慣れないなぁ。




__________________________________________________________________________





ホームから新たに追加されているAWTを選択すると、僕はいつの間にか美しい草原に立っていた。


目の前には、大きな石柱がストーンサークルのように円形状に並んで立っていて、僕に一番近い石柱が透明な板みたいなものを出していた。

それをよく見てみると、そこには簡素な服を来た僕が映っていた。

どうやら、これがキャラクターを作るための画面みたいだ。


今すぐにでも作りたいという衝動に駆られるが、それを抑えてメニューを開く。

フレンドの項目をタップすると、検索画面を出たので彩のIDを入力して出てきた人にフレンド申請を送る。これを翔の分も検索して、フレンド申請を送る。


やっぱり、2人共僕と同じように早く始めていたのか、直ぐに見つかった。


今回、2人はそれぞれ「アヤカ」「カル」といった名前でやるそうだ。

2人共名前を考えるのが面倒くさいと思っていて、自分の名前を少しもじっただけだ。そう言う僕も「ソウ」(葵→蒼→ソウ)という名前なんだけどね…


無事フレンド登録を済ませると、突然メニューの画面を一つの通知が占領した。

そこには、


『アヤカがキャラクター共同作成の許可を求めています。この空間への入室を許可しますか?

YES or NO』


と書かれていた。


えッ、キャラクリを一緒にする事が出来るの!?


僕がそう驚いていると、彩からメッセージが届いた。その内容には、それを承諾すると一緒にキャラクリを出来るから、3人でやろうよ!、という感じの事が書かれていた。


僕は納得すると、早速YESを押して入室の許可をした。

するとそれとほぼ同時に空から一筋の光が僕の直ぐ側に射した。


何これ、眩しい!


どこかの大佐のように目が潰れるほどの閃光では無かったけど、十分に眩しかったので目を瞑った。

光が収まってから閉じていた瞼を開くと、そこには彩がいた。


「葵~!!」


彩を僕が認識すると同時に、彩も僕を見つけたのか抱きついてきた。


条件反射というのは恐ろしい。彩は僕と会うと毎回当然のように抱きついてくるので、僕は直ぐにそれを察知して彩を受け止めれるようになった。

そしてそれは今回も例外ではなく、僕は少し後ずさったが彩をちゃんと受け止めた。


「ちょッ、危ないよ彩。いつも言っているけど、人に急に抱きつかないの」


「わかった~」


彩は全く聞いていない様子で僕に顔を擦り付けている。


ちょっとそれ恥ずかしいんだけど!?








__________________________________________________________________________








「で、だから俺を招待するのはこんなに遅れたと……」


「ほんとにごめんね。ほら、彩も謝る」


「ごめんなさ~い」


悪いと思っている様子は少しも無いけど、翔は笑って許した。

そして、話題はキャラクリの事になってくる。


「それで、今回お前らはどんな感じにするんだ?」


「えっと、僕は……」


「ハイハイハイ!それなら私に良い案があるよ!!」


僕が翔の質問に答えようとすると、彩が威勢のいい声で遮った。

少しムーっとしたが、良い案と聞いて何だろうと思う。どうやら翔も興味を持ったようで彩に視線を向けた。


僕も疑問に思って彩に視線を向けた。彩は僕達が興味を持った事が分かると、自慢げな様子でその事について話し始めた。


「それはね~、ズバリ!私達3人で互いのアバターを作っちゃおうって提案(ワケ)ですよ!!!」


ええぇー。大丈夫かな……


僕は不安な思いになった。だって、嫌な予感しかしないもん。昔から彩は何故か僕に女装させたがるし。翔はああ見えてイタズラや面白い事が好きだから、絶対ネタに走るよ!?


「おお!それは面白そうだな」


しかし、そんな僕とは違って翔は乗り気のようだ。

出会った頃から変わらない、少年のように目を輝かせて笑っている。


「葵も良いよね?」


彩も笑いながら確認してくる。


僕はそんな雰囲気を壊したくなくて……


「うん。分かったよ…」


頷いて、しまった。


ああ、どうしよう。折角2人と一緒に遊べると思ったらこれだよ。

まあ、良いか。2人共楽しそうだし。


2人が笑っていると不思議と僕も笑っちゃうんだよなぁ。


その後、誰が誰を担当するかを話し合って、僕が翔を、翔が彩を、彩が僕を担当する事になった。

翔か彩かでかなり迷ってしまったけど、結局彩に拝み倒されて許可してしまった。


「よっしゃー。めたんこ可愛くするぞぉー!!」


「葵。ドンマイ(笑)ネカマ頑張れよ」


2人はそう言いながらそれぞれの位置に向かった。


正直、翔にはイラッとしたが、彩の言葉から僕が女の子になることは確定になってしまって、それどころではない。


僕は肩を落としながら自分の所に戻る。透明な板、モニターを目の前に少し不貞腐れていると、僕の頭に天啓(・・)が舞い降りた。


そうだ。僕だけがネカマだなんて不公平じゃないか。どうせならいっそ……


僕はその考えを実現するべく、モニターを弄くった。









__________________________________________________________________________










「2人共準備は出来た?」


「うん、できたよ」「おう」


思ったよりも時間が掛かったけど、満足できるものが出来た。


フフフ。さて、どんな反応するかな。


「じゃあいっせーのでッ。でいくよ」



「いっせーので!」



僕らは一気に自分のモニターを見せ合った。


するとそこには、3人の少女(・・・・・)が映っていた。


「は!?」


「おぉー?」


「死なば諸共!!」


翔は目を見開いて驚き、僕のモニターにしがみついた。


彩はこれには予測出来なかったのか、自分のアバターが映し出されている画面を見ないで、ニヤニヤしながら面白そうにこちらを見ている。


そして僕は彩のモニターを見て、やっぱりか…といった諦観の念を持ち、驚いて焦っている翔を見て少しでも心を癒そうとした。








五木のテスト・学校の実力テスト・塾のテストが一週間に一斉にやってきてつらたん。


我に死ねと申すか…!?












セツナ達の世界では名前は被っても大丈夫です。IDで区別しているそうですよ。


Q:女体化は大丈夫なの?

A:魔物もいけるんだからTSも大丈夫ですよ☆


__________________________________________________________________________

ヘルメット型VR機器:十万前後

一つの家庭に一台は有ると言っても過言では無いくらい普及している。十万と少し高いが、それでも買う価値はあるというのが世間の声。



チェア型VR機器(ほぼ競技用):数十万~数百万(カスタム可)

クソ高い。一般人では手が出せず、カスタムなどをしていくと数倍の金額になる。カスタムする場所は少ないが、その代わり一個一個のカスタムが高額。

一部の廃人と金持ちとプロEスポーツ選手ぐらいが持っている。


VRソフト:数千円~数万円

その種類は千差万別で、神ゲーと良ゲーとクソゲーが入り交じっている。中古ショップ等で数百円で売られている物もあれば、ネットオークションで数十万以上で取り引きされる物もある。



抹茶ソーダ:100円

その味は独特で、セツナ曰わく不味いらしい。抹茶味のソーダに興味を持って買ってみたが、100円返せ。と供述している。

熱狂的ファンがいないこともない。

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