平和に暮らしてたら!バクにされちゃった!
あるところに、中小企業の社長の娘がいた。
彼女は、須桐真姫奈といい、一人娘ということもあって大変可愛がられていたのであった。
お父さんお母さんも優しく、料理などもとても美味しく、愛犬のポチもいて、大変幸せな家庭であった。
しかし、真姫奈は違和感を感じていた。
[どうして、私は、保険の時間がある日は休見なさいと言われるんだろうか……]
真姫奈は、わけがわからなかった。
[お友達の家に行ってはダメって言われるし……なんなんでしょうか……]
真姫奈は、外で犬とレジャーシートを引いて寝転びながら考えた。
[はぁ、私は、お勉強やお習い事なんていいですから、もっと遊びたいんですわ、瞬間で移動できるようなドアがあればいいのにですわ……]
大きなため息をつく。
ワンワンワンとポチが吠える。鼻にてんとう虫でも付いたのかな?と思い目をつぶったまま再び考え事を始める。
そして、その二秒後、真姫奈の近くで銃声が発してきたのであった。
意識が飛かける刹那、両親とポチの心配してる声を聞いたのであった。
[残念ながら……]
医者はそういう、お母さんとお父さんは泣いていた。
これからどうすれば、私達は………など数々の後悔の声が聞こえた。
お母さん!お父さん!私生きてますわ!
その声は届かないのであった。
そうして、私の葬儀が始まり、私は火葬場に運ばれるのであった。
だが、運ばれる途中運転手が眠ってしまう。
ううーん、とみえちゃん、と寝言を言っている。
そうして、私は運ばれるのであった。
[うぅ〜、ここはどこですの]
目を覚ますと、保健室のような場所で私は起きた。
[わ、私は死んでしまったはずじゃ……]
ほっぺをつねってみる。痛い
どうやら、ここは天国じゃなくて現実のようだ。
[やぁ、起きたね、2日も寝るから本当に死んでるかと思ったじゃないか]
カーテンを開け、そこにいたものをみる。
[ぞ、ぞうさん!?]
私はびっくりして、体をあげたのに下げてしまう。
[し、失礼な!私はバク族の王、バクりもんだ]
よく見てみると、インドとかにある王冠をつけたゾウではなく、ちっさかった。
[そ、そのバクりもんさんが私に何を……それに本当に死んでいるのかなどと、私は死んだんじゃないのですわ?]
[あぁ、本当は死んでなかったんだよ。私の特性仮死状態になる薬を打っちゃったんだ。]
[な、何でそんなことを!私は、家族を泣かしちゃったじゃないですか!]
私の死体を見て、泣いている両親を思い出す。
[あぁ、君はまだ知らなかったんだね、あれは君が死んだから泣いているんじゃない、君の価値がなくなって自分達の将来が安定しなくなって泣いているんだ]
意味がわからない、だが、バクりもんは、続けていう。
[あぁ、可哀想な囚われのお嬢様、自分が遊びに行けない理由と保険を休まされる理由を知らないまま過ごしてただなんて。]
[あ、ちなみに、君を助けるためにバクになる薬を打っちゃった、てへぺろ]
[え?]
[大丈夫!大丈夫!姿は変わらないから安心してね]
いろいろな情報を考えてるところで、一番わけがわからないことを言われて戸惑う。
[これから、君には、バクとして、数々の男の夢を叶えてもらう。拒否権はない、それをしないと君は死んでしまうのだからな]
こうして、私のバクとしての人生が始まったのであった。
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