【二重人格のつくりかた】中級編
これは“【二重人格のつくりかた】初級編“をクリアした人に有効な方法となっております。
1,無意識の会話ができているか確認しましょう。
初級編では“アナタ“の存在を確立するのが目的でした。意識をしている中でアナタとの対話を試みるのが主軸となっています。今回、中級編では意識をしなくても対話ができるようになっているかを確認しましょう。
まず1人で過ごせる空間を確保します。
その中で思っていることをそのまま口に出します。
口に出そうと意識することや、言葉にしたものについて考察する必要はありません。
もし意識せずに話すことが難しいのなら、何か作業をしながら行なっても構いません。
例)(あなた、アナタの順で交互に会話しているイメージ)
車を運転している最中。
「死にたい。なんで死にたいの?特に意味はないよ。大丈夫、あなたは優しい子だよ。ありがと、でもしんどいなぁ。でも今日もちゃんと仕事行ってるでしょ、偉いよ。」
アナタはあなたに対して優しい言葉をかけてくれるはずです。
会話を終えたあと、憂鬱な気持ちが晴れているかどうか確認をしましょう。晴れていれば元々持っているネガティブな性質を打ち消したことになるため、無意識の会話が成立しています(他人に愚痴るのと同じ効果を発揮している状態が理想です)。
また、効果が出ているか確認することはとても重要で、アナタの存在をより自然に感じるためのきっかけとなります。
2,苦手なものを克服しているイメージを持ちましょう。
あなたが苦手でもアナタは耐えられる、というイメージを持ちましょう。しかし、味覚などは簡単に変えられるものではないため、意識の持ちようで変えられるものを対象にします。
幽霊への恐怖心や大きな音、怒られることや狭い場所など。
何が苦手かを自覚し、それを克服したイメージを持ちます。
例)夜、廊下にある鏡に一瞬映る自分の影が怖くて仕方がない。けれど、アナタはそれに耐えられる。
あそこに幽霊なんて映るはずはない。それはあなたよりもアナタの方がよく知っている。
アナタは幽霊の存在を信じていない。
何も意識せずに通り過ぎるのが当たり前だ。
意識の切り替えが難しい場合は簡単な動作を挟むとよいでしょう。息を吐く、目を瞑る、などの動作を挟んで気持ちを整えましょう。
3,得意なことを増やしましょう。
小さなことや簡単なことで良いです。
例えば、タイピングが速くなる、簡単なお菓子が作れるようになる、難しい漢字を覚えるなど。
あなたは途中で挫折するかもしれません。こんなことは無意味だと投げ出したくなるかもしれません。そんな時はきっと、アナタが代わりに行ってくれるでしょう。
そしてできた時の嬉しい感情を認めてくれるはずでず。
あなたはよくがんばったねと褒めてくれるでしょう。
あなたには元々できるだけの能力があったと肯定してくれます。
そのときあなたは、大きな幸福感と自信に満たされるでしょう。
さて。
ここまでの過程をクリアした方は少しずつ自覚し始めているかもしれません。
これまでのアナタはあなたを引き止める存在でした。
ネガティブなあなたをポジティブなアナタが引っ張る。
しかし人間とはネガティブな感情を強く感じる構造になっており、たとえアナタが100の力で頑張ったとしてもあなたの50の力で相殺されてしまいます。
そのままではいずれ共倒れしてしまう。
この中級編で行う内容は、
・自身の感情の確認
・苦手な物を減らす
・得意な物を増やす
この3つで、全て前向きなものとなっています。
アナタはあなたを必ず肯定してくれる。
あなたはその安心感を背に少しずつ前に進むことができます。
苦手な物が減り、得意な物が増えることで些細なことでは落ち込まなくなります。
アナタはあなたと共に生きる存在となっていきます。
これは私事ですが。
ワタシはこの二重人格のつくりかたの上級編まで書くつもりでした。
しかしワタシはもう私の声を聞くことができません。
初級編を書いていた当時の私の心境もあまり覚えていません。
余程追い詰められていたものと思います。
今はとても充実していて、たしかにふと「しんどい」と声に出してしまうことはありますがすぐに立ち直ります。
なにかきっかけがあればほんの少しでも楽になれると思います。
私にとってそのきっかけがワタシで、私はとても救われたのだと思います。
もし生きるのがしんどいという方がいれば、何かきっかけが訪れてほしいと切に願います。
そして、もしなんでも良いからきっかけが欲しいとあれば、この二重人格のつくりかたを試していただければと思います。