良作揃い踏みの大混戦 2022年秋アニメ感想 そして史上空前のなろうアニメ大戦が始まる
2022年秋アニメが終わりましたね。
私はなろう系・異世界物のアニメが特に好きで、それを中心に楽しんでいました。
皆さんはいかがだったでしょうか?
なろうエッセイをお借りし、いくつか紹介と感想を書かせて頂きます。(ネタバレはなるべく抑えます)
個人的な満足度という形で点数付けもします。私の中では50点いまいち、60点まあまあ、70点良作、80点名作って感じです。
個人的に作画よりストーリーが合うか重視する傾向があり、個人的満足度で評価すると同時に、作画やアニメの演出が良く、より多くの視聴者に薦められると思った作品はおススメ度と、2つの基準で評価する方式を取ります。
※かなり長文になってしまったので気になるタイトルだけ見て頂いても大丈夫です
・新米錬金術師の店舗経営
個人的満足度 75点 おススメ度 ☆3.5
亡き両親のようにお店を開くのが夢だった新米錬金術師サラサは師匠から空き店舗を任される。ところがそこは辺境のボロボロ店舗だった!村人たちと慣れないコミュニケーションをしながら持ち前の才能を発揮して奮闘していく。
この作品で良かったのはストーリーと主人公サラサのキャラクター性。見た目は可愛らしいんですが、お金にシビアだったり害獣をえぐいやり方で狩猟したり、ギャップ感が面白い。良い意味ではちゃめちゃ感は、2019年放送の、能力は平均値のアニメに通じるものもあり、古き良きなろうを感じます。
ストーリーもかなりこだわっていてEDを本編に充てた回も多く満足感があり、またラストは収支表も付いているので色々考察するのも面白い。ゲームのアトリエシリーズと似ていてこちらはメインメンバーが全員女の子なのが違いだそうです。
ただし作品としては見た目が地味なためか、そんなに話題にならなかった印象。作画は普段は普通ですが、緩急あって力入れている所はすごく頑張っているのですけど。キャラクターも主人公はともかく全体的に普通だったのも惜しい。ともあれそんな地味なキャラ達がこつこつ頑張ることがストーリーをひきたてていると思うのでおすすめします。
・陰の実力者になりたくて!
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆4
普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」に憧れる少年は、日々力を求めて修行してきたが、事故に遭い貴族の息子シド・カゲノーとして異世界に転生する。
これ幸いと妄想や暗躍に励むシドだったが、そんな中妄想で作り上げたはずの闇の教団が本当に存在、そしてノリで仲間にした少女達は七影と呼ばれる存在としてシドを崇拝し、シドと共に闇の組織シャドーガーデンとして暗躍することになる。
作画が丁寧な作風で安定している上、中二病+ハーレム+学園バトルといった感じで色々詰め込んだ結果、この作品ならではの独自性が生まれていて大変面白かったです。2017年くらいから数が増えてきたなろうアニメももうだいぶ放送されて、ネタがかぶる作品が増え、新鮮味に欠ける作品も多くなりましたが、久々に奇抜な作品が出てきたと感じました。
ただし原作は未読で、以前原作勢の方からギャグとして楽しむべきと聞いていたのですが、今一そうした楽しみ方が掴めませんでした。敵も主人公の強さもガチなので、シリアス物として受け止めざるをえなかったんです。そうなると、例えば敵の攻撃に主人公がモブキャラとしてふるまおうと、わざと当たって大けがするシーンがあり、小説やマンガならギャグとして受け入れられるのかもしれませんが、アニメで、しかも丁寧な作風でされると主人公の頭が悪いとしか思えず、そんな主人公を崇拝する七影にも違和感を感じてしまいます。
とはいえ中盤くらいから慣れてきた上、ヒロインズが予想以上に魅力的でした。七影以外にも魅力的なヒロインが多く、嫉妬深かったりヒロイン同士で火花散らしたり、芯を感じるのは大変良かったです。個人的にはベータがCV水瀬いのりさんということで当初は可愛いに徹した主人公礼賛型のヒロインと思いきや、色々な一面を魅せてくれて気に入っています。連続20話放送とのことで今後も楽しみです。
