バリアの練習
翌日、先生との授業が再開した。私は怒られるのを覚悟で瞬歩と瞬間移動の話をした。
「君は、、僕と同じくらい天才かもしれないねぇ、、一度瞬歩と、瞬間移動を見せてもらっても良いかい?」
先生に言われるまま、その場からちょっと離れたところに瞬歩と、瞬間移動をしてみせる。
「光の速さと、光の粒子ねぇ、、、光の速さは僕もできそうだけど、粒子になるまでは僕には無理かもしれないねぇ、、やはり、君は光魔法の特別な存在かもしれないね、勇者や、聖女と同じ位置付けで良いと思うな。
これからは、古い文献も漁らないと!僕の楽しみが一つ増えてしまった!」
目が隠れていてもわかるくらいのニコニコ顔で先生は語っている。
しかし、気になる事が一つある。
「先生、私が誘拐された時、どーやって私の場所まで来たんですか?それこそ瞬間移動じゃないんですか??」
フッっと先生は楽しそうに微笑んで、
「よく覚えていたね、あれは闇魔法の一部だよ。出会ったことがある人の影であれば、繋げてどこへでも行けるんだ、因みにコレは私しか使えないからね、後、禁止されている魔法なので内緒だよ?」
とイタズラな笑みを浮かべて、シーッと人差し指を口の前に出している。
なるほど、禁止されている魔法ってやっぱり段違いな魔法が多そうだな、、王様とかの影にも入れちゃうって事だもんなぁ、、ヤバイ魔法だ……
それから、私は先生とできそうな魔法を一緒に考えた。
「先生、私自分の身を守れる様にバリアを光で作りたいんです!!」
「いいねぇ、光のバリアかぁ、、なんでも防げそうだねぇ」
「まずは僕ができるバリアを見せようかな?まずはこの前使ったのと同じ氷のバリアね」
空中や、先生をすっぱり包むような氷や土の中から壁のように出てくる氷のバリアなどバリエーション豊かな先生のバリア。
「凄いです!!先生!!」
感動していると、
「次は土壁のバリアです!」
ゴゴゴゴゴッと巨大な壁が出来ていくこれも凄い!
「最後に闇のバリアです。これは僕だけができるやつだから参考にならないかもだけど、攻撃も、魔法も全部吸収しちゃうバリアです。触れると君も危ないから触れちゃダメですよ?」
小さなブラックホールが何個も先生の周りにできている。怖いけど1番厨二っぽくてカッコいい!!
「今見せたように、個数も形も全部バラバラでどんなものだっていいから、まずはやってみようか?」
言われて、自分が思ったバリアを展開してみる。
「どーですか?良さそうなバリアじゃないですか?」
「どーかなぁ?(ニッコリ)」
悪い笑みを浮かべ、先生が木の枝をヒョイっと投げてくる。
ピシッ私のバリアをすり抜け頭に枝が落ちてくる
「はへ?」
余りに予想してなかった展開に、マヌケな声が漏れてしまう。
「想像力が足りなかったんじゃない?バリアは何も通さないイメージでしょ?それに光のイメージを乗せてやってみて?」
確かに!!ただ単に漫画とかのイメージで、何も考えずにバリアを展開していた。形だけはバリアになっていたが、光の虚像にすぎなかった。
光は最強のイメージ堅いバリア何も通さない光のバリアァァァァ!!
「先生次は大丈夫です!!お願いします!!」
ヒョイっパシーンっと、今度はちゃんと木の枝を跳ね返した。
「じゃぁ、次は僕の剣を受け止めてもらおうかな?」
先生が何もない空間から鋭そうな剣をとりだした。
(ヤバイ!!こんなのうけとめられないよ!!)
「先生!!もし受け止められなかったら、、どーなっちゃいますか?頭にグサリですか?」
涙目で問いかける。
「僕は、出来なそうな事はさせないよ?仮にできなくても寸止めするし、今度はバリアの形を変えてみるのも有りかもね?例えば、全身を包んだり、バリアを沢山出して何重にもしてみるとかね?」
(確かに…………次はバリアの形を変えてやってみよう!面白そうだ!)
寸止めするという言葉もあって、新しいバリアの展開を考えていると、恐怖よりも好奇心が優っていく。
(さぁ!!来い!私のバリアで跳ね返してやる!!)
意気込んで自分を包む様に縦長の楕円形のバリアを展開した。するとキィィンッっと金属音がして剣を弾き返した。
「やるねぇ、もうちょっと訓練したら、次は魔法も弾く事ができるか試そうか?
(魔法……寸止めってできるの??)
顔に出ていたんだろう、
「僕くらいになると、寸止めできるから大丈夫だよ〜さぁやってみようか?」
「はい!!」
火魔法を受け止めるのはめちゃくちゃ怖かった!少し暑かったし……水魔法も氷魔法も鋭い攻撃でバリアにめり込みそうだった、、風魔法は私を通り抜ける時切つける様な風速で怖かった、土魔法はバリアにゴツゴツとあたってバリアが砕けるんじゃないかと怖かった。
最後に闇魔法の攻撃だったが、相性が相当悪いらしい。バチバチッと激しく眩しい光が弾けながら闇を弾いていた。正直1番怖かった、、こんなに反発し合うなんて勇者と魔王の対決ってこんな感じだったのだろうかと感じてしまう。
物理攻撃と魔法攻撃を休みなく防いでいく。どんどん防いで1時間、私は魔力切れを起こし、バリアの練習は終わったのである。




