お兄様の誕生日
チュンチュン……チュンチュン…
(朝だーー!!今日はいよいよお兄様の誕生日!!もうお兄様に会いたい)
朝目覚めてすぐお兄様に会いたい!!一番におめでとうを言いたい!!しかし、お兄様のスケジュールもあるだろうし、グッと我慢する。
(でも、、のぞきに行くくらいなら……………)
我慢ができないアデレイドであった。
お兄様の部屋まで行くとすっと扉を少し開けて中を覗いてみる。(とっっても行儀が悪い)
(あっ!お兄様が机に向かって勉強している。カッコイイ!!ううーー隣で見てたいけど怒られるかなぁ?ダメかなぁ?)
覗き見をずっとしてると、お兄様が立ち上がってこちらに向かってくる
「ふふっ、アデル、集中できないから入っておいでずっと見てるの気づいてたからね?」
(ぎゃぁぁぁぁーお兄様の微笑み!効くーーー!!こんな時こそ写真撮りたいけど、紙がないよぉーーー悔しぃーー)
「お兄様!!ありがとうございます。お兄様!!お誕生日おめでとうございます一番にお兄様に伝えたくて来ちゃいました!!今日一日お兄様の側にいてもいいですか?」
「うん、いいよ!でも僕は勉強したり剣の訓練してるから退屈だと思うよ?」
「お兄様と一緒に居られるだけで嬉しいです!!」
「そっか……」
頭を撫でられる。至福のひととき。気を失わない自分を褒めてあげたい!!お兄様最高!!
お兄様の勉強が一段落し、朝食を食べ、また勉強をしに部屋へ戻る。
(今日のお兄様はお誕生日だからかより一層大人っぽく感じる。可愛い部分はもちろんあるが、かっこいい寄りになってきている。それもまた良し)
かっこいい成分がダダ漏れのお兄様を眺めながら私も歴史の勉強をする。そして、午前中は過ぎていき。午後からはお兄様の剣の稽古を見る。
剣の先生はダリル先生だ、次の剣聖じゃないかともてはやされている先生である。黄色に近いブロンドの短髪に薄茶色の目で筋肉がとにかくすごい。私はそんなにムキムキがタイプではないが、その筋の人達はメロメロになってしまうボディーと顔なのではないか…………断然私はお兄様派である。
「お兄様頑張ってくださいね!!」
お兄様はこちらに手を振って返事をする。
「レオナルド、そんなに余裕があるとはなぁ……俺の剣も舐められたものだな!今日は手加減せんぞ?お前が辞めてと泣いても辞めないかもしれないぞ?さぁとことんやり合うぞ!!」
(お兄様今日誕生日なんですけどぉぉ!泣かせる!?私に手を振っただけで?そんな風にお兄様をシゴくのは許せないんですけどぉぉぉぉ!!)
「ダリル先生!!お兄様に怪我させたら許しませんからね!!」
ぷんぷん顔でダリルに抗議する。
「なっ……アデレイド嬢………そんな可愛らしい顔で…………
「えいっ!!!」
先生の頭にお兄様の木刀が当たる。
「レオナルド!!こっこの!!まっ、まぁ、隙をつくのが上手くなったな」
「先生今本当に隙だらけでしたよ……」
呆れた顔のお兄様もかっこいい、滅多に見れない顔なのでとっても良い。
それから、汗を流しながら剣を振るうお兄様を沢山ガン見し一日が過ぎた。お兄様と先生は接戦していて、お兄様がいかに剣術が優れているかがわかる。
(お兄様は魔法も上手くて、頭も良いのに剣術までも!???完璧すぎん?だって顔も天使のように綺麗なのに…………神は二物も三物も与えてくれている。ありがとう神様!!)
「お兄様、剣の稽古お疲れ様です。このタオルで汗を拭いてください」
「ありがとう、アデルは気が利くね」
天使の微笑みをくれる。
(あぁ、この一瞬を切り取りたい……………お兄様の誕生日プレゼントあげたら自分の分も作っちゃおうかな?)
晩餐の後、私はお兄様にラッピングをしたプレゼントを渡した。
「この指輪は?もしかしてアデルが作ったの?」
輝くほどの笑顔でお兄様に聞かれる。
「はい!この術式も私が考えたもので、物を転写できる魔法を付与してます!指輪で写した物を紙に転写できます。後は、指輪から光を出してその映像を見ることもできます!どうですか?お兄様のお役に立てたりしますか?」
お兄様が喜んでくれるか、ワクワクドキドキで様子を伺ってみる。
すると、急に私を抱っこしてくるくる回り初めた。
「アデル、大好きだよ!!これでアデルと会えない時にアデルと一緒に居ることができるね!さっそく一枚撮ろう!」
お兄様がニッコニコで直視できない!私も大好きですお兄様!!
さっそく二人で写真を撮る。頭と頭をくっつけて、二人笑顔で写真をとる。その後も、お兄様には珍しく子供みたいにふざけ合ったりしながら何枚も写真を撮った。
「ありがとうアデル!この写真を見ながら色々頑張れるよ、本当にありがとう」
お兄様のとびきりスマイル今日は大安売りみたいだ!!私も心の写真にも何枚もお兄様を刻みつけた。あとで振り返ってニマニマするのだ。
「後でアデルだけの写真も撮らせてね、今日はもう遅いからさ、、おやすみアデル」
お兄様が私の頭に軽くキスを落としておやすみの挨拶をする。
(お兄様があんなに喜んでくれて良かった。頑張って魔石から取ってきたかいがあったね)
その日、今よりも小さい頃に戻ってお兄様と二人で遊ぶ幸せな夢を見た。
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