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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
1/22

EPISODE:001 [終わりが始まる世界にて]

処女作です。

温かい目で見て下さい。

ある所の空の下で、2つの勢力が互いに睨み合っていた。


一方は人族で構成されているが、統一された鎧を着ている者達、小説などに登場する冒険者の様なものを着ている者達、中には装備全てバラバラな奇妙な格好をしている者など、かなりの数がいるが、軍隊と言うには統一感が無く、それぞれで一塊になっていた。


そして一方は、青紫色の肌に角が額から生えている典型的な魔族に、雷を纏う大鬼(オーガ)、悪魔などがおり、こちらは人族よりも数が少なく、やはり統一感が無かった。


しかし、そのどちらよりも奇妙なのは、両者の間に浮かぶ半透明の大きな板だった。その板には[開始まで10.54]と書かれており、その数字は1秒ごとに減っていっている。


所変わって、魔族側の一角にぽっかりと穴が空いている場所があり、その中心には1人の若い女の魔族が立っていた。年齢は女子高生くらいだろうか?その女は、周りから避けられていることを何とも思っておらず、少し退屈そうにしていた。するとそこに、女の名前を呼ぶ声がした。


「おーい、セツナ〜!!」


セツナは声の主を探すが何処にもおらず、空耳か?と思った瞬間、突然後ろからド~ンと強い衝撃が走った。


「セツナっ!!んっ…?どうしたんだ??」


セツナに後ろから抱きついてきたのは、まだ幼さが残るが、ボーイッシュな、セツナよりも少し小さい狼人(ウェアウルフ)の少女だった。


セツナは、またか…と思い、苛立たしげに狼人(ウェアウルフ)の少女にこう言った。


「ライカさー、前にやった時、もうしませんって言ったよな」


ライカはさっきのにこやか顔から一転、バツが悪そうな顔になった。


「えーと、言ったっけ?ハ、ハ、ハハっ⋯⋯」


ジーー⋯

セツナはライカを無言で見つめたが、急に興味を失ったかのように目線を外した。


「まあ良いか、次はやるなよ」

「もちろんっ!!」


ライカは食い気味にそう言った。

しかし、セツナはまたやるだろうな、と心の中で思った。ライカのそういう所は何時まで経っても直らないので、ライカを知る人はもう諦めている。


「ところで、他の奴らは?」


そうライカに問いかけると、


「あっ、忘れてた!!」


と言い、あわあわと慌て始めた。

それを見たセツナは、頭に手を当て呆れた顔で言った。


「忘れてたって⋯お前本当に馬鹿だな」


それを聞いたライカは怒り始め、セツナに対して反論を始めた。


「馬鹿とは何だっ、馬鹿とはっ!!それを言うならセツナの方がずっと馬鹿だろ!!」


「私の何処が馬鹿って言うんだよ!」


「前のイベントの時、みんなが止めるのを聞かないで、1人で突っ込んで行ったじゃないか!!」


「そっ、それは⋯⋯」


セツナは痛い所を突かれたと言うように、狼狽し始めた。

それをチャンスと思ったのか、ライカが更に言及しようと口を開いた瞬間、3メートルはあるゴーレムにゲンコツを落とされたライカは、地面をのたうち回った。


「痛ったーっ!!!!!痛ーーい!!」


後ろからゴーレムが近づいて来ていたのを見ていたセツナは、ライカには目にもくれず、ゴーレムに話しかけた。


「おっ、クリスタルじゃん。いやーこいつ役に立たなくてさっ。あいつらは何処に居るんだ?」


クリスタルと呼ばれたゴーレムは、その身体で器用に溜め息を吐き、


「モシヤト思イ来テミマシタガ、ヤハリデスカ⋯⋯ミンナハ、モウ集マッテマスヨ。マダ来テイナイノハセツナト、ユウダケデス」


「ユウ?あいつがまだ来てないのか?何時もならもう来ててもおかしくないだろ?」


ユウの性格を知っているセツナは驚いた。

しかし、ゲンコツから回復していたライカは大して驚いておらず、不思議そうな顔で言った。


「えっ、当然でしょ?ユウ、大事な用事があるから今回来れないって悔しがってたよ」


これに対して2人は驚き、


「エッ、聞イテナイデスヨ!?」


「はあ?私も聞いてないぞ?」


「えっ⋯みんなには連絡届いてないの?」


これには来ないと知っていたライカも驚いていた。しかし、すぐに落ち着きを取り戻した3人は、まあ

後で締めるかという結論になった。

そして、これ以上遅れたら仲間に煽られるのは必至なので、いい加減行くことにした。


「じゃあ、そろそろあいつらの所に行くか」


「アッ、ソウデシタネ」


「何でお後が忘れてるんだよ⋯⋯」

一話書くのに3日掛かりました。

投稿頻度は不定期で、一週間に一度ぐらいになりそうです。

出来たらその日には投稿します。

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