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お兄様と入学前のお話

 最近、学園への入学準備などで忙しくて、毎日目まぐるしく過ごしている。ただ、お兄様と同じ学園に通えると思うと、とてもワクワクして、夜も眠れない日々が続いている。

 しかし、魔法は使わないという誓約付きなので、そこだけはテンションが下がってしまう。


「お兄様、学園はどんな所ですか?魔法の試験とかあったりするんですか?」


 今私とお兄様は、二人でティータイムを楽しんでいた。


「学園は人がたくさん居るから友達を作るのにも適した場所だと思うよ?因みに、魔法の試験はあるよ、試験はハッキリ言ってアデルにはきついかもしれない……出来るのに出来ないふりをしないといけないからね、その点勉強の方の試験はアデルなら良い点が取れそうだね?」


 やはり、魔法の試験はあるのか…………でも勉強の方も試験があるならそっちの方で頑張れば良いかとプラスに考える。


「後は、部活なんかも盛んだからそこは楽しめると思うよ!例えば、料理が得意なアデルには料理部とかも良いかもね、後は、僕と同じ生徒会に入ってくれたら僕は毎日幸せかもね」


 ウィンクされる。お兄様かっこいい顔が良すぎるぐぅぅぅっ…………


「生徒会は考えてみますね、私もお兄様に会いたいので!ただ、部活もとっても興味があります!!料理もですが、他にもきっと楽しそうな部活があるんですよね?今から楽しみです」


「ふふっ、そうだねアデルにピッタリな部活がたくさんあると思うよ、学園生活楽しもうね?」


 ニッコリ素敵な笑みを浮かべる。


(そうだ!私もカメラ作らなくっちゃ!たった今お兄様のニッコリ笑顔のシャッターチャンスを逃してしまった。)


「でも、あんなにちっちゃかったアデルがもう入学かぁ、嫌だなぁ……………僕だけのアデルだったのに…………」


 小首を傾げて瞳を揺らしながら魅惑的な目で見つめられる。お兄様がセクシィだ………誰か他の人が見たら倒れていただろう。


「お兄様、私はお兄様が一番です。お兄様より大切なものなんて無いです!!」


 お兄様の手を両手で包む。その上にさらにお兄様の手が乗る。


「ありがとう、アデルはいつも優しいね、大好きだよ

 ただ一つだけ心配があるんだ。光属性しか属性を持たない事が広まったらアデルに対する周りの対応が良く無い事が分かるから……僕の時も色々あったけど、僕は一応魔法を制限なく使えたから何とかなったんだ、もし、耐えれなくなったら学校に行かなくてもいいんだからね?」


 心配そうに瞳を揺らす。手に力もこもっている。


(やっぱり、光属性だけだと虐げられるんだね……お兄様も光属性がないと言う異例な事態でざわついたんだろうなぁ……)


「大丈夫ですよお兄様!心配しないでください!学校にはお兄様も居るし、友達も入学してくるので心配しないで下さい!!でも心配してくれてありがとうございます。お兄様に心配かけない様に頑張りますね」


「僕には心配をかけてもいいんだよ!でも頑張りすぎない様にね?何かあったらすぐ僕に言うんだよ?」


「はい!お兄様大好き!!」


 二人で笑い合った。その後も学校の話など夕方になるまで話は尽きなかった。



※ ※ ※

 アデル、ずっと閉じ込めておけたら良かった……僕が守ってあげられなくなる所に行かないでほしい、でも、アデルも強くなってきている。魔法もあんなに出来るなんて知らなかった。僕の助けなんて要らないのかもしれない……いつの間にか友達もできていた……嬉しいが、少しショックでもある。

 アデルが一番と言ってくれるのは僕だけだ、それで良いじゃないか…………

 いつか僕と君の別れ道が来たとしても…………

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