表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/47

第10回PVP、レベル51〜100部門決勝トーナメント

ネタにマジレス非常に美味しいです(^q^)


PVP後編。クオリティはお察し。12000字くらいです。

執筆時間の関係上、入れたかった描写を泣く泣くカットしていますのですごく描写不足です。だってそのまま書いてたら40000越えるんだもの……

正直これ元の案のまま書こうとすると一ヶ月かかりそう。やはり一話に3戦入れるのは無茶だった。

主に筆力不足が原因なのですが、まさか魔法の詠唱と名前一つずつ考えるのに3日かかるとは思わなかったんです。


あ、50万アクセス9万ユニーク達成してました。皆様ありがとうございます。


後書きという名の用語解説は後で。


10/30 ルビ編集・追加

11/14 一回戦分の用語追加

11/24 準決勝分の用語追加

11/30 大幅に書き換え

12/02 決勝分の用語追加

『決まったーーーーーっ!最後はベルベット選手の刺突を弾いたガルド選手が"剛断"でとどめ!

この瞬間、レベル1〜50部門のチャンピオンが決定した!優勝者のガルド選手にも、紙一重の戦いを繰り広げたベルベット選手にも、盛大な拍手を!』


 会場にいる観客が総立ちになり、フィールドの二人に惜しみない賛辞を送る。二人が立ち上がり握手をかわしたところで、更に大きな歓声に包まれた。


『いやーいい戦いだった!素晴らしい!今回の新人すごいね!』

『だねー。一つ上のランクでも普通にやっていけそうな人も何人かいたし、これからがもっと楽しみになったよ。

あ、1位〜3位までのプレイヤーは夜に行われる表彰式に出席してね。

さて、次はレベル51〜100帯だね』

『予選前の賭けだとグロスが圧倒的に優勝候補だったが、予選後はディドの方にも票が流れてるな。

オッズはグロス2.5のディド3.6。こりゃわからないぞ!』

『相性も特には無いけど、魔法での遠距離攻撃が出来るグロスの方が若干有利……とはいかないね。

予選でのあの回避能力見るかぎり、生半可な魔法は当たらないだろうし』

『背水の陣と魔拳のおかげで火力もアホみたいに高いし、純粋にプレイヤースキルの勝負になるな。余計に楽しみだ!』

『もちろん、その他の選手も決して油断ならないだろうね。ジョブも皆ばらばらだから、的確な対応力が求められるね』

『それじゃあ会場も盛り上がってるし、このテンションのまま行ってしまおうか!レベル51〜100部門決勝トーナメント第1試合、Hグループ予選突破者レオとCグループ予選突破者ルマリアの対戦だ!偶然にも騎士どうしの対決となった男女対決!剣騎士と槍騎士の勝者はどちらになるか!』


 その声とともにフィールドに2つの魔法陣が現れ、その中に一人ずつ人影が現れる。

 一人は軽金属鎧を纏い、片手剣と盾を装備した青年。スタンダードな一番使いやすい(タイプ)のナイトだ。

 もう一人は要所要所に金属を用いることで耐久性を上げた革鎧を装備し、斧槍(ハルバード)を携えた女性。戦乙女志望の騎士である。


『それじゃあ行くぞー!せー、のぉ!』

「「「「「バトル、スタート!」」」」」








「……行きますか」


 ルマリアの槍が盾ごとレオを貫いたのを選手控室のモニターで見ていたディドは立ち上がり、気負わず、気取らず、ごく自然に転送ポートへと向かう。


『決勝トーナメント1試合目は壮絶な打ち合いの末、両者ギリギリの所でルマリア選手の勝利!片手剣と槍というリーチの差が響いたか!』

『しかしリーチで不利なはずの槍相手にあと一撃まで追い込んだレオ選手もすごいね。

スキルと通常攻撃を上手く混ぜ合わせていて、緩急の付け方が中々上手いよ。

ルマリア選手を貶めるわけじゃ無いけど、彼も良い線行ってるね』

『どんどんレベルを上げるPVP!次は一部の人にはお待ちかね、決勝トーナメント1回戦第二試合!Eグループ予選突破者ディドと、Bグループ予選突破者フェルミ!

