何者??
ニックは索敵をしながら見張りをしていた。
(アドラちゃん可愛かったなぁ……バリアをずっと張ってられるって言い張ってて、最後はぷいって顔を赤くしてたなぁ……分かるよあの頃の歳頃の子は見栄を張りたいもんだよなぁ)
ニックはアデレイドの黒歴史だと思い、ニマニマして自分の過去の黒歴史などを思い出しながら、しんみりしていた。
その時、索敵に魔物が引っかかる。ニックは戦闘の際は補助なので仲間を起こそうとみんなが寝ている場所まで走る。
「みんな!魔物だ起きてくれ!3体は居る」
アデレイド含めみんな起き上がる。
「さぁ、さっさと片付けてまた寝るわよ〜夜更かしはお肌に悪いんだから」
「「「おう」」」
南十字星の連携はとってもとれている。
襲ってきた魔物はオークだった、寝込みを襲おうとしたのだろう。すぐそこまで迫ろうとしていたその時、オークが何かに弾かれて吹っ飛んだ。その様子を南十字星もバッチリ見ていた。
「「「「えっ?」」」」
「バリア張ってて役に立ちましたね、さぁオークさっさと倒しちゃいましょう」
「バリア…………」
その後も、アドラの初戦闘を見た南十字星は思った。「この子何者!!?」
一人でオーク一体を難なく倒している少女を見て呆気に取られていた。アデレイドが二体目を倒そうとしたその時、自分達も倒さねばと我に返り戦いを始める。
三体のオークを倒した後、あくびをしているアデレイドに話しかける。
「アドラちゃんあのバリアはアドラちゃんが??」
「そうです、何かあるといけないと思って一応バリア張っておきました」
「オークを倒してたあの魔法は何属性なんだい?」
「あれは秘密です。すみません」
南十字星からの質問はやまない、眠たいので目を擦ってあくびが出てしまう。その様子を見てハッとしたメンバーがもう休もうと言ってくれて、質問会は終わったのだった
翌朝南十字星はまた驚くことになる。
アデレイドが調理をして朝食を作っていたのだ。美味しそうな匂いで起き上がり、ヤバイこのままでは魔物が来るとアデレイドに注意する為に近づく。
「アドラちゃん!!匂いが魔物を寄せ付けるのよ早くお料理をやめて」
「大丈夫ですよ、匂いをバリアで消してるので外には漏れてませんよ」
「へ??」
言ってる事の意味がわからなかった、そんな魔法あるのかと…………意味がわからなかったので一旦バリアの外に出て見ることにした。出ると匂いが全くしない……なんで?不思議だった。もうアデレイドの事は規格外過ぎて言葉が出なかった。
護衛対象の商人さんにも朝食を配り、みんなで食べた。
コンスタンまで後半日で着いてしまう。その前に魔人や魔国の情報を聞き出そうと隣に座っているダグラスに話しかける。
「ダグラスさんって、魔人に会ったことありますか?」
「魔人!!?ないよ、殆どの人は会った事ないんじゃ無いかなぁ?そもそも魔国にいるって聞くからなぁ……」
「そうなんですね……何か魔人に関する事で知ってることとかも無いですか?」
「魔人ねぇ………強いやつには絶対服従って言うのは聞いたことあるなぁ、本当かどうかは分からないけど、こんな事くらいしかわからないかな?ごめんね」
(強者に絶対服従…………本当かどうかわからないけど、新しい情報だ、これだけでも護衛した甲斐があったかも)
無事コンスタンに着き、南十字星とも別れ、また一人になった。ここで情報収集して早くお兄様を助けに行こうと新たに誓ったのだった。
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