キャラが多い分、1人1人の描写が薄くなってしまいますが、その辺はソシャゲも出てますし、WEBのおまけアニメ「かげじつ!」で補えればいいのかなと。おまけアニメは異世界かるてっとのスタッフなので、将来は陰実も異世界かるてっと入りが狙えるかもしれませんね。めぐみんとの絡みが楽しそうです。
・転生したら剣でした
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
知性を持った「剣」として異世界に行った転生者は孤独にスキル収集に励んでいた。ある日アクシデントで一歩も動けなくなった彼は、奴隷で黒猫族の少女フランに救われる。フランは彼に「師匠」と名付け装備者となり、強さの先にある進化を目指してギルドでクエストをこなしていく。
主人公のフランが可愛らしい他、安定した作画による圧倒的な戦闘シーンが魅力でした。主人公最強系ではなく、ちゃんと苦戦やショッキングなシーンもあったりして緊張感あるのが良かった。演出としては各回のラストで次回への「引き」にこだわっていました。フランの声優が無職転生のエリスの加隈さんで立ち位置も似ていますが微妙に演じ分けを行っているのでそれを聞くのも楽しかったです。
それでも上記なろうアニメ2作品より満足度が低いのは、特別好きになれるキャラが少なかった他、新鮮さが少なかったこと。私がなろうアニメの中でも「蜘蛛ですが、何か?」が特に好きな作品の1つなのですが、連載が同時期なのが原因なのか色々重なる部分が多く、それ自体は別にいいのですがストーリーの奇抜さやキャラのステータス演出などで、蜘蛛ですがの方が凄いと感じ、後発アニメならもっと頑張ってほしいと物足りなさを感じてしまいました。蜘蛛ですがのアニメ自体、人間描写で色々おかしい所があったり欠点も多く、欠点の少なさ・総合力としては転剣の方が優れているとは思いますが、個人的に長所の凄さを大事にしているので。
とはいえ2期が決まったので今後も注目したいと思います。転生物も増えましたが、なろう無機物転生物のアニメ化はこれが第1弾ですね、今後自動販売機が控えてますが楽しみです。
・異世界おじさん
個人的満足度 85点 おススメ度 ☆4.5
2017年秋、17年前トラックにはねられて昏睡状態になっていた叔父が目覚めると、甥のたかふみに突然、異世界に行っていたと語りだし、さらには魔法を実践してみせる。叔父の力を利用して金儲けしようと、たかふみは叔父をルームシェアに誘い、さらにはユーチューバーとして投稿を薦める。たかふみとの生活の中で叔父は、魔法を使って過去の記録、エルフの女性など異世界の個性的な面々との冒険映像を見せるのだった。
前クール開始のアニメがコロナで7話で休止になったので今季は8話から視聴。
現代パートと回想の異世界パートを交互に挟むので飽きが来ない上、ギャグ作品としても優秀でした。おじさんの声優が子安武人さんで主人公をやるというだけでもう面白いですが、なんとゲーム会社のセガファンで、セガ愛が毎回のように語られるのが面白いです。しかもスタッフにセガが協力に入っているので原作と違い伏字を使う必要がないのが大きい。セガネタがよく分からない方はニコニコ動画で見れば、コメントで解説してもらえるのでおすすめです。異世界物がそれほど好きでない人もこの作品ならいけるかもしれません。
後半に入ってゲームネタは抑えめで、ギャグの切れもそこまでではないと思いますが、ヒロインズが揃って全員可愛い上、掛け合いが楽しくなったのが大きく、EDも改良されており、作画も相変わらずすごい。さすがは延期になっただけのことはあると思いました。惜しむらくは連続視聴でない(しかも最終話も再延期)のでモチベの維持が難しかったですがこれからサブスク等で連続で見る人は関係ないのでおすすめします。
・不徳のギルド
個人的満足度 75点 おススメ度 ☆4
ギルド1の討伐数を誇る20歳の狩人キクルは、仕事を辞めて青春を取り戻そうと考えていた。後任の育成のため新人の女の子達の指導に乗り出すが、一癖も二癖もあるメンバーばかり、しかも不道徳なハプニングばかり起こる始末で・・?
