不安な恋
巧
「こわれろ…こわれろ…失くなれ…こんな世界失くなってしまえ!!!」
怖い…怖い…嫌だ…
あいつが遠ざかっていく感じがして怖い…
これが…不安か…
茜
「どうしたの?巧」
巧
「い…いや、なんでもない」夢か…嫌な夢だった…
あいつが…茜が遠ざかっていく感じがして。
いつも隣にいた俺がいなくて、俺じゃなくて、違う奴…
そういや、茜の奴、孝とここ最近凄く仲がいいな…
もしかして…付き合ってるのかな…
茜
「巧?本当に大丈夫?顔色悪いよ?」
巧
「大丈夫…だと思う…」
駄目だ…
余計な事考えるな…
でも、もし、本当に付き合ってたとしたら?
巧
「やっぱ気分わるい…」
茜
「大丈夫?学校終わったらすぐに帰るから、安静に寝てなさいよ?」
アタシは、巧の面倒まかされてるんだから
と言って俺を保健室に付き添って送ってくれた。
茜
「辰巳先生、お願いします」
辰巳先生
「わかったわ、渡部くん、これ、体温計」
先生から体温計を貰い脇に挟みまた、余計な事を考えていた…
不安で不安で仕方なかった…
ぴぴぴ…
体温計の音で我に帰った
37度…
微熱か…
辰巳先生
「もしかしたら、上がるかもしれないから、家でゆっくり休みなさい」
巧
「はい…」
学校をでて、自転車にまたがり、家に帰った
帰ってすぐベットに寝転びラジオをつける。
流れだしたのは、恋の歌
いま、一番聴きたくない歌…
不安にしかならない歌
ラジオをつけっぱなしでいつの間にか眠りに着いた
茜
「巧、私…
孝と付き合ってるの…」
巧
「!!」
そのことばでハッと目が覚めた。
茜
「スー…スー…巧…」
隣には茜がいた、看病中に寝てしまったようだ
巧
「…ぷっ…ククク…」
自然に笑えてきた
巧
「ったく…俺が看病するのは、やだぜ?」
茜をベットに寝かせ、毛布を出して寝た
朝の日差しで目を覚ました。
巧
「ん…茜?起きたみたいだな…」
あくびをしながら、下の部屋に下りる
茜
「おはよー、ご飯できてるよ」
巧
「おー」
朝食を済ませ、一服していた
茜
「昨日、ありがと」
巧
「俺が看病すんの嫌だったからな」
もう、かわいくないなぁ!
とかわいい仕草をしながら言ってきた。
いまは、これでいいや…
幸せだしな…
連載用に改造してみようか、考え中(汗)