EPISODE:010 [トンネル(通路)を抜けた先は新たな戦場だった。]
もっと更新スピード上げた方がいいんですかね?
それではお楽しみ下さい。
セツナの現在の装備は、腰の左右に石斧、背中に槍、腰と太腿に骨のナイフです。
せ~んろは続く~よ~。お前を地獄に連れて行く為になぁ!!
こうなった経緯を思い出していると、一人また近づいてきたので骨のナイフを両手に持ち、片方は眼に突き刺して捻る。そしてもう片方は魔石を狙って胸に突き刺す。
ナイフは戦闘以外に使うと言ったな、あれは嘘だ。
絶命を確認すると、直ぐにナイフを抜いて走り出す。
後ろから追ってくる亡者共に減る気配はちっとも無く、次から次へ補充される。
[経験値が一定に達しました。個体、〈動く死体〉がLV4からLV5になりました。]
[レベルアップに伴い、各種能力値が上昇しました。]
[また、レベルアップに伴い、スキルポイントを獲得しました。]
ここまで結構な数殺って、レベルもLV5になった。
スキルポイントも20貯まって、《鑑定》を獲得するまであと2回レベルアップすればいい。スキルポイントの使い方も確認した。
いい加減このモンスタートレインも飽きてきたな。どこかで剥がせないものか・・・と?
この状況から抜け出す方法を考えていると、前方に横へ伸びている細い通路を見つけた。幅は私が横になってギリギリ入れるぐらいで、後ろの馬鹿共では入って来れなさそうだ。
私はそこに駆け込み、通路に飛び込んだ。
しかし、勢いが強かったせいで所々擦ってしまい、痛い………いや、今はそんな事より馬鹿共の手が届かない所に行こう。アイツ等、馬鹿すぎて損傷を考えずに突っ込んできてる。
この通路は狭すぎて後ろに攻撃が出来ないので、馬鹿共に構わず先へ先へと通路を進む。
暫くすると開けた場所が見えてきた。少ししかここに居てないが、閉塞感が結構するので少しスピードを上げる。その所為か、直ぐに通路を抜けた。
通路を、抜けた瞬間、悪寒がした。
自分よりも大きい鎧がいつの間にか目の前に居て、私に長剣を振り下ろそうとしている。それを認識した瞬間、私は左に大きく転がり、回避する。
鎧も追撃して来るが、流石に私も体制を立て直して槍で受け止める。が、相手の力が想定よりも強く、吹き飛ばされる。
うおっとっと。あぶね~。人間か?
いや、これまでの事を考えると、キャラクリの時にあった〈動く鎧〉の進化系かな。
ステータスが明らかに今までと違いそうだし。
広間には他に、鎧がもう一体とローブが一つ宙に浮いている。
最初に斬り掛かってきた鎧は、長剣にカイトシールドを持っていて、肝心の鎧はあちこち欠けて血が付いている。
もう一体の鎧は、タワーシールドに戦鎚を持っている。こちらも最初の鎧と同じくボロボロだ。
中二病臭そうな装飾のローブは、何の原理か宙に浮いている。中は黒い霧しか見えず、かろうじて目の部分に赤い光が見えるだけである。コイツも漏れなくボロボロだね。
観察していると、ローブが手?をこちらに向ける。そうすると、いきなり空中に槍状の黒いものが現れ、私目掛けて飛んできた。しかし、黒い槍は避けられない速度では無く、普通に避ける。
すると、剣の鎧が走ってきて、またもや私に斬り掛かってくる。それを槍で受け流し、その後の攻撃も捌いていると黒い槍が数本飛んできた。
流石にステータスが離れている相手の攻撃を食らうわけにもいかず、剣の鎧を蹴ってその場から離れる。
あのローブ結構ウザイな。安全圏からチクチク撃って来やがって。だけどクソエイムだから当たらないね^^
剣の鎧は力任せに振るから、結構簡単に捌ける(個人の感想です)。種族は予想通りの動く鎧の進化系だった。顔がある所は空洞で、蹴った感触が軽かったので胴体も空洞だろうな。
戦鎚を持っている鎧は、盾をこちらに向けたまま戦鎚を構えている。位置関係的にローブと私の対角線上にいる。ぶっちゃけこいつは剣のタンクバージョンだろうな。chicken(ネイティブ発音)がよぉ!
あれっ、煽った所為なのかこっちに来たぞぉ~?剣の鎧も来たなぁ~?
急に攻めてくんなや。
流石に2人相手するのはキツい。ただでさえステータス差があるのに、2人掛かりで来られたらたまったものじゃない。
な・の・で、逃~げる訳ねえだろうが!
逃げるのは癪に障るので鎧共に向かって突進する。
右手に槍、左手に石斧。相変わらず組み合わせキモイな。
お互いの攻撃範囲に入った途端、剣の鎧と戦鎚の鎧は武器を振りかぶり、私は息を吸う。
「ガア”ア”ア”ァァァ」
どちらの鎧も一瞬動きを止め、直ぐに振る。その一瞬が欲しかった!
私はスライディングし、振られた武器を避けて直ぐに立ち上がり、ローブに向かっていく。
最初からお前が目的だよ。
黒い槍を撃ってくるが、避けて更に進む。
鎧共も追いかけて来てるけど、これなら私がローブに着く方が早い。
そして、私の攻撃範囲に入る。槍を相手の体に突っ込み、石斧を振りかぶる。
第三部、完!!
新しい書き方をしてみました。見やすいですかね?
馬鹿共で固定されてしまった亡者達………
普通に主人公は相手を罵倒せな駄目なんか?
レベル差があるのに主人公が戦えている理由は、技術と知能の差ですね。既に一回死んでるから…………
ていうか鈍臭いゾンビでこんなに動ける主人公は一体(困惑)…………