セクシー要素の強い作品としては作画も良いし話も面白い。主人公も真面目でかっこいいし、ギャグありシリアスあり、いいこと尽くめですね。強いて弱点を言うなら作中キャラの1人が言われていることですが器用貧乏かもしれません。セクシー要素なら異世界迷宮、ギャグとキャラクターならこのすばには一歩及ばないかも。ともあれ丁寧な良作としておすすめします。ニコ動でツッコミながら見ても楽しいと思います。
・ドラゴンクエスト ダイの大冒険
個人的満足度 65点~80点(90点) おススメ度 ☆5
かつて世界を席巻した魔王の支配から解き離れた魔物たちが平和に暮らすデルムリン島。そこでただ1人の人間として暮らす、勇者に憧れる少年ダイは、世界の危機が訪れる時、勇者の家庭教師と呼ばれる謎の人物アバンから、魔王を倒す勇者になるための特訓を受けることになる。
ゲーム、ドラゴンクエストを元に90年代にジャンプで連載して人気を博したダイの大冒険の約30年ぶりの再アニメ化。10月末に全100話、約2年の放送で完結しましたが、原作の良さを活かした素晴らしいアニメ化だったと思います。作画も前半こそバルジ島脱出のシーンとか不安定な回もありましたが中盤以降終始安定。終盤も素晴らしく、1クールアニメならまだしも長期放送でそれができるのはすごい。
それでも個人的満足度がそれほど高くない理由は、原作漫画は1番好きな漫画かもしれないくらいなのですが、幼い記憶力の良い時期に繰り返し読んだせいで一字一句頭に入っており、原作に忠実なアニメ化のためあまり驚きが得られなかったのがあります。正直2年間の間で他のアニメ優先になって録画が溜まってしまった時期もありました。とはいえバランやハドラーとの決戦、終盤の戦いなどは特に演出に力入っていて楽しかったです。
OPEDをカットして尺を作ればオリ回や原作補足回を作れたかもしれませんがそれは朝アニメということで色んな事情があったみたいです。
特番などで制作陣やスタッフのダイ大愛は伝わっており、また世間にダイ大の魅力が伝わったという事実は大いに満足しており、それを含めれば90点です。
おススメ度は当然満点。小説家になろうのファンタジー作品が好きな人にも薦めたいです。なろう作品の多くはドラクエのゲームに影響を受けていると思いますが、ドラクエをラノベの方向に進化させたのがなろう作品なら、少年漫画の方向に進化させたのがダイ大だと思ってます。いわば遠い親戚みたいな関係で、なろうアニメが増えたこの時期にダイ大が再アニメ化されたのはある意味運命だったのかなと。
驚きがあまり得られなかったのが心残りではあるので、願わくばアニオリで続編を見てみたいです。そうしたケースでうまくいく作品は少ないですが、ダイ大の場合、蛇足ではなく元々魔界編として構想はありましたし、原作者三条先生がアニメや特撮の脚本も手掛ける方なので関わってもらえたら前作越えは無理でもそれなりに面白い作品に仕上がるのではと期待します。ダイ大連載終了後も、ドラクエゲーム本編がギラグレイドやイオグランテとか新呪文も生まれて色々進化しているのでその要素を入れるのもありかもしれません。
・うたわれるもの 2人の白皇
個人的満足度 75点 おススメ度 ☆3.5
(前作偽りの仮面のあらすじ)記憶を失った青年は雪原に倒れている所、クオンと呼ばれる動物のような耳をした少女に助けられる。青年はハクと名を付けられ水車を修繕するなど徐々に元来の優秀さを発揮していく。その後風来人ウコンに気に入られたハクは、帝都ヤマトへの護衛の任に同行、皇女アンジュを守護する仮面を付けた右近衛大将、オシュトルと出会う。その後自らの正体や世界の真実と向き合うことになる。続編の2人の白皇では各国を巻き込んだ壮大な戦絵巻が展開されていく。