妖拳士というガチ近接職業と、弓士というガチ遠距離職の戦い、一体どちらが制するのか!』


「さてと、負ける訳にはいかないぞ、と」


 発する言葉とは裏腹にあくまでも気楽な口調のまま、軽い足取りで魔法陣に乗る。次の瞬間ディドは光に包まれ、石畳で出来たフィールドに降り立っていた。


「お前がディドか?新しい職業だからって調子乗りやがって……初期職業の底力、舐めてもらっちゃ困る!」

「別にそんなことは思ってもいないしどうでもいいんだけど……」

「さあ行くぞ、遠距離職だからと馬鹿にするなよ!」

「……なにこれめんどくさい」


『それじゃあ皆用意はいいな!選手の二人も大丈夫だな!行くぞー!せーの!』

「「「「「バトル、スタート!」」」」」




『さあ始まった!予想通り、下がるフェルミをディドが追う!』

『近接職と遠距離職が一対一でぶつかり合えば、まあ9割9分9厘最初はこうなるね』


 開始の掛け声とともに、フェルミは全力で後退する。彼の職業(ジョブ)は弓士、後ろに下がってこそその力を活かせるのだ。

 当然ディドもそんなことはわかっているので、距離を詰めるために前方へと駆け出す。


「"サンダーアローⅢ"!」


 退がりながら矢筒より矢を取り出し、スキル発動宣言とともに矢を射る。電撃属性のスキルで、他属性より威力で劣るものの弾速で勝る。

 基本は牽制、または弾速を活かして奇襲や弱点への狙撃が主となり、この場合は前者だ。狙い通り高速で飛ぶ矢を避けるために、ディドのスピードが弱まる。その隙に次のスキルの用意を始める。

 勿論、ディドも一筋縄ではいかない。

 矢を避けるために身を屈めたディドはスピードが少し落ちることには妥協し、軸となった右足に体重をかけ、


「"ジャンプ"」


 もはやお馴染みの前方ジャンプで距離を詰める。

 しかし相手も予選突破者。ディドの予選での戦いは見ているため、対策は立ててある。


「"アローボムⅢ"!」


 背中から取り出した3本の矢を引き絞り放つ。狙いはディドではなくその前方の地面。ディドとフェルミの距離が約3m程に詰まった時点で、三本の矢がディドの手前30cm辺りに着弾。

 瞬間、大きな爆風が巻き起こり、たまらずディドは爆風の横へと飛び出した。


「けほっ……」

「"パラライズアローⅡ"!」


 飛び出したと同時に放たれる2本の矢は一直線にディドへと飛ぶが、ディドは両拳で叩き落とした。

 後退しながらフェルミは口元に笑みを浮かべたが、しかしすぐに驚愕へと顔色を変えた。状態異常エフェクトが出なかったのだ。


 状態異常攻撃は着弾時に色のついたエフェクトが出る。例として毒なら紫、麻痺なら黄色だ。

 これは攻撃――この場合は矢――が敵の身体に「触れた瞬間」に発生し、このエフェクトが出れば状態異常発生の判定が行われたということだ。基本的にこの判定は攻撃が当たれば確実に発生する。

 しかし今はエフェクトそのものが出なかった。つまりそれは、状態異常そのものの発生判定が出なかった、ということだ。


『今状態異常判定が出なかったね』

『おそらくCSの精神統一の効果だな。状態異常が発動した時に効果を無効にするのかと思ってたが、判定そのものが出ないのか』

『これはフェルミ選手、少々苦しい展開になりそうだね。弓士はある程度状態異常を混ぜていかないと火力面で少々不安だし』

『それもそうなんだが、爆発を避けた反動でちょっと体制が崩れてるにも関わらず飛んでくる2本の矢を叩き落としたディドも凄いな!どんな動体視力してるんだか!』


(くそ、状態異常の判定そのものを無効化するだと!インチキ効果もいい加減にしろ!)


 弓士の状態異常発生確率がダントツで高いことは棚に上げてのこの発言である。

 まあそれは置いといて、確かにフェルミは一気に苦しい状況に陥った。彼のAS10種のうち状態異常スキルは毒・麻痺・炎症の3つ。そのうち1つは完全に無効となり、もう2つも無効化されるかがわからないために使いづらい。

 実際は毒と麻痺が無効で炎症は通るのだが、それを確認するために効くかわからない状態異常系スキルを打つのは、限られた時間内に決着を着けなければならないこの試合ではあまり使いたくない。

 実質、フェルミは3つのASを封じられた事になる。スキルへの依存度が高い弓士としては中々痛い。


(……だが、その程度じゃ負けた事にはならない!だったらそれなりの戦い方がある!)


 一瞬歯噛みしたが、すぐに気を引き締めた。こんな程度で諦めるようなら、彼はこんな所に勝ち抜けていない。


「ふんっ!」


 彼の装備する弓は"黒耀弓"。高い基礎能力に加えて通常攻撃の弾速が+10%される良い弓だ。

 遠距離攻撃での速度10%増しは意外なほど効果が高く、上手く狙って連射されるとディドも中々近寄れない。


『フェルミ選手、やっぱり上手いね』

『ディドの移動ルートを的確に読んで、近づけさせないように打ってるな。おかげでディドも間合いを詰められていない。

だが、これだとお互いに有効打が入らないな』


 解説の言うとおり、近づけない目的による威嚇射撃だけでは勝つことは出来ない。

 だから、こうする。


「(……ここだ!)"一閃射撃"!」

「っぐ!」


 狙いすました攻撃はタイミングを誤ることなく、ディドの脇腹へと突き刺さった。


『おっと、フェルミの"一閃射撃"がディドに命中!この試合で初めてクリーンヒットとなった!』

『一閃射撃はわかってても避けにくいからね、これでディドがリズムを崩されると厳しくなるね。

 持っている武器といい使うスキルといい、弾速特化構成に状態異常系スキルと火力のあるスキルをいくつか混ぜ込んでる感じなのかな』

『それもあるんだろうがどちらかと言えば、近接職を近づけさせないように倒すためのスキル構成なんだろうな。ディドはこれにどう対応するのか!』


(よし、このまま続ければ……)


