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三話

「昨日の今日か、早いな」


「それだけ困ってるってことじゃない?」


翌日、事務所に届いた手紙を開く。差出人は書いておらず、いつものごとく彼のペットであるフクロウが届けに来た。封蝋には王家の紋章。セイレンとリュウはそれを眺めながら朝のコーヒーをすする。


「相変わらず人使い荒いよなぁ」


「ふふ、あの人らしいけどね」


ぱきり、と封を開いて中を確認する。手紙の内容は、国境沿いに最近賊が出ることと、その居場所。それから討伐願うとの一文。

差出人は二人の学園時代の友人だった。彼のための組織であるこの便利屋は、時折来るこういった案件を受け持っていた。その内容は要人警護であったり、情報収集であったり、潜入であったり、今回のような賊つぶしであったり。


「アジトや賊の規模の情報は夜中にニジヤから届いた情報と一致するな。まあ賊相手なら、俺とアシレで何とかなるだろ」


「そうだね、私たちはサポートに回るよ。しかしニジヤは相変わらず情報集めが早いね。」


「そこを買われたんだから、そりゃな」


ニジヤは情報収集に長けた魔法を持っている。というのも、テイム系の魔法が得意で、その中でも感覚共鳴に長けている。テイムした動物の五感に共鳴して、同じものを感じ取ることができるのだ。その力は学園では目立たなかったものの、ある人物の目に留まりこの便利屋に所属するに至った。身体能力にはあまり自信が無いようで、身体強化も苦手らしい。リュウも身体強化は苦手である。

そんな話をしていると、アシレとニジヤがからん、と入ってくる。


「おはようございまーす!」


「おはよーございます」


「おはよう、二人とも。あれ、ニジヤ少し隈があるね。夜更かしした?」


「そうなんですよこいつまた寝不足みたいで」


「業務外でまで仕事しなくていいんだぞ」


「いや、調べてて遅くなったのもあるんすけど、最近手に入れた魔道具の使い方を試行錯誤してたらいつの間にかとんでもない時間に…」


「ふっ、ニジヤらしい理由だな」


談笑していると、鞄を下したアシレが机の上に置かれた手紙を発見する。


「もう連絡来たんですね、依頼の」


「嗚呼、ニジヤからの情報と一致している。そこのことで間違いない。」

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