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あの時のあの子

 今日は初めて一人で薬草を摘みに行く。薬草を摘むだけなら一人で行っても良いと言われたからである。(ただし、魔物とは戦わないと言う制約付き)

 今、順調にポーションが売れているので、そろそろ足りなくなるからお願いね、と、先生に言われていたのである。


「さっ!!今日もサーチで沢山見つけるぞーー」


 この前の復習を兼ねてサーチしてみる。するとサーチに違和感があった。人影と魔物らしき影が対峙している。


(どーしよう……魔物とは戦わないって約束したけど、コレって危険かもしれない……でも、見に行くだけ!見に行くだけなら……襲われてたら危ないもんね)


 人影の方に瞬歩で向かう。人影の所に到着するとスライムに飲み込まれている子供がいた。


(ヤバイ!!もうスライムに飲み込まれてる!?酸で溶かされるって言ってたよねこれ早く助けないとヤバイやつだよね!!)


 約束はあるが、緊急事態で約束より先に体が動く。


「核を狙いたいけど、人と被ってるよ〜、どーしよう寸止めできないけど死ぬよりはマシだよね?ちょっと痛いかもだけど、ごめん!!」


 光の剣を出して、スライムの核めがけて突き刺す。パキッと音がしてスライムがドロドロに溶けていく。しかし、若干その子の腕からも血が出ていた。核ごと貫いてしまったみたいだ。


「ごめんね、助けるために少し痛い思いさせちゃったね?今治すからごめんね、待っててね……」


 怪我をしてる部分全部治していく。しばらくすると、その子は目を覚ました。


「わぁぁぁぁーースライムくるなぁぁぁぁー」


「大丈夫だよ?スライムはもう倒したから、スライムはこっちから近付かないと攻撃してこないんだよ?気をつけようね?」


 と、落ち着かせるように微笑んで見せる。

 すると、その男の子はそわそわしだした。


「おっ、お前!あの時あそこにいたやつだ…………あの時も俺、お前に助けられて……」


(何の事だ?目の前の子を助けた記憶がない)


 キョトンとしていると、


「俺だよ!俺たち捕まっただろ、悪いやつに!!その時腹蹴られて死にそうになったのを助けてくれただろ?その髪とその瞳が綺麗だから覚えてたんだ」


 顔を赤くして男の子は言う。よく見ると色素薄めで薄茶色の髪に、薄茶のタレ目の瞳で可愛い顔をしている。


(ふむ、この子なかなか可愛いな!!って、あの誘拐の時助けた子だったんだ、夢中だったから気づかなかったなぁ)


 まじまじと顔を見つめていると、


「俺、何か恩返ししたくてお前の事探してたんだ、お前の名前なんて言うんだ?俺の名前はジェイクって言うんだ」


「私の名前はアデレイドだよ」


 あえて名字は名乗らなかった。急に畏まられても嫌だったからである。


「アデレイド、良い名前だな!!って、お前なんでこんな所に居るんだ?」


「私は薬草取りに来たんだ!そしたら君が襲われてたのをみて、ビックリして助けに来たんだよ」


「そっか、俺も今日薬草摘みやってて、スライムいたの気づかなくて触っちまったんだ。いつもなら余裕で倒せるんだけど急すぎて捕まっちまって、もう終わったかと思ったぜ、助けてくれてありがとな!!」


 屈託ない笑顔でお礼を言われる。


「何の薬草取りに来たの?」


「俺は黄ハクリ草とピコチリ草取りに来たんだ」


「私も同じだよ!お互いに頑張って薬草集めようね」


 お互いに薬草取りを頑張っていると、しばらくしてジェイクが近づいてきた。


「俺薬草摘み終わったから帰るな、今日は何も返せるもん持ってねぇから、次この場所で1週間後にお礼渡したいんだけど、来れるか?」


「一週間後は何も予定ないから大丈夫だよ!」


「わかった!一週間後な!!」


可愛い笑顔と共に次の約束をしたのであった。

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