「……面倒」


 さっさと、終わらせる。


 そう聞こえた瞬間自分の腹に衝撃、思わず足と手が止まる。


「"震脚"」

「う、ぐ……っ!?」


 何が起きたのかを理解する前に追撃。ダメージは少ないが追加効果である体制崩しをモロに食らい、完全に動きが止まる。

 動けるようになった時には彼我の距離は約2mにも縮まっていた。


「"妖拳術・遠火拳""連撃"」

「ぐぅっ!」


 とにかく距離を取るために後退と射撃をしようとするが、目の前を覆った火炎に身を焼かれ、動けない。しまった、と思うのも一瞬。


「"破滅の一撃"、"爆砕脚"」

「―――!!」


 赤い光を纏った右手がフェルミの腹に突き刺さり、身体がくの字に折れ曲がる。

 フェルミはそのまま地面に叩き付けられ、ディドは右手を支点に身体を浮かせ、一回転からのかかと落とし(爆砕脚)でとどめ。

 遠火拳を食らった時点で8割あったHPは、たった2発で0にされた。

 唐突な決着に多くの観客は目を瞬かせ、見えていた一部の観客(ランカー)はディドの手際に感心した。


『数秒の逆転劇!まさに電光石火とも言うべき早業で、ディド選手がフェルミ選手を下しました!

いやあ今のは凄い!指弾だったよな?』

『そうだね、多分リネア鉱石だよ。あれ指弾で使うとノックバック[小]の追加効果だったはず』

『スローカメラで流して見ようか』


 空中モニターに映像が映し出された。

 ディドが"一閃射撃"を食らった瞬間に手に小さな鉱石が現れ、次の矢を番えようとしたフェルミを見て最小限の動作で"指弾"を使う。

 石が当たるのを見る前に"震脚"で地面を揺らして駆け出し、ノックバックと体制崩しの硬直が解けたフェルミに有効射程ギリギリの"妖拳術・遠火拳"を当てる。

 "連撃"によって発動硬直を消し、"破滅の一撃"と"爆砕脚"を当てて終了である。時間にしてわずか約5秒、スローカメラでも10秒の出来事だった。


『なるほど、指弾のノックバックと震脚の体制崩しを重ねて拘束時間を伸ばしたのか。単純だけど効果的だね』

『それもそうだが、思い切りも良いし無駄も無いな。石弾打つとほぼ同時に震脚打つのもそうだし、遠火拳打つタイミングも素晴らしい!という訳で、第2試合勝者はディド!盛大な拍手をお願いします!』


 映像を見てようやく何が起こったのか理解した観客が沸き上がる。

 中レベル帯とは思えないような強さを持つと改めて知らしめた初登場の新人に、にわかに興奮を隠しきれないでいた。






 とある観客席の一角、彼等もまた話題はディドのことだった。


「ディド……か。どう思いますか?」

「勧誘したいね!戦力としてもそうだけど、やっぱアバターかわいーし!」

「お前はまたそういう目線で……だが、一緒に戦ってみたいとは思うな」

「エリスに同意だ。まあ誘うことは出来ないが」

「縛りの一つで、なるべくパーティー組まないことになってるんだっけか。残念だよなぁ……」

「MMOの楽しみの一つなのにねー」


 男女3人ずつの計6人。

 最初に発言したのは兜と金属鎧、腰には鎧とロングスカートが一体になったような、全部位で統一された青に金の装飾をあしらった防具を着込む金髪の女性。この防具は職業専用防具であることから、職業(ジョブ)は戦乙女だろう。

 二人目は一転して、少々くたびれた黒いYシャツに黒いスーツと黒い手袋と革靴という真っ黒な全身に加えて性格が軽そうな男。防具が黒一色の中、首の真っ白な宝石が一際目につく。薄笑いを浮かべる口元と相まって完全にヤのつく自由業さんである。

 エリスと呼ばれた三人目は純銀の全身鎧を身に纏う女性。ただし無駄に分厚くはせずに必要な部分に必要な分を使った鎧一式は、可憐さと頼もしさを一体化させている。

 四人目は男性。エリスと同じデザインの鎧を装備しているが男性用に少しアレンジされていて、何より色が漆黒であるという大きな違いがあり、エリスとは対称的だ。

 五人目も男性。茶色の布製のジャケットを羽織っていて、鋭い目と合わせてまるで鷹のような印象を受ける。肩に担ぐ狙撃銃から、狙撃手など銃関連の職業(ジョブ)だろう。

 六人目は女性……というよりは女の子だ。種族(ホビット)特有の小さい身体に指先まで隠れるような巫女服。普通の巫女服なら長い袴があるはずの下半身は、超ミニスカート状の袴と呼んでいいのかわからないものとニーソックス状の足袋による絶対領域が眩しい。


