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三人での魔物退治

 ジェイクとの魔物退治の日がやってきた。

 冒険者は基本自分のランクまでしか行けないのだが、一緒に依頼を受ける仲間が2ランク以内であれば2ランクの上の討伐依頼も受けることが可能なのである。なので今回はDランクの魔物退治に三人で行くことになったのである。


「は、初めまして、俺はジェイクです!Dランク冒険者です。よろしくお願いします」


 レイシスの威圧に押されてカチコチのジェイク、一方アデレイドはそんな威圧すらも分かっていないので呑気に答える。


「ジェイク、こちらが私の先生のレイシス・ミラー先生だよ!とっても優しいからそんなに緊張しなくても大丈夫だよ!先生、ジェイクを見ればわかると思うけど、優しくて良い人だよ」


 ホワホワとジェイクと先生を共に紹介する


「僕は今日見てるだけだから気にしないで、いつも通りの狩りをすれば良いよ。ちなみにアドラは今日初めてのDランクだから、気を抜かない様にね、分かってるね?」


(怖ぇぇぇぇ……アデレイドよくこいつの前でヘラヘラできるな……ある意味大物だな……大胆な所は俺も見習わねぇーとな……)


 Dランクの今日の魔物はゴブリン、サンダーボア、スターフェネックだ。


(ゴブリンってめっちゃ臭そう…………)


 めちゃくちゃ顔に出ているアデレイド


「ゴブリンは匂いきついからアドラ嫌だろ?サンダーボアか、スターフェネックにしよっか?」


 ジェイクは気遣いができる男であった。


「サンダーボアって美味しそうな気がするからサンダーボアがいいかも!」


「ハハハッ!思ってる通りサンダーボアは美味いぜ!ならサンダーボアで決まりだな!いっぱい狩って帰ろうぜ」


「……………………」


 そのやり取りの間もレイシスは黙って見ていたのであった。


 今日は瞬歩は使えないので、走って、疲れたら歩いての繰り返しで森の中を駆け抜ける。

 サンダーボアは群れで行動するので、群れを見つければいっぱい狩れる。


「ジェイク、私サーチでサンダーボア探すね」


「えっ?サーチできるのか?アデレイドすごくね?」


(えっ?凄い魔法だったの?先生どーしよーこのまま続けてもいいの?)


「……………………」


 先生を見つめるが、最初と変わらず何も言ってくれない。


(ダメだ、先生に頼っちゃ………頑張らなくちゃ)


「サーチ!!あっ!あっちの奥の水辺に居るみたい行ってみよう」


 水辺に辿り着くとサンダーボアが群れで水を飲んでいた。


「ジェイクどーする?どーやって倒す?」


「そーだな……俺はいつもだったら氷の弓で倒してるけど、アデレイドはどんな攻撃ができる?」


「私は……球を投げてとか、剣でも攻撃出来るよ!あと、ロープとかも出せるからぐるぐるまきにできるよ!!」


 とりあえず出来ることをジェイクに伝える。すると、ジェイクが作戦を話しだす


「じゃぁ、お前のロープで足止めして、俺が弓で仕留める。それでいいか?」


「うん!!任せて!!」


(役割分担なんて初めて!合同で狩りって楽しいな!)


 ロープで何頭もぐるぐる巻きにしていく。ぐるぐる巻きのサンダーボアから雷の攻撃が来るがオートバリアを張り巡らせてるので全然効かない、むしろジェイクが避けながら弓矢を打っているので大変そうだ。


「なんとか倒せたなぁ……アデレイド、お前雷落ちてなかったか?無事に見えるんだけど…………」


 凄く不思議なものを見る様にアデレイドを見つめてくる。


「オートバリアだよ!!覚えとくと役に立つから、ジェイクも練習あるのみだよ!!」


「…………オートバリア……それ絶対に俺には無理な気がするんだけど…………アデレイド、お前ポンポンそーいうことできるその凄さ分かってないだろ?」


(えっ?そーなんですか先生?よく分からないので助けて……)


 焦って先生に助けを求めようと振り向こうとしたその時、後ろにはもう先生が居た。


「ジェイク、君は今何歳?もしかして学校に通ってるか通う予定なんじゃない?」


「お、俺は、今年5歳です。来年から学校に通います。なんでその事を?」


 まさか同じ学校に通う仲間だったなんて、これからは学校でも会えるんだ…………


「光属性以外を持つ平民は学校に通うことが義務だから君もそうだと思っただけだよ。

 君に注告しておかなきゃいけない事がある。アデレイド嬢が操る魔法を秘密にしておいて欲しい。君がどう思ってるか分からないが、アデレイド嬢の魔法は全部光魔法なんだ、だから学校では魔法を使わないし、隠し通さないといけない。光属性の特殊な魔法が使えると分かったら、一大事だからね……」


(私、学校で魔法使っちゃいけないの?初めて聞いたんだけど…………えぇぇぇぇ…………)


「光魔法だったんですね……何の魔法なのか見てて分からなかったのはそのせい…………内緒にしないと……まずそうですね……分かりました内緒にします」


「君が素直で良かったよ。一応魔法での誓約もしておくけど良い?約束を破ると君の身体は八つ裂きになる魔法なんだけど」


(何その魔法!!?怖すぎるジェイクやらないよね?)


「はい!大丈夫です!俺は嘘はつきませんから!!」


(えぇーーーーーージェイク良い人すぎるーーー)


 結局ジェイクは誓約を受け入れ先生に魔法をかけられていた。


「魔物退治は楽しかったけど……ジェイクごめんね?なんだか怖い事になってしまって……」


「別に良いさ、俺は誰にも言わねぇーし!ところでアデレイドって、良いとこのお嬢様なのか?」


 今まで黙っていたからすごく気まずい、だが正直に言わないと後でバレた時のほうがもっと気まずい。


「…………侯爵家です……」


「はっ????おまっ……あなた様は侯爵家って…………はっ??……はぁ…?…今後俺はどう接したら良いんだよ…………」


「今まで通りに接してくれると私は嬉しいんだけど、ダメ?お願い!!」


 いつもよりも倍の力を込めてお願いポーズをしてみる。


「おいっ……もう分かったよ、分かったからそんなに手をギュッとすんな?跡残るぞ?

 けど、俺が今まで通りアデレイド嬢と仲良くしても構わないんですか?レイシス先生は」


 先生は腕を組んだまま


「僕は別に構わないよ?君は思ってる以上にいい奴っぽいしね?」


 そう言い終わると、不敵の笑みを浮かべた。


「じゃぁアデレイド、これからも俺らは友達だな!」


「うん!これからもよろしくねジェイク」


 二人とも笑顔で握手をして、今日の獲物のサンダーボアを持ってギルドに帰るのであった。

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