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いざ魔王城へ!!

 魔王と共に魔国へと降り立った。アデレイドは魔国を見てビックリした。てっきり、荒廃した大地が広がっているのかと思ったが、自分の国の田舎の町と変わらないような風景だった。


「なかなか良いところじゃろう!果物も取れるし、魔物は狩り放題で肉もあるしのぉ!自然もたくさんで気持ちいいじゃろ!!」


 とっても良い笑顔で魔王が言う。


「そうですね、とっても良い所です。これで、魔人の皆さんが良い人だったら尚更良かったんですが、、」


「皆良い奴らじゃぞ?過激派も多々いるが、魔国でのんびり暮らしてる奴らも多いのじゃ、ただ、魔人の本能で闘争本能だけはどうしようもないがの」


「のんびり暮らしてるなんて意外です。毎日乱闘騒ぎを起こしてるのかと思いました」


 するとキョトンとした顔をして、


「乱闘は毎日じゃぞ??人間はのんびり暮らしてても何かしら毎日力比べしたりしないのかのぉ?」


「しませんよ!!もぅ、全然のんびりしてないじゃない!!」


 やっぱり魔人とは相容れないと思ったアデレイドであった。


「それで、魔王城へどうやっていくんですか?もしかして、すごく遠くに豆粒みたいに見えるお城が魔王城とかですか?」


「おお!!よく分かったのぉ、あれが妾のかっこいいお城なのじゃ!!」


 エッヘンと胸を反らして威張っている。


「ここから歩いたら何週間かかるんですか…………私あそこまでは飛行して行けないんですが」


 すると魔王が思い出したかの様に言う


「そうじゃった、妾の影移動で行こうと思っとったんじゃ、お前、妾の肩につかまるが良い」


 魔王の肩に手を乗せると、一瞬暗闇が広がる。そして、次の瞬間どこかの広間の様な広い部屋に到着した。とても豪勢で、紫と黒と金を基調としたゴシック調の部屋だ。


「ここ、なんの部屋ですか?とても広すぎてかけっこできちゃいますね…………しかも、とっても豪華な家具や装飾で、触るのが怖いです」


 素直な感想を述べる。魔王は褒められて嬉しいのか、そうじゃろそうじゃろと何度も頷いている。


「ここは妾の寝室なのじゃ!!これくらい広くないと威厳が無いからのぉ!それに、魔王の寝室はこれくらい豪華なのは当たり前なのじゃ!!」


(し、寝室ーーー!!)


 まさか、寝室だったとは、いくら害が無いとはいえ、知り合ったばかりの人間を寝室に入れるとは思わなかったのでビックリである。


「っと、そういえば、お兄様救出のプラン考えたんですが、聞いてくれますか?

 その一、私が魔人に化けてこの城を探し回る。

 そのニ、魔王さんが、怪しい魔人リストを作って私に渡す。それをしらみつぶしに私が問い詰めに行く。

 その三、この城の全員殺す。です。どうですか?」


 笑顔で怖い事を言うアデレイドに顔をひくつかせる魔王。この城の魔人全員を倒すのは流石に無理だろうと思ってはいるが、やってしまいそうな雰囲気のアデレイドに対し、ビクつく魔王であった。


「お前は、またすぐ殺すと言う…………」


「だってお兄様を連れ去ったのは有罪です!私の中では殺しても足りないくらいです。……そういえば、連れ去った魔人は黒髪で、髪が長かったんですが、これだけでは何のヒントにもなりませんか?」


「黒髪の長髪は何人か居るからのぉ……お前が直接変装して城を探すのが良いと思うぞ?それが一番早いのじゃ、もし何か聞かれたら妾の右腕になったと言えば良い、そこで力試しか何かあるじゃろうが、お前なら勝つだろうしな、ハハハ」


 作戦が決まったので一旦魔人に化けることにした。私の知識の中での魔人なので、うまく変装できるか不安だった。まずは、髪は黒髪のロングにした。黒い瞳で、タレ目で優しげな顔にした。相手を油断させるためにか弱く優しげな顔にしたのだ。そして最後に黒い悪魔の様な羽根をつけ完成だ。


