みんなが使う光魔法をやってみよう
閃光を放った日から1日、今日は光を灯す魔法から始まった。私はまだ閃光しか出してないので、どんな魔法でも楽しみで仕方ない。
「じゃぁ、明かりを灯すお手本を見せよう」
そういうと、先生の両手の中にポワッとした明かりが灯る。すごく綺麗だ。私も見よう見まねで、明かりを灯すイメージでやってみる。すると、閃光ではなく、私達全体を囲むようにポワンとした光に包まれた。
「やっぱり光の量が凄いねぇ、その光を小さくして手のひらに収まるようにしてごらん」
私は集中して小さくしてみる。徐々に小さくなってきて手のひらの中に収まった!!
(ヤッタァ!!私本当は天才では?)
いつものようにニマニマしてしまう残念なアデレイド、、今回は甘やかしている家族の前ではない!レイシスの前なのだ…………
「アデレイド嬢、不細工ですよ」
にっこり笑顔で辛辣にレイシスに言われてしまう。目はもっさり前髪で見えないがきっと目は笑っていないだろう…………
ヤバイ顔を見られたことに焦り、集中が切れ光がどんどん広がってしまう。(やばい!!お父様に見つかる!!)と思い、魔力の放出を止める。もし、また光がお父様達のもとに届いたら、大騒ぎになり魔法の練習をさせてもらえなくなりそうだ、、、。
おでこにピンッと軽くデコピンをされ、
「君は凄いけど、気を抜いたら魔法禁止にされるかもしれないんですからねぇ、気をつけなさい」
と、頭を撫でられた。
注意からのナデナデ……なんだか良いですね、、とまたにやけそうになったが不細工と言われたくないので何とか耐える。
それからは明かりを灯す魔法を何回も何回も繰り返し行った。
「さてそろそろ、怪我を治す魔法をしてみようか。ただ、僕ひとつ思ったんだよねぇ、、もしかしたら君、元祖聖女様と同じくらいの光魔法使えるかもって、でも、病気や重大な怪我を僕が負うわけにもいかないし、試せないんだよねぇ……」
と、ブツブツ呟いている先生
「それなら、病院で治療してみるっていうのはどうでしょうか?」
自分の可能性にワクワクしながら提案してみた。
ほっぺに指をツンッとされ
「君はバカなの?もし治せたら聖女再来にされて一生囲われて、教会で暮らさなきゃいけなくなるよ。家族にも滅多に会えなくなるよ?それでもいいの?」
確かに治せるのは凄いかもしれないけど、、囲われるとか聖女再来までなるのかなぁ?と、驚いていると、
「ふふ、君はまだまだ甘いね。可愛いままでいてねアデレイド嬢」
至近距離で優しく微笑みながら、ほっぺをまたツンッとされる。こんな事だけでチョロイ私はドキドキさせられてしまう。レイシスの声が良いのも悪いと思う!!!
このもっさり只者ではない!!と密かに危険人物認定する。
「じゃぁ、とりあえず君がしたら多分すぐ治せると思うけど、怪我を治してもらうよぉ」
といい、先生は短剣を空間から取り出した。
えっ!!それって空間魔法?私もやりたぁぁいと思っていると、先生は袖を捲った腕にナイフでシュッっと傷を作った。
「せ、先生!!な、、な、、なにをっ!!」
涙目で焦っていると、
「これは、治したいという気持ちが1番大事なんだよねぇ、想像と工夫があればと言ったけど、この傷を治したいと思う気持ちと、光魔法があれば治せるよ、だから君ならできる。やってみて」
一筋の真っ赤な線から大量の血が溢れてきている。先生の腕を犠牲にして治すとは思わなかった……私は泣きながら綺麗に治れ、痛いの痛いの飛んでゆけ!!と思いながら光魔法を放った。
すると、みるみるうちに傷が塞がり元の腕に戻った。
「先生!これからはそーいうことしないでください!うぅぅ……すぐ治せるのかもしれないけれど、わざと先生に怪我してほしくありません!!グスッフッぅうう、、うわーーん!!」
号泣してしまったが、仕方がない、本当に嫌だったのだ、先生が怪我をしたところなんて見たくなかった。
すると、私をヒョイっと抱っこして
「これしか思い浮かばなかったんだよねぇ、、ごめんね、可愛い弟子アデレイド、、泣き止んで、、、」
薔薇の良い匂いに包まれて、私は泣きじゃくった。もう!!!本当にこんな事やめてよね!!と心から思った。
泣き止んで落ち着いた後、目がぱんぱんに腫れていたので、先生が顔に治癒魔法を施してくれた。




