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ロイヤルティー

 「代理の王さま」の二十七話に、次のような誤字報告をいただきました。


(現状)「ロイヤルティー」

(報告)「ロイヤリティー」


 せっかくいただいた報告ですが、適用は見送りました。誤字ではないからです。


 実を言うと、これも書くにあたり、どちらを採用しようか迷ってだいぶ調べました。結論から言うと、別にどっちでも間違いではありません。好きなほうを使えばよい、ということになります。


 でもこれだけだと記事にならないので、もう少し詳しく書きます。


 手持ちの国語辞典で、どちらが見出し語になっているかを確認してみました。「ロイヤルティー」と「ロイヤリティー」の両方が収録されている場合には、どちらに語の説明が書かれているかで判断します。


■ロイヤリティー

広辞苑

大辞泉

岩波国語辞典

明鏡国語辞典

新選国語辞典


■ロイヤルティー

大辞林


 国語辞典では圧倒的に「ロイヤリティー」が優勢ですね。

 ただし、広辞苑を除き、いずれも「ロイヤルティー」とも表記する旨が記載されています。


 では、なぜ自分が採用したのが「ロイヤルティー」だったのかと言うと、これが百科事典だと逆転するからなのです。


 WIkipedia、ブリタニカ国際大百科事典、百科事典マイペディアは、いずれも「ロイヤルティー」が見出し語になっています。


 そして最終的に「ロイヤルティー」を選択した根拠は、「記者ハンドブック第十四版」です。新聞など報道系では一部の例外を除き、「ロイヤルティー」が採用されているようです。


 ネット検索をすると「『ロイヤルティー』と『ロイヤリティー』は似ているが意味が違うので、用途に気をつけよう」などという、トンデモ記事が散見されました。国語辞典や百科事典から判断する限り、そのような事実はありません。


 つまり、どっちでも間違ってはいないけど、出版系で標準とされているものを採用してみた次第です。ということで、あしからずご了承ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 辞典と事典で傾向が分かれているというのが面白かったです。 普段新聞を読むときや『代理の王様』本文を読んだときには全く気にならなかったのに、今回単独でタイトルになっているのを見て、紅茶にし…
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