「おおおおおおーーお前やるではないか!!どこからどう見ても魔人じゃぞ!その黒髪黒目にかっこいい羽根!!皆が騙されるじゃろうなぁ、フハハハハ」


 魔王に魔人認定してもらったので見た目は合格だろう、後はお兄様の聞き込みをするだけだ。


「では、魔王さん、私は聞き込みしますね、夜寝るところとかは魔王さんのこの寝室に来てもいいんですか?」


「ダメに決まっておろう!!妾の隣の部屋を貸すからそこを好きに使うが良い!じゃぁ人間、兄が早く見つかると良いな……妾は今から魔国から出てしまった罰を受けねばならんのでな、もう会うこともないかもしれぬが、がんばるのじゃぞ?魔人一人くらいなら殺しても怒らんからのぉハハハ」


 魔王でも罰を受けるんだなぁ……と不思議に思う。それはそうと、魔人を殺しても怒らないとは………なんとも希薄な関係なのかもしれない、こっちからしたら楽なので良しとしよう。


 さっそく城の中を散策していると、厨房に来てしまった。料理人達が肉を捌いたり、果物を捌いたりしているが、なんだかいい匂いが全然しない。むしろ血の匂いと焦げた匂いがして、アデレイドは見なかった事にしようと回れ右をしたが、厨房の中から話しかけられてしまった。


「よう!ちびっ子腹減ったのか?オメェ用に特別肉焼いてやるよ食ってけ!!」


「大丈夫です!!」


「ウルセェ子供は黙って飯を食え!!」


 強制的にご飯を食べなければいけなくなってしまった。どう見ても中は生焼けで周りが丸焦げの肉を目の前に出される。


「ほらいっぱい食え!そして大きくなれよ!」


 言ってることは気のいい大人だが、これを食えとは…………拷問でしかなかった。


 食べるふりをしながら収納ペンダントへ押し込み「ごちそうさまでした」と素早く走ってその場から逃げたのであった。


「ハァハァ、危なかったぁ…………変な所で命の危機だった」


 息を整えていると、首根っこを掴まれて持ち上げられた。


「お前、見ない顔だな?ここで何してる」


 マッシュルームヘアで眠たげな目をした魔人に捕まった。


「私は魔王の右腕です!!離しなさい無礼者!!」


 内心ドキドキしながら返事を返す。男と至近距離で見つめ合う。


「はぁ、僕じゃ判断しかねますね、直接魔王様の所に行きましょうか、丁度先程魔王様が帰られたと報告がありましたからね」


 首根っこを掴まれたまま進む。嫌だったが、抵抗するのもめんどくさかったので、そのままなすがままにされた。もし攻撃されたらこちらだって攻撃すれば良いだけの事だ


 途中でかい肖像画があった。魔人が素早く歩いていたので余り見えなかったが、黒髪黒目の男に何故だか既視感があった。


 大きく豪華な扉の前に来た。門番の男が


「今魔王様、叱られてるから後の方がいいんじゃないか?」


(そういえばさっき、魔王さんが罰を受けに行くとか言ってたな、ってか深く考えなかったけど、魔王より偉い人なんてこの城にいるの?)


「クッ、タイミングが悪いか、しかし不審者を見つけたのも事実…………タイミングが悪いが、すぐに通してもらってもいいか?」


「その掴んでる子供か?確かに侵入者は子供だとしてもほっとけねぇなぁ、通っていいぞ、魔王様も侵入者は気になるだろう」


 ギギィ、大きな扉が開いていく。


「大魔王様、魔王様、侵入者です。魔王様の右腕と嘘もついておりましたので確かめに来ました。」


(大魔王様??それだったら魔王より強いわけだ……私の立場危うくない?魔王の右腕って言ったって大魔王よりは下って事だよね…………)


 目の前には大きな椅子に座ってる人物と、その前で土下座をする魔王がいた。魔王の存在とは……一瞬かわいそうに思う。そして、今度は大きな椅子に座っている大魔王らしき人物を見る。目がバッチリあった


「えっ、、、お、お兄様!!!??」


 大魔王が座る椅子に何故か攫われたお兄様が居た。

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