シミュレーション要素を備えたゲームが原作の、和風異世界戦記ファンタジー、うたわれるもの。2006年に無印が2クールでアニメ化され、2015年に時代が変わり、主人公が交代しての続編、偽りの仮面が2クールで放送されました。偽りの仮面は未完で、本作はその完結的な作品になります。
序盤の作画はクオリティ良く話の盛り上がりも凄かったですが中盤以降やや失速した感はありました。全28話ということである程度クオリティ落ちるのは仕方ないですが、重要キャラが亡くなる回はもっと頑張ってほしかった。あと味方キャラが多く、なかなか1人1人に感情移入できませんでしたがその辺はゲーム原作の宿命なのかも。今はまってるゲームがうたわれるものに似ていて感じるのですが、ゲームだと味方が増えたりレベルアップして強くなることに爽快感を覚えるけど、アニメではそうもいかないのが難点だと思います。シュタゲやFATEとかノベルゲー以外で成功したゲーム原作アニメってあまりないですよね。あとは味方キャラが多い割に敵キャラがしょぼく感じました。その辺はスマホで無料でできるようですし、ゲームをプレイすればまた感じ方は変わってくるのかもしれません。
でも終盤は思ってた以上に無印のキャラが出てきて集大成感があり、無印のあのキャラに救いがあったのは大変良かった。そこは私としても無印でもやもやしていた部分だったので、十数年越しに報われた気持ちで、今まで見てきて良かったです。
主人公役の藤原啓治さんや無印の作曲で亡くなられた方もいらっしゃるそうで、引き継いで頑張ってこられたスタッフの方々も応援してしまう稀有な作品でした。
シリーズ合計6クール以上の大作ですが、これから見る方は2000年代でもなかなかの良作の無印のアニメから見てもいいし、発売されているゲームやスマホの無料版ゲームから入ってもいいと思います。
ここまでが、小説家になろう連載の異世界作品やファンタジー要素の強い作品で(上記3作品がなろう連載)この先はそれ以外のアニメを取り上げます。
・機動戦士ガンダム 水星の魔女
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆4.5
数多の企業が宇宙に進出する時代、モビルスーツ産業の最大手ベネリットグループが運営する学園に、辺境の地・水星から少女スレッタが入学する。グループ総帥の娘ミオリネを助けるためモビルスーツによる決闘を受けることになったスレッタ。しかしスレッタが繰り出したモビルスーツは、かつてガンダムと呼ばれた禁断の兵器に酷似していた。
ガンダムという世界観の中で女の子同士のバディ感を取り入れている点が新しく面白いです。男性キャラもかつてのダブルオーのコーラサワーを思わせるネタキャラ的なキャラがいて楽しい。とはいえ4クールが基本のガンダム作品で今の所2クール予定なので尺が足りるかの心配はありますが、年末の最新話もシリアス路線で面白かったし新しいガンダムを作ろうという気概は感じるので頑張ってほしいです。ガンダム知らない人も今までの作品と完全に独立して作られているのでお勧めします。これを機にガンダムを気に入ったものから見るのもいいかもしれません。
最初春アニメでなろう原作のモブセかに似ていると思いましたが、ファイアーエムブレム風花雪月というゲームを意識しているのではと推察。もしそうなら2期目は衝撃展開が来るはずなので楽しみにしています。
・ぼっち・ざ・ろっく!
