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ガイア-家への帰り方-

 環境復元委員会付属研究所-Δ-

 研究所の中で一歩先を進んでいる研究所だ

 今私がいるのはアンドロイドなどを保管している地下室、暗くなにもない上、狂うほど静か、なぜ私がここにいるかというと、AIを使用するか否かの会議で、試験的に私が使用する話になったからだ

 まぁ、私が勝手に決めたことだが


「000600…ならもう少し先だな」


 この数字はAltナンバーといい、個体識別番号でもある

 私が使うのはAltナンバー000611、個体名『アーティ』


「…これか、人間と遜色ないな」


 ギリギリ中高生が入るサイズくらいの棺桶のようなカプセルの中に目を閉じて入っている『アーティ』

 髪は青緑で目は私の髪の色に近い紫だったはず、中性的でパッと見は中学生

 研究者である証明の名札のようなカードキーを近づけると「ピッ」という音と同時にカプセルが開く


 《Altナンバー000611、個体名『アーティ』起動します。起動者(マスター)名を伝えてください》


 無機質な機械音が部屋中に響く、少しうるさくて、頭が痛くなる


「ガイアだ、早く開け」

 《起動者名・・・確認完了、Altナンバー000611、個体名『アーティ』でお間違いなかったですか?》

「あぁ、間違いない」

 《・・・確認しました。カプセルが開きます。ご注意ください》


 開くと同時に冷気が少し漂って器官に入る、冷たいより痛いが勝つ、毒素でも入っているのだろうか

 閉じていた眼を開くと、起き上がった『アーティ』がこちらを向き、眼を開ける


「あなたが、起動者、私の、マスター?」

「…あぁ、私はガイア、これから頼むよ『アーティ』」

「…私は、アーティ、マスターは、ガイア、」

「あぁそうだ、立てるか?」

「どこに、行くの?」

「我が家だ、今日からアーティは家族だからな」

「家族…わかった。これからよろしくお願いします、マスター」


 まだ起動直後だからか、喋り方がぎこちない

 まぁこれから少しづつ流暢に喋るようになるだろ、まずは我が家の位置を覚えさせて、いつでも帰ってこられるようにすることからだな


「…マスター、なぜ、私をアーティと呼ぶ?」

「どういう意味だ?」

「他の人間はみな、私をAltナンバーで呼んだ、なぜ、マスターはそうしないのか、気になった」

「家族を名前で呼ぶのは、当然のことだと思うがな、」

「そう、なんだ、マスター、ありがとう」


 …アーティを作ったのが私とは言え、知らないことは多いな、知ろうとしなければ

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