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部活って何があるの?

「そーいえばアデルは何の部活にするの?」


「えっ?私?まだ何があるか分かってなくて迷ってるんだ、掛け持ちとかもできるのかもわからないし、ディランは何にするか決めた?」


 まだ何にするか決めかねていた私はディランが何の部活にしたのか気になり問いかけた。


「僕は魔法部に行こうかなって思ってるよ、魔法部は今ある魔法をより良くする為に研鑽を重ねる部活だよ。因みに掛け持ちは許されてるから大丈夫だよ」


「良い部活だね、私はどうしようかな……掛け持ちも大丈夫って事はなおさら迷っちゃうかも!何の部活があるかもまだよく分かってないけど、一度見学に行ってみようかな…………」


「そうだね、自分で見た方が分かるからね、一応部活一覧表渡すからこの中に気になるものがあったら行ってみると良いよ」


「ありがとうディラン!!」


 さっそく一覧表をみる。吹奏楽や、お芝居、魔法でやるサッカーのようなものだったり、剣術、裁縫、などなど、沢山の部活があった。


(何か面白そうな部活ないかなぁ……あれ?これなんだろ……魔石部、魔石の事勉強できるのかな?面白そう〜ここで最強の魔石作ったりできるかも?)


 まずは魔石部に狙いを決めて行ってみる事にした。魔石部は学校の端の人気のない所に部室を構えていた。


「失礼しまーーす、見学しにきまし……


「おおおおおーー入部希望者か!!歓迎する!!君が入ってくれたら我が部は救われる」


 入った瞬間から肩をガッと捕まれとっても怖い……しかも、見学しに来ただけなのに何故だか入部希望にされたアデレイド


「おいギルバート、その子見学だぞ、あんまりがっつくと入ってくれなくなるからその手を離せ」


 もう一人の男の人が、肩に置いてある手を振り払ってくれる。さっき肩を掴んできた人の方はまだ興奮してるらしい目が爛々としていて今にも飛びかかってきそうだ。正直言ってこの部活のイメージは今の所、怖い一択だ。


「ごめんね、僕はここの部長で名前はアーロン・ガルシア、アーロンって呼んでね、そんで、この隣にいるのが、ギルバート・ハリスこいつは、部の存続がかかってるからカリカリしててさ、誰も入部希望が来なかったから君が見学に来て興奮してしまったみたいなんだ、ごめんね、許してくれるかな?」


 アーロン先輩は少し癖っ毛でタレ目、髪の色と瞳の色は薄ピンクでとっても穏やかそうで優しそう、チャームポイントは泣きぼくろがある所だと思う。先輩だけど結構かわいい顔をしている。

 もう一人のギルバート先輩は肩まである髪が上が黒で下がアッシュの髪の毛だ、瞳はアッシュの吊り目でギラギラしている、まだこっちを見ていて怖い……どっか行ってほしい。

 すると、ギルバート先輩が


「魔石部は楽しいぞ!!魔石で色んなものを作るんだ!!新しい術式とかも編み出して特許も取ってるんだぞ凄いだろ!!」


 特許も取れる?……それは凄いかもしれない……マネーの匂いがする、お金はいくらあってもいいからね。


「あの……さっき言ってた部の存続に関わるって…………もしかして部員が先輩方二人だけなんですか?」


 アーロン先輩が苦笑いをして


「いや、他には後二人メンバーがいるんだけど、部員が五人にならないと部が廃部になっちゃう決まりなんだよね……僕らの先輩が卒業に向けて忙しくなっちゃって抜けたから今年はちょっときついかな?でも無理強いはしないから安心して」


 すると横からギルバート先輩が


「何言ってんだよ!!ここに来るって事は入りたいって事だろ!!お前が入れば部が救われる!勿論入るよな!?」


 アーロン先輩の様に言われたら入る気になるが、ギルバート先輩の様に言われたら入りたくない、顔がムッとしてしまう。


「強制は良くないと思います。まだ何を作ってるのかも見てもないのに、これじゃぁもう見る気もしません!このまま帰ります」


「なっ…な……な、お前、きょ、強制……してたか?してなかった気がするが……何がダメだったんだ?……俺が悪い?……のか?」


 ギルバート先輩が急に焦り出す。ただ自分の悪い所に気づいていない……。この先輩とうまくやっていける気がしないと思いアデレイドは帰ろうとしたその時、手を引っ張られ帰るのを止められる。


「俺が悪かった!強制はしない、だから俺らの作った魔石だけでも見て帰ってくれないか?おもしろいから、なっ?」


 すぐ手を離されたが、力が強いのかちょっと跡が残り痛かった、ただ悪気がなさそうなのでそこは見てみぬふりをした。

 そして、ギルバート先輩の必死さが伝わったので見学だけはして帰ろうと決めた。


「分かりました。じゃぁ見せてください」


「じゃぁまずこれな、誰でも空を飛べるマントと靴だ。靴だけでも飛べるけど、スピード出すにはマントと靴を一緒に装備した方が一番安定したんだ。面白いぞ」


 この前ディランにかけてもらった魔法を思い出す。


(これがあれば風魔法が使えなくてもまた飛べるの?あの靴とマントで飛んだら楽しそうだなぁ)


 一人で妄想してワクワクドキドキの顔になっていた。もうすでに魔石部の虜になってきている。アデレイドチョロすぎる……


「次はこっち、こっちは特許を取ったんだけど、温風と冷風切り替えて使える機械だよ。どっちかだけは今まであったんだけど、どっちも出るのは僕達の魔石部で術式を作って特許を取ったんだ。意外と魔石で正反対の魔力を作り出すのは難しいんだよ」


(確かに、前世では、温冷風機があったけど、こっちでそういう物を作ろうとするのは大変かもしれない。凄いな……私もそれを超える様な魔石作りたい!!)


 もう、殆ど魔石部に入りたくなっている。あと一押しあれば入ってしまいそうだ。


「後、今考えているのは映像を映し出す魔石を作る事を研究してるんだ、楽しそうでしょ?」


 アーロン先輩が可愛い顔ではにかむ


(映像を映すなら今の私の写真と同じだね、これ言ったら先輩達喜びそう……でも自分の魔術付与になるからどっちみち教えられないのか……教えたいなぁ……)


 頭の中で葛藤していると、アーロン先輩が一つの用紙を渡してきた。


「もし少しでも興味あったらこの紙に魔石部と学年と名前も記入して先生に提出して?他の部活がよかった場合は他の部活の名前を書いて出していいからさ、良かったら検討してみてね」


 ギルバート先輩は何か言いたげだったが、自分の行動のせいで一回帰りかけた私には何も言えない様だった。私は用紙を持って魔石部と記入し、先生に提出しに行った。


「アデレイド嬢、魔石部はやめた方がいいんじゃないかい?すごく地味な部活だよ?君はもっとこう、外見を生かして演劇部とかバレエ部とかが似合うと思うんだけどなぁ……」


「いえ、魔石部でお願いします」


(地味だろうとなんだろうと、私は最強の魔石を作るんだ!!)


「そんなキッパリ……まぁいつでも部活は変更できるからら変えたくなったらいつでもここにきなさい」


 こうして、まずは魔石部へ入部する事になった。

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