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆4
幼少時から人付き合いが苦手で孤独だった女子高生、後藤ひとりは父親から受け継いだギターを武器に孤独を脱しようとするがコミュ障すぎてうまくいかない。しかしあるきっかけでライブハウスで働く、伊地知虹夏にバンドを作ろうと誘われることになる。
この作品の魅力は何といっても「演出」です。多種多様のアニメが放送され視聴者の目も肥えたことで奇抜な演出というのもなかなか難しい時代ですが、この作品は実写を交えることで奇抜で飽きさせない演出を作ることに成功しています。
主人公がいわゆるぼっちなのも個人的に共感できるものがありました。ただしストーリー展開的には、ぼっちと向き合う性質もあっていわゆる爽快感・エンタメ感はそこまで強くなく、キャラクターとしても特段このキャラが!というのはいませんでした。世間の評価は今期でもかなり高いようですが80点付けるかは迷いました。ただ大体のアニメを見る時、大なり小なり多少はつまらないと思う時間はあると思うんです。このアニメはそういう時間が少なかった、たぶん気の利いた演出がこまめに入っているので常に楽しい気持ちを維持してくれたのかなと。料理に例えるならお供の充実した白米みたいなもので、その辺りが素晴らしいと思います。
・チェンソーマン
個人的満足度 75点 おススメ度 ☆4
チェンソーの悪魔ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。親が残した借金返済のためド底辺の日々を送るが、あるきっかけでポチタと契約を交わし、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとして生まれ変わることになる。
ジャンプ系の作品で、私の好みとはズレてはいるのですが、食欲・性欲・なまけ癖といった人間の欲望を強く出した主人公となっているのに感心しました。普通のアニメは男主人公なのに性欲がまるでなかったり女性キャラ中心で男性を省いたりして欲望を真正面から描くのを避けていますが、それはある意味逃げているとも言えるわけで、この作品はきちんと向き合っています。作品は全然違いますがある意味無職転生の方向に通じるものがあるかもしれません。
流石のジャンプアニメで戦闘シーンは迫力ありますし、衝撃展開をさらっと描いたり、ヒロインも可愛さの中に毒が混ざっていたり、楽しかったです。
・ポケットモンスター マスターズエイト編
個人的満足度 70点 (ファイナルⅣ「相棒」の回は95点)おススメ度 ☆3.5
この世界の不思議な生き物、ポケットモンスター、縮めてポケモン。ポケモンマスターを目指す少年サトシは、オーキド博士から相棒のピカチュウを渡され、旅立つことになる。
最新シリーズではタイトルが無印時代に戻り、全てのポケモンゲットを目指す少年ゴウと、今までめぐった各地方を回り、ポケモンバトル最強を目指すことになる。
ポケモンのアニメは3~4年間隔で、ゲームが新発売されるごとにアニメのシリーズも切り替わりますが、切り替わる前にリーグ戦というものがあり、サトシが優勝を目指して戦います。ポケモンのアニメは全部は見なくなりましたが、サトシがどこまで成績を伸ばせるか気になって例年そこだけはチェックしていました。
今回何といってもワタル、シロナ、カルネなど歴代のチャンピオンが集結し最強を賭けて戦うトーナメント、マスターズエイトにサトシも参戦するという、今までにない熱い展開に楽しませてもらいました。かつて四天王1人にさえ全く歯が立たず、地区大会ですらベスト16がやっとだったサトシがチャンピオンと互角に戦うのは感無量。クオリティとしては2013年から放送されたXYシリーズほど高くはなかったですが、部分的には見ごたえあるバトルを魅せてくれます。特に最終決戦、ファイナルⅣ「相棒」の回は素晴らしいを越えた凄まじいクオリティで、シナリオも事前の私の予想の斜め上をいってくれて最高に楽しかったです。かつてポケモンのアニメを楽しんでいた人は、ぜひこのマスターズエイト編だけでも見るのをおすすめします。
マスターズエイト編以外の本編は放送開始時少し見ていたのですが、パートナーのゴウの性格とそのポケモン図鑑の声が好きになれずやめてしまいました。どうせなら最初からサトシの物語にしてほしかったですがそうなると主人公交代時に一気に人気が落ちてしまうのでスタッフ側も苦悩していたのかもしれません。
4月からはついにサトシが主人公交代するそうです。寂しいですがストーリーアニメという長期放送が難しい枠で今まで26年もやったわけで、無理にあと10年20年引っ張って人気が落ちてから交代より、人気絶頂のまま惜しまれつつ勇退するのはある意味幸せなことなのかなと。1月からは全11話でタケシカスミも復帰してついにサトシの最後の物語が始まります。果たしてポケモンマスターとは何なのか?楽しみです。
この先は途中までしか視聴しなかった作品やショートアニメについてさらっと取り上げます。レビューするなら全部見てこそと思うのであまり参考にしないで頂ければ。
・ポプテピピック 第2シリーズ
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