 彼等は「栄光と勇猛の剣」。トップギルド争いをしているランカーギルドの一つ、そのメンバーである。これに解説のジェイと、現在PVP出場中のリーダーを加えた8人が、小数精鋭ギルド「栄光と勇猛の剣」の全メンバーなのだ。

 10000を越えるギルドの中でも五指に入る実力者ギルドは、大型新人発掘とギルドマスターの応援のためにこのコロシアムに来ているのだった。


「友神さんに打診してみる?」

「んー……でもランカーギルドと組んじゃったらもう縛りプレイでもなんでもないだろうしな……」

「それが問題だよね……ぶっちゃけた話すれば、D7のあいつ以外は大体倒せちゃうし」

「平均200越えてて倒せないあいつがおかしいんだがな」

「追いつくのを待つしかないか。幸いソロだしレベルが上がるのも早いだろう」


 とか言いつつ試合を観戦している。

 正直な所彼等は、このPVPではディドとギルドマスター以外は見る意味は無いと考えているため、気楽な物である。


「……さて、私は何か食べ物でも買ってきます。何かありますか?」

「あ、俺フランクで!あとオレンジL!」

「アイスコーヒーのMをブラックでお願いします、副長」

「餃子ドッグと烏龍茶M」

「あー……リューグと同じでいいや」

「烏龍茶Lと、あとタコ焼き!」

「はい、じゃあ少し待っていてくださいね」


 ディドの試合の時以外は、こうしてのんびり過ぎていくのであった。






「貴女がディドですか、お会いできて光栄です。スレ見てますよ」

「それはありがとう、でも出来れば言わないで欲しかったな。あと敬語も不要だよ」

「これは性分なもので……すいません」

「……まあ、別にいいけど」


 フィールドには、皮の鎧をまとった女騎士と着物を着崩す妖拳士。


『さあどんどん行くぞ!準決勝第一試合、ルマリアVSディド!』

『リーチのある近接職と戦ったことが無いディドと、インファイターとの戦闘経験の無いルマリア。条件はほぼ互角だね』

『ここから先はまるで展開が読めない!何が起こってもおかしくないぞ!さあそれでは行こうか!』

「「「「「バトル、スタート!」」」」」






「"瞬突槍Ⅳ"っ!」

「"迫打"っ!」


 開始と同時に突き出された斧槍を左掌で捌き、懐に入り叩き込んだ右拳は長柄で止められる。一瞬の攻防だけでお互いにお互いを「こやつ……出来る!」と感じ合った。

 一旦距離を取って仕切り直し、再度拳と斧槍がぶつかり合う。ディドはとにかく刃と石突が自身の身体に当たらないように弾きながら少しでも隙があれば拳を叩き込み、ルマリアは隙の無い槍使いで二つの拳による高速連打を的確に止める。

 レベル100越えでも滅多に見られないようなハイレベルな戦いに、観客もいつしか言葉を忘れて魅入っていた。


「はああああっ、"連槍撃Ⅲ"!」

「っぐうっ、く!」


 三分が経過してもお互いに有効打が無く、ルマリアのHPは9割以上、ディドは最初の2割からほぼ減らずに残っている。

 そんな中でディドがルマリアの繰り出した"連槍撃"を捌き切れず、5%ほどHPが減る。


「スレを見てれば対策の一つや二つは容易に思い付きます。貴女の弱点は連続攻撃系スキルが皆無だということ。素手で捌き切るのは難しいでしょう?」

「……まあ無いけど。難しいってほどではないよ。もう速さにも慣れてきたし」

「言いますね、ならこれはどうです!"瞬散打突"っ!」


 突いた場所からショットガンのように攻撃が広がる"瞬散打突"。

 槍系スキルの中でも抜群の汎用性を誇る面攻撃は、当たったと思った瞬間にディドが消え失せた事によりダメージには至らなかった。


「……え?」

「"妖拳術・火拳"」

「っな、あぐぅっ!?」


 真後ろからの奇襲。突如として背に打ち込まれた火属性攻撃に、為す術も無く吹き飛ばされる。


「ぐぅ、ぅ……っ!」

(何、一体何が起こったの!?)


