お茶会がありまして(前編)
順調に光魔法の練習を続けているが、貴族の令嬢としてこなさなければならないこともある。お茶会などの社交である。
しかし、私は誰とも関わりたくなくて我儘を言って、社交の世界には参加していなかった。だが、王家からの誘いは流石に参加しなければならない。
しかも、今度のお茶会は第一王子の婚約者を探す目的と聞いている、、、なんだかそれだけでイベントの予感がする。行きたくなさ100%である。
「アデル、お友達を作る良い機会だから、沢山お話ししてきてね。来年からは学校もあるのだから良い機会だと思うの、母様はついては行けないけれど、アデルならばきっとやり遂げられるわよ!頑張ってね」
お母様は友達の居ない私を心配していたらしい。圧が凄い……。しかも、来年からは私もお兄様が通っている学校に通わなければならない。
(確かに友達は必要かもしれない………)
ボッチの学園生活、想像するだけで悲しくなってくる。絶対回避しなければならない……。
「お母様!絶対に友達を作ってきます!!!」
「ふふっ、頑張ってねアデル」
行きたくなさ100%だったが、ボッチ回避の為、意気込んでお茶会に臨む事になった。
お茶会当日、オシャレをした私は鏡の前で自分に見惚れていた。
(めちゃくちゃ可愛いのでは?それとも、これがデフォルトの世界なのかな?)
鏡の前で一人で考えていると
「アデル!!そんな可愛くしたら変な虫が寄って来ちゃうよ!僕も一緒についていくよ?お父様、お母様、ねっ?良いでしょう?」
「レオ、ダメだよ、今回は全員5歳の子達の集まりなんだから、10歳のレオが行ったらみんなビックリしちゃうよ?」
「うーー、、アデルが可愛すぎるよぉ、いかないで?」
お兄様はウルウルと目を潤ませて、オシャレした服に皺がついてしまいそうなほどおギューーっとしてくる。
(かっ!!かわいいいいいーーー!!カメラ!カメラ!この世界にカメラはないのか!?こんな可愛いお兄様記録に残さないなんて罪すぎる!せめて脳内に焼き付けねば!!あぁ…お兄様が私のお兄様で良かった………こんな役得……ありがとう転生!でぃゅふふふふ)
「レオ!皺になっちゃうから放しなさい、せっかくのアデルの可愛さが半減しちゃうわよ?」
服が皺になる以前に顔がでぃゅふ顔で台無しになっている気もする、、、
お兄様は渋々放してくれるが、目はまだウルウルしてこちらを見ている……。お兄様かわいいずっとそのままでいてくださいね、、と心の中で祈る。




