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第2話 異世界の酒場で、突然、銃を持った黒づくめの男が現れた。

俺はあの後、少女に連れられて、いつの間にやら異世界の酒場に来ていた。


酒場には、俺の世界にはいなかった色んな人種の人たちがいた。いや、人といっていいかどうかも分からない。


カウンターには背中に翼が生えた頭ツンツンの男がさっきからビールか何かを飲みまくってるし、ネコミミのウェイトレスが、各テーブルに酒を配りながら、尻を触ってきた豚のような顔をしたデブに回し蹴りを放っている。


俺の目の前のテーブルには紫色の液体が木製のカップの中で揺れていた。


「ただのぶどうジュースよ。そんなに警戒しないで」


テーブルの向かい側には、俺を救ってくれた赤髪の少女が座っている。


俺は、ぶどうジュースには手をつけないで、少女に尋ねた。


「そろそろ、教えてほしい。何故、俺が命を狙われたのか。この世界はなんなのか。君は何者なのか。俺には何が起こっているかさっぱりなんだ」


「……」


少女は答えずに、自分の分のぶどうジュースをぐいっと飲んだ。


「……話すと長くなる」

「それでもいいから教えてくれ」

「……」


少女は、憂いを帯びた表情で、横を見た。その翠色の瞳には、何が映っているんだろう。

俺は少女の目線に釣られて横を見た。その方向のテーブルには、小学生くらいの背丈の少女が、クッソ愛らしい寝顔でスヤスヤ寝息を立てていた。大人用の椅子では、足が地面まで足りていなかった。しかし、彼女の椅子の横に立てかけられた大斧バトルアックスは、その小さな身体とは不釣り合いに、大人の男でも持てそうにないでかさだった。


「ドワーフよ。男はひげもじゃでキモイけど、女の子はいつまでも子供みたいでクッソ可愛いのよね」


赤髪の少女が言った。


「そうか。ところで、なんで俺は命を狙われ――――」


そのとき酒場の中に銃を持った黒づくめの男が10人ほど入ってきた。


「ククク……やぁマサトくん。こんなところにいたとはね」


戦闘の男が俺に向かって銃口を向けた。後ろの9人も、それに続いて、銃口を向けてきた。


「悪いが、君には死んでもらう」


引き金にかけられた指が動こうとしたそのとき――


「やーッ!」


赤髪の少女が、刃を一閃し、黒づくめの男たちの腕を全て切り落とした。


ボトボトボト! 


男たちの身体から切断された腕が、銃を握ったまま、地面に落ちた。


「ば、バカな! 魔剣だと!?」


「せいっ!」


今度は、横に一閃。黒づくめの男たちの首が、全て飛んだ。


「逃げるわよ!」


赤髪の少女が俺の手を掴んだ。


「に、逃げるって、どこへ!?」


「私たちの『アジト』へよ!」


続く

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