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貴婦人転生~七生八重子、七度の転生  作者: 倉沢トモエ


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転生女子高生⑦「八重子さんが戻ってきたわけは」

「啓太くん」

「鍋島!」


 あたくしは、保健室の寝台におりました。

 声をかけてくだすっていたのは八重子さんと綱木くんです。


「何だお前たち人騒がせな」


 担任の田中先生までいらっしゃるではありませんか。


「何だ? 文化祭でプロジェクションマッピングの企画? 渡辺ならやりかねんが、あんな大がかりなことは一言周りを通してからにしろよ? 鍋島もいい迷惑だ」

「……企画」


 叱られているのはあたくしではなく綱木くんのようなのですが。

 ははあ、いつもの滑らかな弁舌であの騒ぎの言い訳がついてしまったようでございます。


「よお」


 先生が綱木くんを職員室へ連行したあと、ブチャ公もこっそり忍び込んできました。


「大したもんだぜ、ションベンたれが」

「やあねえ、あたしもう女子高生よ?」


 七度の人生を生きた大魔導師、今は普通のJKのふりをしているようです。


「いやいや、あたくしは何の役にも立てませんで」

「そんなことないよ」


 学区一の美少女の顔があたくしをのぞき込みます。


「綱木くんには言い訳してもらうために来てもらったし、啓太くんは、」


 なぜだか言いよどんだのです。


「なんです?」

「……啓太くんは、いるだけでいいんだ」

「は?」

「啓太くんがいると私、頑張れるんだ。大きな魔力を使うには、メンタル面が大事だからね」


 なんですと?


「七回転生して、どうして戻って来られたと思う?」

「……そんな大きな話をされましても」

「もう、言わない」

「なんですか、あれ?」


 八重子さんが急に保健室を飛び出して行ってしまったものですから、あたくしも訳がわかりません。


「この朴念仁!」


 あらら、ブチャ公もあきれて行ってしまいました。


 まあ、あたくしももう少ししたら帰りますけどね。

 いけないいけない、今日は落語の稽古ができませんでした。帰ってからなんとかできればいいのですが。


 とにかく、八重子さんはこの世の危機を見事救いましたし、綱木くんはあの通り丸く収めましたし、あたくしの新作落語の完成も間近なんですから、みなさん、どうぞそちらもお楽しみに!

第1話「転生女子高生」完結です。

第2話「たらちねのナントカ」もよろしくお願いします。

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