表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんでもやります!? よろず同好会  作者: 岩戸 勇太
けんだま同好会のゆくえ
5/67

それから……

 その後、同好会の名前を決めるという話は保留にしておいた。

 名前を決めるなどという話をすれば、必ず大波乱になる。このまま何もなければ『よろず同好会』でいこうと思う。

 波風をたてない事のみを考えた俺の采配だ。

 このアクの強すぎる奴らをまとめるにはどうすればいい……? こいつらと力を合わせて成果をあげるなんて、無理そうだ。

 あれから、三人は、とりあえず帰らせた。

 明日の活動の内容を、今から考えておかなければならない。

「けど……どうやって……」

 そこで、ドアがガチャリと開けられた。

 ドアを少しだけ開け、そこから覗き込んで中の様子をうかがっている人影があった。

「東屋……どうしたんだ?」

「彼女達は帰ったか?」

 普段は、ふてぶてしいくらいに自信満々な感じの東屋だが、実は意外と小心者なのだ。

 普段の挑発的な言動はその裏返しである。

「ドタバタしていたんで渡し忘れていたものがあってな」

 部室の中には一歩も入って来ず、片目だけで部室の中を覗き込む姿勢で、腕を伸ばして入れてきた。

 手には封筒が握られている。

「部費……?」

 「新設部 特別支給 部費 3万円」

 手書きで書かれている文字。

 部費が入れば、できる事も増えるだろう。これは、これからの行動の指針になるはずだ。

「みぃーちゃったー……」

 突然、東屋の後ろから声が聞こえてくる。

 東屋は体を固める。

 俺がドアを開けて奥の方を見ると、魅成がそこに立っていた。東屋は、急いで俺の後ろに隠れていく。

「それがどうしたというんだい? 見られて困る物でもないからね」

 俺の背中で、ふんぞり返っている東屋の姿が想像できる。

 見られて困るものでもないなら、俺の後ろに隠れず直接対面して言えばいいじゃないか……

 魅成が不気味な笑顔でニヤリと笑いながら言う。

「そのお金は二人で山分けしましょう。私が二万でお兄ちゃんが一万ね」

「それ……山分けって言わないんだけど……」

 いきなり邪な事を言い出す魅成。そこに、遠慮がちに東屋が言い出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