 頭は混乱したまますぐさま立ち上がり武器を構える。


『今のは……レベルフリー予選でアレフィオが見せたやつだな』

『そうだね。物理攻撃は「触れる」っていうことを利用して、ギリギリ攻撃判定以外の部分を足場にジャンプして背後を取るって奴だね。普通は考えつかないしやろうとも思わないし、やろうとしても出来ないよ』

『だよなぁ……ディドさんって本当に人間か?』

『流石に失礼だよそれ……あと妖精族だよ』

『知ってるから!そういうことじゃねぇから!』


「……そんな、そんなこと、出来る訳……」

「実際に他に出来ている人がいる。理由はこれで十分だと思うけれど」

(((((どう考えても不十分です本当にありがとうございました)))))

 

観客の心がまたしても一体となった瞬間であった。


「……でも!まだ負けていない!この程度では、負けていません!」

「そうね、貴女はまだ負けていない。来なさい、真っ正面から打ち砕いて見せるから」

「っ、舐めるなぁぁぁぁっ!」


『えーっと……何?このやり取り』

『ディドさんノリノリだねぇ。ルマリアさんは素なんだろうけど』


「せやあああっ!」

「はああああっ!」




 結局二人は制限時間いっぱいまで戦い抜き、ディドがHP1割弱とルマリアがHP5割強を残し、ディドが判定勝ちという結果に。勿論、ディドは背水の陣が発動した上でのHPである。

 彼女達の戦いはムラクモの軌跡リリース一周年イベントで、「名勝負百選」に選ばれるほどのものとなるのだった。






 決勝戦は大半の観客の予想通り、ディドVSグロスとの試合となった。観客の中には賭けの大穴狙いで外して落ち込んでいる馬鹿もいるが、まあそれは放っておこう。

 前回の大型新人と今回の大型新人の戦いの注目度はかなり高く、まいいん(何故か変換出来ない)のコロシアムはおろかコロシアム外の中継モニター周辺にも人がごった返している。

 通常、このレベル帯ではありえないことだ。


『さぁて、レベル51〜100部門もあと残すところ1試合だ!』

『魔法剣士と妖拳士、両方とも近接寄り万能職だからね、壮絶な戦いが予想されるね』


 フィールドに立つのは平均的身長の男とディド。男は革鎧を着こなし、右手には70cmほどの両刃剣を装備していた。


「ディドさん、よろしく。僕がグロスです」

「そう、よろしく」

「噂のディドさんと戦えるなんて光栄です、僕も全力で行きますからね」

「……なんでこう、バトルジャンキーなんだ」


『さてと、観客も皆うずうずしてるな!もう我慢できないかこの○○(検閲により規制音)ども!』

『自重しようね』

『ごめんなさい。さあ行くぞ!せーの、』


「「「「「バトル、スタート!!」」」」」






「我が手に集まる魔力よ、幻想の形を為して、仇なす者を焼き尽くせ!"火龍咆哮(ドラゴフレイム)"!」

「っ!」


 開幕からいきなりの魔法詠唱に、流石に距離を取らざるをえないディド。直線状を高速で焼き尽くすそれを斜め後ろに避けるが、詠唱開始と同時に駆け出していたグロスが既に剣を振り上げていた。


「はぁっ!」

「ふっ!」


 片手剣による素早いラッシュを剣の腹に掌を当てることで軌道を反らし、ダメージを受けないように丁寧に捌いていく。

 なんか言ってることがおかしい気がしてくるが、拳闘士にはよくあることである。


「中々、やるなっ!我、水精霊の加護を得し者!我が呼び声に答えよ!」

「っ、"妖拳術"!」

「押し流せ、"海繍かいしゅう"!」「"遠火拳"っ!」


 ディドの火とグロスの水がぶつかり合う。巨大な爆発とともに二人が弾き飛ばされ、フィールドを転がった。

 相殺したためにお互いダメージはそれほどでも無いが衝撃が殊の外大きく、二人は中々立ち上がれないでいた。




『"海繍"と相殺できるのか』

『意外っちゃ意外だよね。そんなに強いイメージ無いけど……』

『射程を犠牲にした代わりに威力を底上げした単体魔法って所か?』

『廃人さーん出番ですよ〜』




「っふぅ、やるな!まさか"海繍"でも相殺されるとは思わなかった!ちょっとはダメージ入るかと思ったが、認識が甘かったかな」

「いや、そんなこと言われても……」

「だが、勝つのは俺だ!さあ行くぞ!コール、"双混剣ナルラ"!」

「……双剣て」


 再びフィールド中央で壮絶な打ち合いを始めた二人。ただし今度はグロスが二本の剣を持ったために、攻撃の密度がさらに上がる。上下左右前後様々な方向から迫る斬撃を、リズムを崩さずに避けていく。

