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第一王子のお嫁さん

 研究室から帰って来た日の晩餐、お父様とお母様の様子がおかしかった。なんだかお通夜の様な顔つきをしている。私は心配になり、


「お父様、お母様、何かあったのですか?」


 問いかけると、不自然にあたふたし出した、


(なんだろう?こんなに慌てて、何かあったのかなぁ、、)


 と、呑気に構えていたら


「アデル、気を確かに聞いてくれるかい?実は、アデルが第一王子のお嫁さん候補になってしまってるんだよ、、その、お茶会でなにかあったりしたかい?」


 ………………………………


(えーーーーーーーーーーーっ!!!

 私、挨拶しただけだよね?何にもお話ししてないし、なんなら友達になってとか言われたの無視したし…………なんで?普通に無理なんだけど??)


「絶っっっっっっ対に嫌です。そもそも好きじゃありません」


「僕も反対だよ!アデルはまだ幼いのにこんな一方的に結婚を決められるのはどうかと思う!!その王子バカなの?殺しちゃおうか?」


 お兄様が過激です…………ただ、それほど怒ってくれている。


「レオ思っても言っちゃダメだよ流石に不敬だからね、でもアデルもこんなに嫌がっているなんて、、本当にお茶会で何かあったとかじゃないのかい?」


「お茶会ではむしろ、挨拶しかしてません、、それ以外は話もしていないのに、、なんで、、、

 私本当に嫌です。友達のローズにもそんな気はないと言ってしまってるのに嘘つきになってしまいます!!絶対にローズに嫌われたくないのでなんとかしてくださいお父様!!」


 ローズに嫌われたらもう毎日泣いちゃう!


「そこまで言うならなんとかお父様も頑張ってみるよ、、こっちから断ることは基本できないんだが、社交に出ていなかったお前を病弱って事にして、世継ぎには向かないと手を回そう」


「アデルが好きな人と結婚出来ないのは可哀想だものね、、、」


「大事なアデルは誰にも渡さないよ、誰にもね」


 そーいえば、うちはお父様とお母様は貴族には珍しく恋愛結婚だったなと思い出す。そして、お兄様は今日はダークオーラがダダ漏れである。レアケースすぎてカッコいい!!


 その後、病弱設定のお陰で、お妃様候補から外れる事ができたのであった。


(病弱設定があって本当によかった…………)

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