メリノに聞こう! シルトナリアとは!
みんなに聞こう第二弾! 今回は『多種族世界・シルトナリア』について伺っていこうと思います! 今回お話ししてくれる方はこの人!
「メリノです。よろしくお願いします」
はい、という事で今回は元奴隷の羊メイドさんこと、メリノさんにお聞きしていこうと思います!
「今回は私達の住まう世界、シルトナリアについてでしたね」
はい。それでは早速説明お願いします。
「分かりました。まず多種族世界・シルトナリアはその名の通り様々な種族が暮らしています」
人種なら十一。魔物なら十四でしたっけ?
「そうですね。そこから更に分けるとその限りではありません。私の種族である獣人は代表として『獣氏族』と呼ばれる方々がいらっしゃいます」
獣氏族はまた今度説明しようと思います。そしてシルトナリアはスキルやステータスといった仕組みもある様ですね。
「はい。どうやら皆さんの言うげーむ? とやらの仕組みに似てるそうですね。これは私達にとっては普通のものなのですが⋯⋯」
まあ、そこは異世界ですし⋯⋯それで、シルトナリアの他の特徴は何でしょうか?
「そうですね⋯⋯やはり世界が三層に分かれているところでしょうか? この世界は私達が住む“地上”。アリスさんの様な魔族が住む“魔界”。そして敵対勢力である“天界”の三つに分かれています」
どうやら飽くまで繋がりがあるというだけで、地上の遙か上空に天界があったりする訳ではないようですね?
「はい。イメージとしては管で繋がった箱⋯⋯でしょうか? 箱を地上や魔界。管をその繋がりと考えれば良いと思います」
三つの異世界が繋がっている、といった考え方でも良いかもしれませんね。世界が別々だから空に天界が見えないし、地下に魔界があるわけでもない。
「そうですね。地上などの話をしたついでに王国の数を説明しますが、地上には十一と帝国が一。魔界には七。天界には九ですね」
なるほど⋯⋯そういえば地上や魔界と言えば、今三つの世界で戦争をしてるらしいじゃないですか。
「三界大戦と呼ばれるものですね。天使が突如として襲ってきたのが発端とされているそうです」
おや、詳しくは知らないのですか?
「百年近く続いているそうですから⋯⋯詳しく知ってるのは寿命の長いエルフやドワーフ、魔族じゃないでしょうか?」
そんなに! 百年とはたまげましたね⋯⋯って、それだとレナが知ってる事になるのですが⋯⋯。
「そうじゃないでしょうか。あれでも100歳は過ぎてるらしいですし」
エルフの寿命は長いですねぇ⋯⋯あ、寿命で思い出しましたが時間の流れとかも違うのですが?
「そうですね。シルトナリアの一年は三六十日の十二ヶ月で成り立っています。そして一ヶ月は三十日。一日は二十時間。一時間は六十分。一分は七十秒となっていますね」
地球とは四時間も一日の時間が違うのですね。それに一年も五日短い⋯⋯基本的に日の流れが早いのですね。
「はい。そして月の呼び方も違い、皆さんの言う四月から始まるとして『牡羊月』『牡牛月』『双子月』『巨蟹月』『獅子月』『乙女月』『天秤月』『巨蠍月』『射手月』『山羊月』『水瓶月』『巨魚月』と呼ばれています」
月の呼び方は十二星座なのですね。もしや一週間の曜日も⋯⋯?
「そうなりますね。一週間は七日間となっていて、曜日として一番最初から『火ノ日』『氷ノ日』『風ノ日』『土ノ日』『光ノ日』『闇ノ日』『魔ノ日』と呼ばれています」
成る程、魔法の属性で呼ばれているのですか。そういえば曜日毎に不思議な力が働くそうですが?
「はい。例えば火ノ日ですが、その日には火炎属性の力が強くなり、逆に氷結属性の力が弱くなります。炎の魔素が多くなる事が原因と言われていますね」
魔素についてはまた今度ご説明しますね。ところで、曜日によって属性の強さが変わるというのは分かりましたが魔ノ日とは何でしょうか?
「魔ノ日は他の曜日と違って属性が強化される訳ではなく、魔物が活性化する曜日ですね。その代わり経験値も得やすくなるのが特徴です」
ゲームでいうボーナスタイムやフィーバーと呼ばれるのに似ているかもしれませんね。さて、これで基本的な事は話したでしょうか?
「そうですね。他に言うことがあるとすれば、迷宮が現れたり、それを攻略する冒険者として多くの人が働いているといった所でしょうか?」
成る程。それでは今回のまとめに行きましょうか。
・多種族世界・シルトナリアには多くの人種や魔物が住んでいる。そこから分けるとその限りではない。
・ステータスやスキルといった、ゲームの様な概念が存在している。
・地上、魔界、天界の三層に分かれている。どうやら別々の世界が管の様なもので繋がっている様だ。
・地上には十一、帝国が一。魔界には七。天界には九の王国が存在している。
・地上と魔界が同盟を組み、天界と戦争している三界大戦と呼ばれる戦争が百年近く続いている。
・シルトナリアの時間の流れや月、曜日の呼び方は地球と違う。
・迷宮が現れたり、それを攻略する冒険者になる人が多い。
この様な感じでしょうかね?
「はい。大丈夫だと思います」
それでは今回はこの辺で。次回はそれぞれの王国についてご説明したいと思います!
「皆様、また今度お会いしましょう」
メリノさん、今回はありがとうございました。
「いえ、こちらこそ『メリノー、まだ終わんねーのか?』ご主人様、今終わった所です」
『おー、ならそろそろ帰ろうぜ⋯⋯ん? おい、カメラ回ってるぞ』
あ、ヤベッ⋯⋯。
ブツンッ⋯⋯