 だが攻められている時に経験で勝るグロスの攻撃を完全に捌き切る事など出来るはずも無く、ついに無理をした態勢での回避を強いられることに。


「取ったぞ!"アサルトストライク"!」


 "アサルト"系のスキルは全て相手の防御力を貫通する技である。

 そのアサルト系スキルを確実に当てられる所まで持っていくまでに3分かかったというのはグロスには想定外ではあったが、当てられさえすればこちらのものである。

 自身の武器の攻撃力とステータスを考えれば相手の最大HPの二割程度は減らせるはず。つまり、一撃必殺だ。

 慌てて回避しようとするディドだが、確実にこっちが当てる方が早い。


 そんな思いで放たれた一撃は、実に呆気なくすり抜けた。


「……はへ?」

「"妖拳術・雷拳"」

「ぐほぅっ!」


 突如として脇腹に打ち込まれた一撃に、不自然な形でグロスの動きが止まる。身体の所々に走る電気のエフェクトは、紛れも無く「麻痺」の状態異常だ。


「か、"解痺"!"スラッシュ"!」

「"鉄拳"!」


 "解痺"によって麻痺を消したグロスによる"スラッシュ"と発動硬直から解けたディドの"鉄拳"がぶつかり合い、弾かれる。


『"陽炎"か、そういえばセットしてたな。今大会初発動か?』

『いや、2回目だね。1回戦の"ボムアローⅢ"の時に発動したけど、爆風による追加攻撃の攻撃判定のせいで一瞬で解除されたから。

爆風でディドが見えなかったし、知らなくても無理は無いかな』


「くっ、"陽炎"とは……やってくれる!」

「PSなんだからやってくれるとか言われても。自動発動なんだし」

「……なんか調子狂うなぁ、っと!」

「っふ!」


 何処か気の抜けるような会話をしつつも、ぶつかり合えばまた会話は途切れる。鬼気迫るような戦いに、言葉を発する者はいなかった。

 首を狙った斬り払いを身体を落としてかわし、顔面に向けて放った右ハイキックは顔を後ろに反らすことで避けられる。もう片方の剣による下段の突きを上げた右足で踏み付けることによって無力化し、それを軸にジャンプしながら左足による回し蹴り。

 トリッキーな攻撃に対応が遅れ自分のリズムを掴めないグロスと、四肢全てを自由に武器に出来るというアドバンテージをフルに活かして戦うディド。攻められている時に弱い魔剣士と、攻めている時に強い拳闘士(妖拳士)。

 その差はゆっくりと、目に見えない形で、しかし確実に現れはじめていた。


(思ってたより削れてない。さっきと比べて明らかにこちらの攻撃が上手く入っていない。やっぱり初めて戦う戦い方だからか、対策が取りづらいってレベルじゃない。それ以前に、ディドさんの対応力が凄すぎる。戦闘開始5分で、こっちの攻撃がほぼ完全に見切られている)


 ムラクモの軌跡攻略Wikiには、各職業ごとの戦い方指南というページが存在する。

 殆どの初心者はこのページを見て戦い方を覚え、見ない初心者は上手く戦えずにWikiに頼ったり友人――Wikiを見たことがある人――に戦い方を学ぶ。プレイヤーによってアレンジを加えたりはするが、基本的に皆戦い方はある程度似るものだ。

 しかし稀に初心者指南を見ず、かつ最初からモンスターにきちんと対応できるようなプレイヤーがいる。その中でも本当にごく僅か、真似できないような戦い方をするようなプレイヤーが現れる。

 そういうプレイヤーに対抗するのは、初心者指南(テンプレ)を軸に戦いを組み立てる人には中々難しい。


(それにしたってこれは……いくらなんでも)


 ディドは、Wikiを一度たりとも見ていない。また他の拳闘士の戦いを見た事も殆ど無い。

 しかし多種多様なゲーム・小説・マンガに触れてきた影響で色々な戦い方をするキャラクターを見てきて、それを少しなら真似できる程度の運動神経があった。

 そしてVRという仮想(・・)現実(・・)で、彼女のそれは開花した。

 自分の理想通りに動かせる身体、それを自由に動かせる環境。

 ディドはゲームの中では、出来る限りの事をしようと心に決めたのだった。


(近接戦じゃ一歩劣るかなっ……!)

「猛き荒鷲よ、翼を広げ怨敵を貫け!"雷嘴砲(らいかくほう)"!」

「"妖拳術・遠雷拳"!」


 グロスの雷鷲とディドの雷撃がぶつかり合って弾け飛び、その反動で距離の離れた二人だが、すぐさまディドがその距離を詰める。


(時間稼ぎにもならないか、どういう威力してるんだ!)


 心の中でぼやきつつも、必死で攻撃を加えていく。観客や解説、グロス本人すらわからない間に、趨勢はディドへと傾いていった。




「おおおおおっ!」

「っはぁ!」


 何十合か何百合かもわからないほどにぶつかり合い、試合時間はとっくに一分を切っていた。現在HPはディドが一割を切り、グロスは四割といった所。両者ともに、大技一撃で削り落とせるHPだ。

 状況は変わらず、訳のわからない動きで翻弄するディドがグロスを攻め立てる形。ディドは変わらず無表情、対してグロスは焦りの表情を浮かべている。このままでは恐らくディドの判定勝ちだ。


(くっ、確実に当てられる状況じゃなければ普通は使わないんだけど……今はそんなこといっていられる状況じゃ無い!一か八か……やるしかないか!)


