先生へお返しをしよう 2
家族にクッキーを渡した翌日、私は先生との授業の前にクッキーを渡した。
「先生、いつもありがとうございます。感謝の気持ちです。良かったらもらってください!」
昨日のお兄様の反応だけが引っかかるが、あの後美味しかったよありがとうと晩餐の時に言われた。
あの笑顔を信じよう。美味しく出来たはずだ。
先生の前にピンクの袋にラッピングされたクッキーを差し出す。
「これは何かなぁ?クッキーか、僕甘い物大好きだから嬉しいよありがとうアデレイド嬢」
「因みに手作りなので、早めに食べてくださいね」
先生はビックリしたようにキョトンとすると
「手作りとは思わなかったなぁ、手作りのお菓子をもらったのは初めてだからとっても嬉しいよ。今食べようかな?良い?」
目の前で早速食べてくれた。
「売り物以上に美味しいね、アデレイド嬢とっても料理上手だね、また作ってくれたら嬉しいよ」
と、頭を撫でられた。先生にそんなに褒めてもらえるなんて思ってもいなかったので素直に嬉しい。
「また作ったら先生にもお裾分けしますね」
照れてしまって顔は見れないが、また作る事を伝えた。
「久々に嬉しい気持ちにさせてもらったから、お礼のお返しって言ったら変だけど、僕が作ったお気に入りの道具をあげるよ、はいこれ、、」
手の上に置かれたのは綺麗なピンクの石がついた指輪だった。
「とっても綺麗な指輪ですね!ありがとうございます」
「うん、綺麗なだけじゃないんだよねぇその指輪。別人になれる指輪なんだよね、面白そうだから作ったんだけど、僕は忙しくてなかなか使う事ないし、君だったら面白く使ってくれそうだからね、大体1000回くらい使えるように僕の魔力が篭ってるから楽しんで使ってくれて良いからね」
(な、ななーなにーー!!?別人になれるってめっちゃ凄くない!!今使っても良いのかな?)
「今使ってみても良いよ」
めちゃくちゃ顔に出てたらしい、笑いながら先生は許可してくれた。
「因みに、性別、服装とかも変えられるから、大体の想像をして変身しなね、声は変わらないからそこだけは注意して使ってくれたら良いよ」
初めての変装?変身?にドキドキしながらなりたい姿を想像する。想像したのは町娘だ。
「どうでしょう?先生!ちゃんと変身できてますか?」
「うんうん、やっぱり作った僕が言うのもなんだけど、完璧だね!瞳の色も髪の色も違うし、何より顔の作りそのものが別人だ、服装も町娘っぽくて顔とよく似合ってるよ。鏡で見てごらん?」
私は恐る恐る鏡の前に立ってみる。
すると、焦茶色の髪と目、そばかすの顔にタレ目気味のおとなしそうな顔、服装も町娘のような雰囲気の服装になっていた。
「先生!これ凄すぎます!!売っていたら犯罪に使われてしまうやつでは??大丈夫なんですか!!?」
「売られてたらね、これ僕しか作れないんじゃない?もしくはこれだけを研究してる人とか?まぁ、これだけを研究とか居ないと思うけどね?」
いつものようにケラケラ笑って何でもないように言ってくる。
(先生凄いなぁ、、やっぱり大魔法使なだけあるね、かっこいい!!)
それから何回か変身パターンを変えたりしながら先生と2人で楽しんだのである。