前半後半で声優変えてほぼ同じ内容やるので主に前半のみ視聴。クソアニメがある意味テーマのすごい作品ですが、かなり真剣に作っていて所々楽しく、最終回の実写も良かったです。独占配信でしたがニコ動で見られればもっと良かったのですが。ニコ生はあったそうですが仕事の時間の関係でなかなか合わないのです。
・SPY×FAMILY 第2クール
個人的満足度 55点 おススメ度 ☆4
第2期の途中21話まで視聴。1期の序盤はほんと面白いと思いましたが、あまり好きになるキャラが追加で出なかったのと、世間の評判の割に話が進まないというかあまり面白くないなと感じて切りました。
・勇者パーティーを追放されたビーストテイマー
個人的満足度 60点 おススメ度 ☆3
6話まで視聴。キャラの可愛さなど萌え要素の追及をかなり頑張っている異世界物だなと思いましたが敵がおざなりな感じで期待値は越えられなかった感。元々追放系は主人公の自業自得に思えてそこまで好きではないですし。でも時間ある時続きを見たいと思える魅力はある作品。
・農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった
個人的満足度 1話80点 2~4話 45点 おススメ度 ☆2.5
1話はギャグに振っている上うまくまとまっていて面白かったです。2話以降のシリアス路線がつまらなかったのと農民要素を活かせてないと感じたので4話切り。でもその後辛口の評判の中に良い評判も少しだけ聞くので時間ある時見てみるのもありかもしれません。
・名探偵コナン 犯人の犯沢さん
個人的満足度 55点 おススメ度 ☆3
全話視聴。コナンの当たり前に容赦なく切り込むギャグが面白いのだけど、10分アニメなのにOPEDに時間使い過ぎているのはコナンスピンオフとして余りに低予算感。コナン見なくなって久しいですがコナンをまた見たくなる作品というよりコナンを卒業する作品になっている気がします。
・ハーレムきゃんぷっ!
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆3
全話視聴。セクシー要素の強い作品ですが作画は節約、ショートアニメで話数も少ないのですが主人公もヒロインズもあまりにぶっ飛んでいて、もはや犯罪者なのが笑えてめちゃくちゃ楽しかったです。つい有料版に手を出してしまった(^^;)
・ピーターグリルと賢者の時間 SuperExtra
個人的満足度 60点 おススメ度 ☆3.5
15分アニメ。1話は演出が面白く期待が高まりましたが、2話以降普通になった感。新しい発見のあるようなアニメではないので6話で視聴を終えましたが、ギャグ要素はとても面白いのでこれは時間ある時続きを見ようと思います。
総括ですが、個人的に春アニメと夏アニメが大豊作で、秋アニメも素晴らしい作品がたくさんあったと思いますが、それでも春夏に比べると点数落ちています。これは作品が悪いというより私が悪い(-_-;)大体私の中でアニメ熱とゲーム熱とラノベ熱が交互に来ていて、ここ3年くらいはずっとアニメ熱が続いてゲームがおざなりになっていたのですが、数年ぶりに心からはまれるゲームを見つけ、しかもそれが大変時間泥棒なゲームでして、秋アニメに60時間使ったとすると180時間、約3倍も使ってしまいました(^^;)おかげであまりアニメの視聴に集中できなかった上、評判良くても見れないアニメや視聴を打ち切るアニメが続出してしまった。ラジオと同時に楽しむスタイルで投稿などもしていたのですがそれも壊滅状態になってしまいました。ともあれ年末ついにクリアしたので1月からは気を取り直してアニメに向き合えたらと思います。※まあシリーズ物なのでいずれゲームも再開することになりますが(笑)
さて、1月からのアニメですが、小説家になろう原作がなんと18作品に上るそうです。色んな問題点を含んでいて手放しで喜べることではないと思いますが、アニメの歴史上、今までどんな媒体も成し遂げたことない、偉業だとも思います。なろうアニメを楽しんできた身としては感無量です。普段は最終話後にアニメ感想を投稿していますが、もっと早い段階で何かしら投稿できたらと思います。個人的になろうダービー・第2次なろうアニメ大戦と呼んでいまして、どの作品が抜け出すか注目です!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!長文になりましたが一部でも読んで頂けたなら大変嬉しいです。
よろしければ、気軽に評価頂けると幸いです。
(ご意見や好きなアニメなど教えて頂けるならぜひ感想欄にどうぞ)
異世界アニメ多めで、他クールのアニメ感想も書いています。タイトル横のリンク先「アニメ感想の部屋」からもどうぞ。
2022年夏
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2022年春
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2022年冬
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