「"スラッシュ"!」

「"鉄拳"」

「"海繍"!」

「"妖拳術・遠火拳"」

「"光破衝撃こうはしょうげき"っ!」

「"伯打"」


 グロスが放つスキルを同じくスキルを使うことで的確に無効化していく。しかし。


「(っ、今だ!)"氷河縛鎖ひょうがばくさ"っ!」

「、あ!?」


 グロスの最後の手段。とっておきのとっておき。

 氷属性妨害系上級魔法、"氷河縛鎖"の無詠唱と。


「"夢幻滅撃むげんめつげき"っ!」

「っが、」


 無属性物理剣撃系上級スキル、"夢幻滅撃"。足を固められ身動きの取れないディドへ情け容赦無く振り下ろされた一撃は、ディドのHPを正確に刈り取った。

 緊張から解放され、一気に歓声をあげる観客。仰向けに倒れ込んだディドを前に、グロスは大きく拳を掲げた。


『決まった〜っ!最後は"夢幻滅撃"により、強引に撃破!いやぁまさかあんな隠し玉があったとは!』

『それもそうなんだけど、"氷河縛鎖"の無詠唱成功っていうのも51帯じゃあ殆ど見られないからね。魔法も剣も実力だけで見ればもう101帯でも十分にやって行けるだろうね。

ともあれこれで……あれ?』

『ん?』


 鳴り止まない歓声に答えようとグロスが振り向いた瞬間、グロスと解説の二人、観客の一部が違和感に気づいた。

 しかし、少しだけ遅い。音を立てずに素早く起き上がったディドがグロスの懐に潜り込む。その時にはディドが何かを呟き終えており、振りかぶった右腕が真っ赤に染まっていた。


「"破滅の一撃"」


 唐突に脇腹に突き刺さった一撃に、会場から音が消える。

 完全に視界外からの攻撃に息も思考も止まり無抵抗のままフィールドに叩き付けられ、そこでHPが0になった。後に残ったのは肩を荒げて立つディドと動かないグロス、そして現状を理解しきれていない観客。


『……あ、そっか"根性"だ』

『……あ、ああ、そうか、根性でHPが1残って、反撃した訳か』

『えー、と……え、何この空気』

『あ、えと、なんだこのやるせない感じ。とにかく第10回PVPレベル51〜100部門、優勝はディド!決まり手は"破滅の一撃"!

皆様大きな拍手をお願いします!』


 展開についていけなかった観客もようやく理解し、勝者を讃える。観客の3割くらいが微妙な顔をしていたのは、まあ致し方ないことだろう。






 その後も順調に試合が消化され、他の部門も何事も無く決着。夜の表彰式へと移った。


『レベル51〜100部門、優勝ディド。準優勝グロス。3位ルマリア。

三人にはそれぞれ、「PVPレベル51〜100部門優勝」「PVPレベル51〜100部門準優勝」「PVPレベル51〜100部門3位」の称号と、記念メダルが授与されます!』


 表彰台に立つ三人の首に、きらびやかなメダルがかけられる。

 コロシアムの外では花火が打ち上げられ、プレイヤー達は皆笑い合い、今日の戦いの興奮を抑え切れないでいた。


『それでは!第10回PVPはこれにて閉幕!次回もまたこのコロシアムでお会いしましょう!さらば!』

『さようなら!次は僕も出るよ!』


 こうして第10回PVPは、過去最大の盛り上がりを見せて終了したのだった。

ああひどい。これはひどい。目に見える描写不足がここまでひどいとは。

というか語彙の少なさに泣きそう。戦闘書けないお(′;ω;`)

そのうち書き直すか……


あ、決勝は最初からこういう展開にするつもりだったのです。本当に。


用語解説

・剛断

アクティブスキル。大剣で大きく振りかぶってぶった切る力技。隙さえどうにかできれば使いやすいスキル。

0/200(「切るのではなく、叩き潰す。」

効果:敵1体に中ダメージを与える。

習得条件:スキル【大剣術】習熟度500

発動制限:発動後60秒間【剛断】使用不可)


・サンダーアロー

アクティブスキル。雷属性を纏った矢を敵へと打ち出す。

0/500(「雷光、一筋の矢となりて。」

効果:敵1体に電撃属性の小ダメージを与える。電撃属性100

習得条件:スキル【弓術】習熟度1000

発動制限:発動後30秒間【サンダーアロー】使用不可)


・アローボム

アクティブスキル。着弾と同時に爆発を起こす矢を打ち出す。

0/700 (「爆発は正義!」

効果:敵に小ダメージを与える。この攻撃は「着弾時、爆発(小)を得る」効果を持つ。

習得条件:スキル【弓術】習熟度2500

発動制限:発動120秒間【アローボム】使用不可)


・パラライズアロー

アクティブスキル。麻痺効果を持った矢を打ち出す。

0/333(「じっくりと、じんわりと。」

効果:敵1体に極小ダメージを与える。麻痺属性300

習得条件:スキル【特殊弓術】習熟度500

発動制限:発動後45秒間は【パラライズアロー】使用不可)


