1話-主人公死す、しかし世界は動き続ける
今回はインセキ、気絶した同級生達のお話です。
僕の名前は石田聖人、自宅近辺の高校に通うごく普通な男子高校生だ
趣味はライトノベルを読むこと、いたって健全である
しかし、今僕はそんな日常からは想像もつかない状態にあった。
死人。
いや、ちょっとまて…普通死なないだろ!
物語始まる前に死ぬ主人公ってなんだよ!!
死んで異世界転生とかお決まりの展開があるだろ?
僕には無いらしい。
そしてなによりも……
「ここはどこだよ!!!!」
真っ白な空間に一人である。
実はもう一人(?)同居人が居るのだが、それはもう少し先のお話。
…………
ーーー同時刻/日本某所
「また隕石、か…博士、現在判明しているデータをまとめてくれ」
ここでは、インセキに関する調査、研究が行われていた
「勿論ですとも!では1から説明させていただきましょう。」
インセキは通常の隕石と同じく宇宙より飛来します。
多くの隕石は大気圏で燃えてしまいますが、このインセキには傷一つ確認されていません。
そして、驚くべきことに地表に衝突する瞬間に跡形もなく姿を消し、同時に人が気絶する程の微量な衝撃波を残します。
その衝撃波に触れた人間は様々な【異能】を手に入れることが確認されています。
「その人間というのが【異能者】だな」
「その通りでございます。」
この現象は数十年前から世界各地で確認されており、現時点で世界に存在する【異能者】は約5万人となっております。
そして、【異能】が確認され、危険性も感じられました、そこで【異能】による事件を減らすため初発生から数年後、【異能】の研究、【異能者】の保護を目的とした学園が創立されました。
「今回確認された6人の【異能者】とされる学生達はどうした?」
「無論、既に手配をしております。今頃私共の管理する病院で眠っていることでしょう。意識を取り戻し次第、学園に入学させます。」
「そうか、それならいい……ところであの【イレギュラー】はどうだ、本当に死んでいたのか?」
「彼は……一般的に言えば死んでおります。」
「…というと?」
「はい、呼吸、各臓器の全てが止まっているにも関わらず肉体、意識は生きているようなのです。」
「ッ……、まさに【イレギュラー】か、今はどうしている」
「私の部下に24時間の監視をさせております」
「君の部下というと彼女か…とても優秀だと聞くが、彼女にさせるような内容なのか?」
「本人からの強い要望によりやらせております。」
「そうか…ならいい、彼女に一任しよう。」
「了解しました、理事長殿。」
「フン…ここではそう呼ぶな。」
「これはご失礼を…」
「まぁ、いい私もそろそろ学園に戻るとしよう。」
「ヘリを用意いたしましょうか?」
「いや、急ぎなのでなこれを使う」
男はニヤリと笑い、そして忽然と姿を消した
「…瞬間移動ですか、やれやれ便利なモノですね、【異能】というのは。」
…………
ーーーー病院
田中「……ん?…ここは…何処だ、確か校長の話を…」
鈴木「やっと起きたか…」
田中「鈴木!一体ここは何処なんだ!?何が起きた!?」
鈴木「他にも居るぞ、ここは普通の病院みたいだ、何が起こったかはわからない…ただ6人全員の意識が戻り次第説明するとだけ…」
田中「なんだよそれ……他の四人は?」
鈴木「…もう戻ってくる筈だ」
…ガラララララ
佐藤「ただいま〜、おぉ!田中くん!意識が戻ったの?」
剣崎「これで全員か…」
一葉•二葉「「揃ったね!!」」
…ガララ
?「おぉ!全員意識を取り戻したようですね!なによりです!」
田中「…どなたですか?」
ドク「失礼、申し遅れました私はドクと申します。インセキについての研究をしております」
田中「…そうだ!僕たちは隕石に……」
鈴木「説明、して頂けますか?」
ドク「勿論でございます!先ずインセキについてですが…」
〜中略〜
「「「…………」」」
田中「つ、つまり俺たちには今その【異能】があると?」
ドク「はい!その通りです!」
鈴木「……俺達に何をしろと?」
ドク「異能を持っていれば今までの日常には戻せません、そこで!皆様には戻せません【異能者】の為の学園に入学していただきます!」
「「「……………」」」
六人全員が理解するまで数時間かかったらしい
主人公の出番が少ない…次回は主人公の話を進行させたいです…
皆さんネーミングはどうやってるんですか…全く思い付かず書くより名付けに苦労しました(笑)
補足を少々
理事長ー壮年の男性。マッチョメン。
ドクー30代後半の男性。常に白衣。
田中-男。イケメン高校生。クラスのリーダー格
鈴木-男。田中の親友。イケメン、副リーダー的な位置
佐藤-女。可愛い系。裏のあだ名はビ〇チ
一葉•二葉ー女。双子。可愛い。皆の妹的位置。
剣崎-女。生徒会長。八方美人。美人系。
ここまで読んで下さりありがとうございました。