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第2話


「この世界とは違う異世界で創造神代理をしてもらえませんか?」


・・・・・・。

嘘だよね。冗談でしょ。

何処かの企業の役職みたいな感じでなれるものなの創造神って?

例え代理だったとしてもそれは無いよ。

あれ?今日は四月一日?エープリルフール?

そう思いながら目の前の創造神を見つめる。

しかし、本人は至っては真面目ですよと顔色一つ変えずに澄まし顔。

そんな状況が一分近く続いて返答に困っていると


「既に会議で決まった案件です。今更、覆す事は出来ません」

「色々と聞きたい事もあるでしょう。そうですね、長いお話になると思いますのでお茶を淹れさせます」


「ユキ、お茶を二つお願いします」


「畏まりました。創造神様」


いつの間にか現れたメイド姿の少女が扉近くに立っていた。

そして瞬く間に消えていく。

名も無き神はユキと呼ばれた少女の姿を一瞬だけ見て冷静さを取り戻す。

自分が過去、この星の規則を犯したが為に存在そのものを歪めてしまった少女。

今でも罪の意識にさいなまれている。

しかしそんな感情が伝わらないよう誤魔化しながら創造神に


「ユキは恙無く創造神様にお仕えしておりますか?」


「はい、今では身の回りの世話までしてもらい助かっていますよ」


「そうですか、安心致しました」


それからお茶が運ばれてくるまでの数分間沈黙が場を支配する。




「ユキ、ありがとうございます」

「名無しさんと大事なお話がありますので席を外してもらえませんか?」


「畏まりました。それでは、失礼致します」


ユキは深々とお辞儀をして扉から退室していく。

退室を確認した創造神が


「未だにユキの事を悔やんでいるのですね」


・・・。

(なぜわかったのだろう?)

そう疑問に思っていると


「年の功とでも言っておきましょう」


全然答えになってませんよ。

それに、創造神の姿はどう見ても水色の奇麗な髪で美しき女性の姿。歳を全く感じさせないのだが?


「貴方より長い年月を過ごしているのです。心を読まずともわかりますよ」


さすがは創造神様。

お茶を飲みながら一息付いた所、創造神が懐かしみを想わせる遠くを見るような目で話し始めた。


「本来、創造神とは一柱の神様。そう、彼女の事を指していました」


一柱?

彼女?

「では貴女様は?」


「残念ながら私もこの地球という星がある世界での創造神代理に過ぎません」


!!!


「彼女はこの数多ある世界と星々を創造する前に水、火、土、風、光、闇を司る六柱の神をお創りになりました」


「そののちに私達の意図と意見を取り入れて幾千、幾万の星々をお創りになられたのです」


・・・!

今、『私達の』と言わなかったか?と言う事は


「お気付きになられたようですね」

「私はその六柱の中の一柱、水を司る神なのです」


まさか目の前に座っている神様が創世期に創造神様から創られ、この世界では代理をしている。

驚きを通り越してもう何も考えられんぞ。名も無き神は只々放心する。






「大丈夫ですか?」


「申し訳ありません、もう大丈夫です」


意識を取り戻した名も無き神はお茶を飲み干し(多分これ以上の驚きは訪れる事が無いだろう)と心の中でフラグを立てるのでした。


誤字、脱字等ありましたらごめんなさい。

創造神と六柱に今のところ名前をつけるつもりはありません。(理由は、いい名前が浮かばない為)

まだまだ拙い小説ですが宜しくお願いします。



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