・瞬突槍

アクティブスキル。正面に高速で槍を突く。

0/400(「速さはそのまま力となる。」

効果:敵1体に小ダメージを与える。

習得条件:スキル【槍術】習熟度500

発動制限:発動後30秒間【瞬突槍】使用不可)


・迫打

アクティブスキル。敵のスキルに合わせて発動する防御技。

0/600(「掌は鋼の盾となりて。」

効果:敵の物理スキルによって与えられるダメージを一定まで無効にする。

習得条件:スキル【拳術】習熟度1500

発動制限:発動後60秒間【迫打】使用不可)


・連槍撃

アクティブスキル。スキルレベルに応じて回数の増える高速の連続攻撃を繰り出す。

0/600(「見事捌いて魅せよ。」

効果:スキルレベルに応じた連続攻撃を行い、敵1体に小ダメージを与える。

習得条件:スキル【槍術】習熟度1500

発動制限:発動後75秒間【連槍撃】使用不可)


・瞬散打突

アクティブスキル。一度の突きで複数の突きが放射状に広がる。攻撃範囲は槍の長さを基準にスキルレベルで決まる。

0/1000(「突き破れ、我が愛槍よ。」

効果:広範囲の敵に小ダメージを与える。

習得条件:スキル【連槍撃】のレベルが3になる。

発動制限:発動後90秒間【瞬散打突】使用不可)


・火龍咆哮

アクティブスキル。龍を模した火属性の直線攻撃。弾速・範囲・攻撃力が高レベルで纏まっている優秀な魔法だが、再使用とスキルのレベルアップが非常に遅い。

0/1000(「それは、全てを焼き尽くす暴力。」

効果:直線状の敵に中ダメージを与える。火属性450。消費MP50

習得条件:スキル【火炎槍撃】のレベルが4になる。

発動制限:発動後180秒間【火龍咆哮】使用不可)


・海繍

アクティブスキル。津波と鉄砲水を足して2で割ったような、水属性の広範囲直線攻撃。攻撃力はそこそこだがトップクラスの攻撃範囲を誇る。

0/750(「自然の摂理に逆らうなどと。」

効果:直線状の敵に小ダメージを与える。水属性300。消費MP65

習得条件:スキル【水大砲】レベル3

発動制限:発動後120秒間【海繍】使用不可)


・威力

魔法系スキルの隠しパラメータ。攻撃力ではなく技の強さを指す。

かなり重要なパラメータ。高ければ高いほど距離によるダメージや攻撃範囲の減衰が少なく、敵の攻撃で相殺されにくくなる。

比較(同じ防御力の相手に撃ち、どの技も乱数固定で同威力で、0距離で100ダメージを与えると仮定。あくまでも一例なので、実際はもっとダメージはバラける)(右から距離0、距離100、距離200、距離300)

火弾(威力200)(100ダメージ、95ダメージ、90ダメージ、85ダメージ)

風弾(威力150)(100ダメージ、92ダメージ、85ダメージ、77ダメージ)

水弾(威力100)(100ダメージ、90ダメージ、80ダメージ、70ダメージ)

因みに海繍の威力が400、火龍咆哮の威力が450、遠火拳の威力が500。


・アサルトストライク

アクティブスキル。剣用のアサルトスキルで、攻撃速度と威力のバランスが最高。ただし攻撃硬直が大きい。

0/400(「貫け、我が魂を!」

効果:相手の防御力を無視して中ダメージを与える。

習得条件:スキル【剣術】習熟度2000、スキル【スラッシュ】レベルMAX

発動制限:使用後180秒間「アサルト」と名のつくスキル使用不可


・雷嘴砲

アクティブスキル。雷で出来た鳥が真っ直ぐに飛んでいく。攻撃力が高く、わずかながら麻痺効果も持つ。ちなみに嘴の「かく」は正式な読み仮名ではない当て読み。「らいしほう」だとなんかね……

0/800(「天よ、悪への裁きを今ここに!」

効果:直線状の敵に中ダメージを与える。雷属性350。消費MP48

習得条件:スキル【雷撃】レベル5

発動制限:使用後60秒間【雷嘴砲】使用不可)


・光破衝撃

アクティブスキル。光属性の衝撃波。射程に少々不安があるが、その分発生が早く全方位に攻撃できる。

0/600(「光は希望。光は力。」

効果:全方位の敵に小ダメージを与える。光属性200。消費MP30

習得条件:スキル【光槍】レベル5

発動制限:使用後90秒間【光破衝撃】使用不可)


・氷河縛鎖

アクティブスキル。氷の枷で相手の足を固定する。この技自体に攻撃力は無いが、相手の魔法防御・属性耐性によっては失敗する。

0/500(「これぞ氷の真骨頂。」

効果:敵1体の動きを止める。止められる時間はスキルレベルによって変化。

習得条件:スキル【氷枷】レベル5

発動制限:発動後120秒間【氷河縛鎖】【氷枷】使用不可)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